2000年12月の図書館長日誌



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  • 2000年12月30日 00時28分06秒
    唐突に映画レビュー

    本日のお題は映画。
    今日(厳密には昨日)、父と一緒に福岡市内の映画館へ足を運びました。
    で、見た映画のタイトルは『THIRTEEN DAYS』。
    1962年に発生したキューバ危機を題材にした作品で、
    当時の大統領特別補佐官だったケスネ・オドネル(ケヴィン・コスナー)の視点を中心にして、
    キューバ危機の13日間に何があったのかをホワイトハウスの内側から描き出しています。
    事件当時のホワイトハウスの人々の苦悩や、アメリカ政府上層部の混乱ぶりが実に生き生きと(^^;)描き出されています。
    実際にあったことを再現している作品ですので、
    結末が最初から判明しているというのが唯一の問題点……かもしれません。
    それは歴史再現作品の常ですので、気にせずに楽しみましょう。
    派手なアクションシーンは殆どありませんが、実に良くできた作品でした。
    私が目指している小説を映像化するとこの映画みたいになる……のかもしれません。

    それにしても、劇中のロバート・ケネディ司法長官……異様なほど本物そっくりだったぞ(^^;)。


  • 2000年12月26日 22時34分43秒
    事務連絡とエトセトラ

    まず、最初に事務連絡。
    12月27日から1月10日まで、福岡に帰省するため、
    vivace_maestoso@excite.co.jpのメール送受信が事実上不可能になります。
    御用の方は、vivace_maestoso@excite.co.jpへ御連絡下さい。



    続いて、今週末から今日にかけての国際ニュース総決算。
    かつてコラムで取り上げた話題の事後報告も兼ねています。

    > 2000年12月26日(火) 21時34分 プーチン大統領、旧ソ連国歌の復活法案に著名(ロイター)
    これであの「名曲」が復活します。リベラル形知識人の反発を強引に押し切った形になりました。

    > 2000年12月26日(火) 20時55分 <フィリピン>エストラダ大統領の辞任説浮上 隠し資産疑惑で (毎日新聞)
    この人のスキャンダルは時間が経てば立つほどごろごろと出てきました。
    弾劾裁判でも有罪になる可能性が高いわけですから、
    辞任……というのは名誉ある引き際かもしれません。
    新興宗教団体に関する噂のほうは、もうしばらくお待ち下さい。

    > 2000年12月26日(火) 18時45分 <ユーゴスラビア>ミロシェビッチ前大統領の訴追は1〜2月に(毎日新聞)
    ただし、訴追対象となった犯罪は贈収賄。
    こちらの処理が終わるまで、戦犯としての起訴は後回しになりそうです。

    > 2000年12月26日(火) 7時6分 北米でクリスマスの日食=次回はアフリカで2307年(時事通信)
    世の中、珍しいこともあるものです。

    > 2000年12月25日(月) 18時55分 <米英関係>ブレア政権が米英間の特別な関係維持可能かに関心(毎日新聞)
    一応は中道左派政権(実際は中道?)を標榜しているブレア首相は、
    今度のブッシュ新大統領にはあまり「期待」を寄せていないようです。
    しかも、現在EUはNATOとは別の緊急対応部隊創設の創設を検討中。
    これがサッチャー元首相の怒りを買い(NATOがあるのに何を今更、ってな訳です)、
    今イギリスではちょっとした論争が巻き起こっています。
    「同族の誼」で結び付いた同盟関係が壊れるかもしれない……これはかなりの大事になりそうです。

    それにしても、今年のクリスマスは世界各地でテロが相次ぎました。
    「2000年十大ニュース」なんて企画を行うことがまだ早過ぎると感じられるくらいに。
    来年こそは、平穏無事に年末を迎えられれば良いのですが……。


  • 2000年12月24日 23時57分37秒
    先輩相手に文句をつけたくなる今日この頃

    文句をつける相手は大蔵省に通っている大学の先輩の方々。
    ……とくれば、お題はお分かりですね?

    12月24日の臨時閣議で、2001年度当初予算の政府案と財政投融資計画が決定されました。
    一般会計予算の歳入・歳出総額は82兆6524億円。
    このうち、国債発行額は28兆3180億円。
    国債償却に充てる金額よりも多かったりします。
    政府は、予算案を年明けの通常国会に提出し、2001年度の政府経済見通しで示した実質経済成長率1.7%の達成を目指す
    ……んだそうです。

    これって、国債でGDPを水増しさせているだけじゃないの?(ぼそ)

    ↑フリーターが言う言葉じゃありませんね(^^;)。

    ちなみに、これで借金総額は666兆円……悪魔の数字(^^;)。
    既にGDP総額を上回った額になっています。
    普通、こういうのは「自転車操業」って言うはずです。
    民間企業だったら、そろそろ不渡りや破産宣告が出ても良い頃。
    どこぞのシンクタンクが日本の国債を最高ランクに格付けしていたのですが、あれはさすがに間違いでしょう。

    デフレはそんなに恐くないのにぃ……。
    本当に恐いのはスタグフレーションなのにぃ……。
    一体、財政学の授業て何を習ったんだか……。

    ※東京大学法学部で最も多数の人間が属する私法コースでは、
    財政学の履修は必須ではありません。参考までに。



    さて、そろそろ本気で、親に海外への資産移転か金塊購入を進めようか……。


  • 2000年12月23日 11時19分39秒
    デバッグは更に続くよ(汗)

    とりあえず、オンライン小説の4回目の誤字・脱字修正が完了しました。
    でも、これが最後ではありません。
    誤字・脱字の修正作業は当分続けられます。
    その合間を縫って、そろそろ小説のほうの第2段の執筆を開始したいですね。
    とりあえずは、「1週間につき25KB」という現実的な(^^;)目標を立てておきましょう。

    しかし、捜せば捜すほど、間抜けな誤字・脱字は次々と発見されるものです。
    事実関係・位置関係などの再確認の結果、「エラー」が見つかり修正された個所や、
    今になって読み返してみて「不自然な表現だ」と気付いた個所など、色々とあります。

    しかし、今回気付いた「エラー」の中で最も間抜けなのが「キャロル」という人物。
    これ、「キャサリン・グリーノック」という人物が、一時期「キャロライン・グリーノック」と呼ばれていた時期の名残なんです。
    しかし、よくもまあ、3回のバグチェックに引っ掛からなかったものだな……(--;)。


  • 2000年12月23日 01時05分05秒
    メンテは続くよいつまでも(爆)

    小説などものを書いている人間にとって一番怖いもの、それは誤字・脱字。

    ところが、どれだけ注意を払っても、これをなくすことは不可能なんです。
    私のサイトに掲載されている小説・コラムも、時々自分で読み返してチェックを入れているのですが、
    再チェックのたびに新しい誤字・脱字が見つかるからこれはびっくり。
    小説パートの誤字・脱字を現在調べているところですが、早速見つかっています(爆)。
    24日の朝までには修正を完了させたいところです。


  • 2000年12月21日 22時24分51秒
    「正しい」防災訓練

    NHKの『クローズアップ現代』で紹介されていた話題ですが、
    原子力施設が多数集まっている東海村で、
    シナリオを一切事前に公開しない防災訓練というのが実施されました。
    日本では史上初の試みだそうです。
    訓練そのものは無事に成功(?)したらしく、今は訓練で見つかった問題点・課題の評価を行っているところだとか。

    しかし、こういう訓練が「日本初」だったということには本当にびっくり。
    私ってば、防災訓練のシナリオは事前にばらさなくて当然(特に部内者相手には)と思っていたのですが……。
    それが危機管理の基本でしょ? 報告用の台詞が台本通りに決められている訓練なんて、実施にどれだけの意味があるんです?
    ようやく、日本も「まとも」になりつつある、ということでしょうか。


  • 2000年12月21日 00時34分46秒
    最近聞いた変わったニュース

    ネタが無くなったので(--;)、インターネットのニュースで集めた話題をズラリと紹介したいと思います。

    > 2000年12月20日(水) 8時1分 米NBC、クリントン大統領に退任後の番組司会を打診へ(ロイター)
    再就職先はマスコミ、そしてハリウッド(爆)。この人なら有り得ない話ではありませんね。

    > 2000年12月16日(土) 20時39分 オリバー・ストーン監督、レーガン元米大統領狙撃事件の映画製作へ(ロイター)
    暇人だねえ……この人も。
    ちなみに、レーガン元大統領役は、ベテラン俳優リチャード・クレンナとの交渉が進行中だとか。

    > 2000年12月20日(水) 22時15分 <雪印集団食中毒>菌発生は回収乳タンクの可能性 最終報告書(毎日新聞)
    諸悪の根源は大阪ではなく北海道の工場にあった……という話のようです。詳しくは記事を参照されたし。

    > 2000年12月19日(火) 23時1分 <ベトナム大統領>中国公式訪問へ 国境問題解決の見通し(毎日新聞)
    最近はベトナムの外交活動が活発になってますね〜。
    この訪問が成功すれば、懸案だった国境問題も片付くことですし、
    この国は良いことずくめで21世紀を迎えられそうですね。

    > 2000年12月19日(火) 20時52分 東大院生、三分の一が「就職難しい」=「生活苦しい」やや減少し3割弱(時事通信)
    本HPを訪れる方、必見(^^;)。
    大学院生ですらこの有様ですから、フリーターに至っては(以下検閲削除)

    > 2000年12月20日(水) 10時24分 英下院、ヒトの万能細胞研究を容認(時事通信)
    移植医療に貢献するというメリットがある一方、クローン技術に直結するという倫理的問題。
    この2つの相反する性格を抱えた研究に、法的なゴーサインが出ました。
    実際には上院の審議もありますが……。
    ちなみに、原料(?)はヒトの胚(はい)幹細胞(ES細胞)。
    他の国だったら、ヒトの胚幹細胞を使うという時点で早速叩かれているかもしれませんが……。

    > 2000年12月19日(火) 7時21分 女王の退位に40万円かける=当たれば1000万円以上獲得−英(時事通信)
    恐るべし、ブックメーカー(^^;)。
    賭けの内容は「エリザベス女王が2001年末までに退位する」というもの。
    ウェールズの男性(50)が2500ポンド賭けたんだそうで、
    女王が本当に退位すれば、7万2500ポンド(約1160万円)を受け取ることになるんだとか。
    約29倍……結構な低倍率(爆)


    追記:
    以前、このコラムで御紹介した作家の花井愛子さんですが、
    近々、自己破産を裁判所に申請する運びになったそうです。
    作家としての創作意欲が衰えているわけではないようでして、早速本を出版されていました。
    今後の再出発を温かく見守っていきたいと思います。


  • 2000年12月18日 22時12分55秒
    石油相場に手を出しておけば……

    今日の『クローズアップ現代』では、高騰続きの石油相場が話題に上げられていました。
    投機筋が投機対象を株から原油に乗り換えたことと、
    アメリカ国内の原油の需給バランスが崩れ、国内で石油不足に対する不安が広がったことが原因。
    1999年頭には10ドル台前半だったのに、今では30ドル台半ばで推移しています。
    今のところ、日本には大したダメージが出ていないようですが(原子力エネルギーへのシフト、円高などが原因)、
    ヨーロッパのほうは大混乱に陥っています。
    今年の夏から秋に、ヨーロッパ各地で運送業者や農家が石油製品に対する減税を求めて大規模ストライキを実行したことは
    皆さんも記憶に新しいところではないでしょうか。

    かく言う私はというと、去年の2月か3月頃、本気で石油相場に手を出そうか考えたんですよ。
    悩む期間が長過ぎたんで、結局は見送ってしまったんですが、
    手を出していたら、今頃は元手が倍になっていたはずでして……。
    本気で後悔しましたね、あれは(--;)。

    それにしても、昨今の石油市場の動きで立場がまるで無くなってしまったのがOPEC。
    4回増産したのにもかかわらず石油価格の高騰を止められませんでした。
    で、今度は「減産する」と言い出し、下がり始めた原油相場を高値のまま維持しようとしているのですが、
    果たして成功するやら失敗するやら……。


  • 2000年12月18日 05時09分00秒
    格安チケット事情・年末編

    以前、福岡に帰る時のチケットのお値段について、いろいろと話をしてみました。
    ただし、あの時の話は平常時。
    年末年始にはどうなっているか、早速見てみました。

    航空機(羽田→福岡)の最低価格(身障者割引などは除く)は16000円。次点で17000円が続いているようです。
    1000円差ですが、ここはマイレージカードや個人的好みなどで「相殺」される範囲内です。
    一方、高速バスのほうは15000円。年末でもお値段はそのまま。
    ただし、福岡まで約14時間かかります。これをどう考えるべきかがポイントですね。
    JRはチェックしていませんが、平時の運賃が高めでしたので考慮対象外。
    地方都市への帰省ならば便利なのでしょうが、福岡のような都市に戻る時は逆に不便なんです。


    それはそうと、AIR-DOの喫煙席サービスって、まだ続いているのでしょうか?
    (経営危機説を振り払う為の窮余の一策らしいのですが……)


    全く関係無いけど、今年の大河ドラマのラストはギャグになったか(^^;)。
    予想はしていたが、しっかりと実践してくれたのはさすが(^^;)。
    全体としてはとても面白かったのですが、家光時代のエピソードがもう少し欲しかったですね。
    大河ドラマを最後まで見たのって、2年ぶりかな(去年は松の廊下と吉良邸討ち入りのシーンしか見なかった/^^;)。


  • 2000年12月15日 23時03分56秒
    レーザーポインターに御用心

    皆さん、レーザーポインターと言う道具は御存知だと思います。
    単一波長の光線を発する道具で、学会などでは暗闇の中で記事を指し示す為の道具として活用されています。
    昔は結構値段の高い道具だったはずですが、
    今では安価に取引されている道具……のはずでした。

    しかし、通産省は2000年12月15日、日本玩具協会や日本百貨店協会などの関係事業団体に対し、
    このレーザーポインターの販売自粛要請を出したのです。
    販売自粛要請の理由はざっと以下の通りです。

    (以下は通産省生活産業局文化関連産業課の話)
    ●レーザーポインターはレーザー光線を利用した文具。会議などで指示棒の代用品として普及。
    ●以前は5000円以上もする高級品だった。
    ●ところが最近では、東南アジアからの輸入などで、100円ぐらいから簡単に手に入るようになった。
    ※しかも、この東南アジアからの輸入品の多くは、工業用レーザーと同クラスの威力を持つものが多く、
    側で光を見ているのだけでも危険になるという代物だったらしい(by『クローズアップ現代』)。
    ●このため、小中学生の間にも出回り、危険性を知らずに他人の目に直接当てるなどの事故が発生。
    ※前出のドキュメンタリーでは、片目の矯正視力が失明寸前にまで落ちてしまった女性が紹介されている。
    ●通産省が把握している事故例は12件。ただし、事故例は「もっと多いはず」とみている。

    なお、通産省は同時に文部省経由で、
    子供がレーザーポインターを使用する際には大人が適切に管理するよう協力を要請したそうです。

    まあ、大学にまで進まれた方がレーザーポインターで遊んで事故を起こすようなことは
    殆ど無いとは思いますが、一応、気になった記事なので御紹介を。


    チェルノブイリ原発については、日を改めて話をしたいと思います。


  • 2000年12月14日 23時40分10秒
    2000年大統領選挙と2004年大統領選挙

    やっと決まりました。
    まずは、第43代アメリカ大統領になったジョージ・W・ブッシュJr.さんに祝辞を送りたいと思います。

    とりあえず、

    選挙人では優位に立ったものの得票数はアルバート・ゴアさんに負けてしまい、
    連邦議会は真っ二つに割れ、連邦最高裁も政争に巻き込まれ混乱の最中にあり、
    民主党支持者──特に黒人(?)からは激しい非難の声を浴び続けられ、
    中国からは台湾問題絡みでいちゃもんを付けられるのは必至な情勢であり、
    副大統領のチェイニーさんは心臓に持病を持っており、
    アメリカの好景気を支えているFRBのグリーンスパンさんもいつ引退するか分からず、
    さらには「末尾が『0』の歳に選出された大統領は命の危険に晒される」というジンクス付き

    ──とまあ厄介な事柄が目を覆いたくなるほど山積みされている状態ですが、
    ここは1つがんばって頂くしかないでしょう。
    せっかく、「日本との同盟関係を再強化する」と話してくれているんですから、
    日本政府もブッシュ政権の足を引っ張るような真似だけは慎んだほうがいいですね。

    で、こうなると気になるのが第44代の大統領。
    タダでさえ基盤の弱い新政権、対中政策や経済問題でへまをやらかしたら、
    お父さんの時と同じように、1期限りの政権になるかもしれないのです。
    そうなると、次に誰が大統領選挙に登場するのかが当然気になるところです。
    いや、役者だけなら色々いますよ。
    でも、その中で「最も有り得そうだな」と思ったのが、
    ジェフ・ブッシュさんとヒラリー・クリントンさんの対決。
    ゴアさんは2004年に再出馬する……といったことを話していますが、
    その時まで政治力を維持できるのかどうかがちょっと疑問。
    政治力を維持したければ、北東部のどこかの州知事選挙に立候補することから始めなければならないですね。
    何しろ、地元でも負けてしまったんですから……。
    それを考えると、今から政治家として活躍するヒラリーさんのほうがまだ前途洋々な気がします。
    ついでに言えば、
    2004年にゴアさんが出馬した時も、ヒラリーさんが副大統領候補になる可能性がありますし。
    共和党のほうですが、議会の有力政治家を除けば、大統領選挙に出ることができそうなのは
    上述のジェフ・ブッシュさんだけなのです。
    今回、予備選に出馬したマケインさんは皮膚ガンを患っているようでして、
    再出馬は多分無いと思います。

    でも、こうなると、「ブッシュ」と「クリントン」と「ゴア」の
    3つの家の間で、大統領府の要職を16年〜24年間「たらい回し」するという
    なかなか「愉快な」(^^;)ことになりますよね。


    実は、これには更に「愉快な」おまけがございます。
    現在のチェルシー・クリントンさんの恋人の1人は、ホワイトハウスの実習生だそうです。
    名前までは知りませんが、
    この人が政治家として有能で、もしも「クリントン家に婿養子として入りたい」と言い出したら……?

    クリントン家が3つ目の「親子大統領」を輩出する家族になるのかどうか、個人的に注目したいところです(^^;)。


    追記:評価が確定していなかった『ONE』のレビューを紹介。
    詳細な論議はまた別の日に。


  • 2000年12月12日 22時46分22秒
    祝・大江戸線開通

    平成1212121212
    日本人にしか意味が無い語呂合わせですが(^^;)、東京の人間にとってはそれなりに意味がある時間になりました。
    地下鉄「大江戸線」の全線開通です。
    路線が物凄く変則的で、「都心環状線」という名前にしようとしたら、
    都知事の石原さんが「これって環状じゃねえよ」と噛み付いた、あの路線です。
    自宅と路線がちょっと離れていますので、私がすぐに使うようになるのかどうかは分かりませんが
    (私にとっては、それよりも南北線の武蔵小杉までの相互乗り入れのほうがありがたかったな)、
    これで東京の足がもう少し快適になりそうです。

    ただ、個人的には、それよりも羽田空港の国際化のほうが気になっています。
    都知事の石原さんと新国土交通大臣の扇さんが積極的に進めていて
    (夕方のニュースを見たところでは、扇さんも少し軌道修正したかもしれません)、
    「ワールドカップ中に限ってでも国際化を」
    「深夜に国際チャーター便を」
    という声があちこちから上がっています。
    まあ、千葉県にして見れば、いい気がしないのも分かる話ですが……。
    特に県知事の沼田さんはずっと(下手すると県職員よりも長きに渡って)成田空港問題に関わってきておられますし……。
    しかし、やはり成田という場所がちょっと遠過ぎるかなという気はしますね(特に神奈川県人である私にとっては)。
    それに、数件の農家のせいで、滑走路を全て完成させることができないままという困った状態。
    成田空港を早く完成させるほうが筋なのかもしれませんが、
    羽田の国際化も必要ではないのか……と私は思っています。便利なのは確かですしね。

    少なくても、地盤沈下(物理的・資金的に沈んでいる)続きの某空港にこれ以上投資するよりも有意義だとは思いますが。


  • 2000年12月10日 01時29分34秒
    史上最大規模の「憲法勉強会」

    これはアメリカでの話。
    大統領選挙がかなりとんでもないことになっています。
    詳しいことはニュースで解説されているので省略しますが、
    下手すると、1月の連邦議会で大統領を決めてしまうということになりそうです。

    全く……どこの誰がこんなややこしい制度を考えたんだか。
    制度を考えた人間達は、直接民主制に対する根源的不信感を抱いていたそうで、
    それがこのような変則的なシステムを生み出したわけですが、
    こんな大混乱を引き起こしてしまった以上、2004年までには少しくらい修正されるでしょうね。

    しかし、この大混乱も良いことを3つしてくれました。
    第1に、アメリカの有権者に現在の大統領選出システムを再勉強させたこと。
    第2に、(野次馬心理の持ち主も含めて)政治に対して一般大衆が興味を抱く契機を与えたこと。
    第3に、アメリカの政治が混乱しても、アメリカの経済にはさほど大きな影響が出ないことを実証したこと。
    日本での混乱とは大違い(^^;)。

    ……というわけで、次の大統領が決まるまで、2004年大統領選挙に関する話題は更に先送りとなります。
    本当は、今のうちに書きたいんだけどね……。
    「次の選挙はジェフ・ブッシュとヒラリー・クリントンの対決になる」って(^^;)。


    以前、話題にしたフィリピンのエストラーダ大統領ですが、
    カトリック系の新興宗教団体に入るのではないかという噂が飛び交っております。
    詳細が確認され次第、ここでも紹介する予定。


  • 2000年12月09日 02時24分06秒
    今回の更新

    今回、新しくリンク先が1つ加わりました。
    今回加わったリンク先ですが、御覧になれば分かりますが、
    とあるVNに関する総合的(というよりも多角的?)な論説を試みようという同人誌の
    企画を行っている場所のホームページでして、
    私はそれに参加を表明した……というわけです。
    立場としては、どちらかというとそのゲームに対して「批判的」な人間による論説になると思います。

    何? 「熱烈なファン対策は大丈夫か」って?

    それは大丈夫。
    企画運営者側もその点は了承して頂けたようですし、
    その手の対策は9月の段階で慣れてしまいました(苦笑)。


  • 2000年12月07日 22時45分55秒
    あの「名」曲が復活するかもしれない日

    突然ですが、皆さんは旧ソ連の国歌のメロディーを御存知でしょうか?
    かくいう私も、映画やオリンピックで聞いたことがあるような記憶があります。
    あの国家、歌詞は知らなくてもメロディーだけは結構有名で、しかもなかなか勇ましい曲だったので、
    外国人の方からも「歌詞は知らないけどメロディーだけなら良い曲だ」という声が上がっていました。

    どうしてこんなことを話し出したかというと、どうも、ロシアの国歌が旧ソ連のものに代わりそうからなんです。
    無論、共産主義のイデオロギーを謳い上げた歌詞は変更される予定です。
    しかし、どうして今の時期になってこういう話か出てきたかというと、
    それはロシアで「21世紀に相応しい国歌捜し」を続けた結果がこうなったからです。

    まず、現在のロシア国歌──『祖国愛の歌』には歌詞がありません。
    そこで、文化省が歌詞の公募をしていたらしいのですが、敢え無く断念。
    それから意外なことに、現在の国歌は法制化されていません。
    エリツィン大統領が1993年に発布した大統領令が唯一の法的根拠になっています。
    その後、エリツィンさんはこの『祖国愛の歌』を正式な国歌として法制化しようとしたのですが、
    ロシア下院で多数を占める共産党など左派政党の反発に遭い計画は頓挫、
    逆に旧ソ連の国歌を新制ロシアの国歌にしようという動きに繋がったのです。
    で、1999年には旧ソ連の国歌のメロディーだけを新しいロシアの国歌にしようという妥協案が提出されたのですが、
    当時の大統領府が「スターリン主義の復活になる」と猛反発し、この法案も宙に浮いてしまいました。
    でも、今のプーチン大統領が旧ソ連の国歌にお熱を上げている(^^;)御様子でして、
    これで国歌の変更が確定的になった……というわけです。
    「一連の動きはロシアにおける復古主義の現れである」として右派は猛反発を示していますが、
    このままでは法制化はほぼ確実な情勢となっております。

    ちなみに、世論調査では、旧ソ連国歌の「メロディーだけ復活」を望む人が多数派になっているようです。
    国民が旧国歌を歓迎しているのなら、別に構わないような気もしますがね。
    国歌に求められる最も大事な要件とは「歌の覚えやすさ」なのですから。


    あと、全く関係ありませんが、以前紹介したアチェ特別州の独立問題について事後報告。
    12月4日に衝突が予想されていましたが、独立派が自制してくれたお陰で、とりあえずの危機は回避されているようです。
    ただ、これに関連して、ちょっと気になる話があったので1つ御紹介。
    オーストラリアがインドネシア動乱対策など東アジア全体の不安定化に備える為、
    国防費を10年間で年平均3%増やすよう求める国防白書を議会に提出しました。
    特に来年は約4%、再来年は約7.8%の国防費増加を要求しているようです。
    オーストラリアの人にとって、インドネシアの政治危機は文字通り「今、そこにある危機」なのです。
    日本にとってもそれは一緒のはずなのですが……。


  • 2000年12月03日 23時22分01秒
    NHKをテーマにした2題

    私がついつい見てしまう番組の中に、NHKの『オトナの試験』というものがあります。
    専門技術が要求される職場で働く人々の姿を紹介するという番組でして、
    実際に行われている資格試験の様子を紹介することも多くあります。
    10分間という短い番組ですが、大きな番組の間を繋ぐミニ番組としては楽しめる番組なので、
    NHKのスポーツニュースを見た後、そのままチャンネルを変えずに見続けています。
    本日(12月3日午後10時50分〜)紹介されていたのは声優でした。

    オフィシャルサイトはこちら。

    この仕事の場合、明確な資格試験が存在しないので、
    現場で働いている現役の声優さんの仕事ぶりを紹介している内容になっていました。
    登場していたのは大塚明夫さんとこの方のお弟子さん(?)の2人。
    感心して番組を見ていたのですが、ちょっと考えてしまったことが1つ。

    「テレビ東京が同じ企画の番組を作ったら、絶対に女性の声優さんを取り上げるだろうな」

    真偽? さあ、知ったことじゃありません(^^;)。

    NHKに関するもう1つの話題……それは天気予報。
    雪だるまが首を振らなくなった(TT_TT)。


  • 2000年12月03日 00時02分51秒
    安楽死と自殺という権利

    数日前の記事ですが、どうしても気になっていたので書いてみたいと思います。

    オランダ下院は11月28日、安楽死の合法化法案を可決しました。
    これは刑法の改正案という形で実現されるものでして、

    (1)回復の見込みがなく、耐えがたい苦痛を受けている
    (2)他の選択が無い
    (3)患者、医師ともに、他の医師にも意見を求める
    (4)安楽死の要請は、明確かつ自発的であること
    (5)医師が安楽死を選択肢の一つとして患者に提示することはできない

    といった要件を満たせば、安楽死を行った医師の行為が違法でなくなるのです。
    なお、患者は事前に、医師に安楽死の時期決定を委ねる旨を文書で要請することができるんだとか。

    で、これに噛み付いたのがバチカンの法王庁。こちらの出したコメントはこんな感じです。

    「医学界で国際的に認められた倫理規定に逆行する」
    「人間の尊厳に反する決定であり、悲しむべきことだ」

    とまあ、安楽死には反対する姿勢を取っています。
    こちらの言い分によりますと、「人間の生命は受胎で始まり、自然死で終わる」ということだそうです。

    しかし、現実には、安楽死を容認する姿勢は広まりつつあるようです。
    例えば、スイスやコロンビア、ベルギーでも、オランダ同様に安楽死が事実上、容認されています。
    また、州レベルに限れば、オレゴン州で医師による自殺幇助が認められています。
    オーストラリア北部特別地域では、1996年のごく僅かな時期だけ、安楽死が合法化されていました。
    また、消極的な安楽死──延命治療の拒否は多くの国で認められるようになっています。
    これについては法王庁も容認しているらしいんですけどね。

    人権問題の観点から言えば、これは個人の「終末決定権」の問題になるでしょうか?
    でも、この論議って、行き着く所は「自殺する権利は認められているのか」という、
    かなり倫理的に踏み込んだ所まで論議をしなければならなくなるようです。
    自殺幇助が犯罪になっているところを見ると、自殺する権利は「認められていない」わけですが……。

    これ以上書くと宗教臭くなるのでパスします(--;)。後は皆さんでお考え下さい。

    (ちなみに、私は尊厳死には賛成しますが、安楽死については態度を決めかねています)



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