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2000年11月30日 03時47分54秒
時にはまともなことを言ってくれる人
ついこの間の国会で、内閣不信任案を審議中に、野党の野次に逆切れした保守党の議員が、
野党議席のほうに向かって水を浴びせ掛けるという事件がございました。
で、その水を浴びせた議員に対して、12月22日までの登院停止
(実際に議会活動ができないのは今週末まで)という処分が下されました。
水を浴びせた本人も反省していますし、処分も全会一致で決定されたようですから、
この問題はこうして無事に収束した模様です。
まあ、「国会議員の残業手当はどうするんだ」という話もありますが、そういった声はこの際無視しましょう。
で、この処分に関し、森首相が「(水を浴びせた当人の)気持ちも分からんではない」と発言。
これが野党の怒りを買ってしまい、次の通常国会でまた一悶着ありそうな気配です。
野党にとっては「また失言か」ということになるのでしょうが、
今度の森首相の発言は「(久し振りに)まともな発言をしてくれた」と評価されても良いのではないでしょうか。
……まあ、水を浴びせたことが良いとは決して言いませんよ。森さんだって処分には賛成していますし。
でも、論戦を行っている途中、聞くに耐えない罵声を浴びせる野党の国会議員にも重い罪があります。
水を吹っかけた事件を「国会の品位を落とした」と批判するくらいなら、
「一国の国会議員に水を吹っかけさせるほど醜悪な野次を飛ばし、水を吹っかけさせた」という
野党議員1人1人の行為について、まず先に猛省すべきじゃないんですか?
日本の国会の品位を落としている点では、野次を飛ばした野党議員にも極めて重い責任があります。
無論、別の場所で野次を飛ばしている与党の国会議員も、
そんな「品格の無い」人々を選挙で選び、NHKの電波に登場させている有権者全員(これには私も含まれる)も、
当事者達と同じくらい重い責任を負っています。
でも、一番悪いのは、
醜悪な野次によって小学校の学級会以下の存在に成り下がっている国会の惨状を無視し、
「水を吹っかけた」という事実だけを取り上げて無責任な政治批判を行っている一部のコメンテーターですね。
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