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設定資料集・混血のルール

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混血児の生まれ方

 本作品の世界において、父親と母親の種族が別々であった場合、産まれてくる子供は混血となります。
 ただし、その産まれ方には一定のルールがあります。その基本原理は「変則的な減数分裂」。このルールによって受精時の精子/卵子の遺伝情報が決定され、子供がどの種族で産まれるかが決定されるのです。混血が進んだ場合、突発的な「先祖帰り」(チェンジリング)も一定の確率で発生しますが、このルールはそのことも描き出し得るのです。
 具体例として以下の混血の夫婦を用意しましょう。

父親大地の民:3/8、天空の民:3/8、エルフ:2/8
母親大地の民:7/8、ドワーフ:1/8
息子


(1)各個人の混血の最小単位は1/8。そこで、8個のブロックを3箇所に用意し、そのうちの2箇所に父親と母親が受け継いでいる種族を書きこんでいく。

父親大地大地大地天空天空天空エルフエルフ
母親大地大地大地大地大地大地大地ドワーフ
息子        


(2)両親のブロック欄の隣に、4個のブロックを新たに用意する。これは産まれてくる混血児の元となった精子と卵子に受け継がれた種族の情報を記入する為の欄である。

父親大地大地大地天空天空天空エルフエルフ(a)(b)(c)(d)
母親大地大地大地大地大地大地大地ドワーフ(e)(f)(g)(h)
息子        


(3)両親のブロック欄1つ1つについて、そこに書かれている種族の名前が隣の精子/卵子欄に書きこまれる(=親の遺伝情報が子供に継承される)かどうかの判定を行う。判定順番は予め決められてている。遺伝情報継承の判定の成功率は12.5%(=1D8で8の出目が出るかどうかで調べる)。判定に成功すれば精子/卵子欄の1ブロックがその種族名で埋められる。
(4)1順後に全ての空欄が埋まっていないならば、同様の作業を再度繰り返し、精子/卵子欄の全ブロックが埋まるまで作業を続行する。

父親天空天空天空エルフエルフ大地大地大地
65727317
61113246
41268136
1613-866
8422--42
-654--8

母親ドワーフ大地大地大地大地大地大地大地
81147228
-12388

父親大地大地大地天空天空天空エルフエルフ大地大地天空エルフ
母親大地大地大地大地大地大地大地ドワーフ大地大地大地ドワーフ
息子        


※判定順番:天空の民→ドワーフ→エルフ→大地の民

(5)
精子と卵子のデータが確定すれば、それを息子の欄に丸写しすれば良い。これで終了。なお、混血児の性別は種族と無関係に決定される(種族を規定する遺伝子は性染色体には存在していない)

父親大地大地大地天空天空天空エルフエルフ大地大地天空エルフ
母親大地大地大地大地大地大地大地ドワーフ大地大地大地ドワーフ
息子大地大地大地大地大地天空エルフドワーフ


混血児の寿命

 産まれてくる混血児の寿命は、混血児が受け継いだ各種族の寿命を混血の割合に従って加重平均し、得られた答えに混血化に伴うペナルティーを掛け合わることによって算出します。端数は四捨五入。成人年齢(寿命の25%または50歳のうち低いほう)老化開始年齢(寿命の90%)の決定も同様。
 混血化に伴う寿命の変化は以下の通り。

1種族(純血)本来の寿命そのまま
2種族混血寿命は加重平均の80.0%
3種族混血寿命は加重平均の64.0%
4種族混血寿命は加重平均の51.2%
5種族混血寿命は加重平均の41.0%
6種族混血寿命は加重平均の32.8%
7種族混血寿命は加重平均の26.2%
8種族混血寿命は加重平均の21.0%


 前述の子供の場合、最終的な寿命は

(70×5÷8+65×1÷8+700×1÷8+150×1÷8)×0.512=80.96≒81

 となります。ちなみに、彼の成人年齢は20歳(人間社会なので実際は18歳)、老化開始年齢は73歳。

 混血による寿命の低下の原因ですが、一般には「異なる種族の血を混ぜることが予期せぬ生物学的効果を生み出してしまうから」と言われています。その実態については謎に包まれているのが本当のところですが……。

各種族の特徴の相続

 各種族が持つ特性(髭・飛行能力・言霊使用能力など)は、特性獲得に必要なだけの血の濃さが存在すれば否応無しに相続されます。この時、矛盾する特性が重複してしまう場合(ドワーフの髭とエルフの髭無しなど)には、

(1)どちらの血が濃いか。
(2)特性ごとに定められている優先順位はどちらが上か。

という2点を元にして決定されます。

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