-

2001年10月の図書館長日誌

-

サロニア私立図書館・玄関へ戻る日誌収蔵室で過去の記録を閲覧する



  • 2001年10月31日 23時05分34秒
    心理戦兵器としての“anthrax”

    ここ1ヶ月間に、突然有名になってしまった英単語があります。
    その名は“anthrax”。いわゆる「炭疽(たんそ)」ってやつです。
    10月4日にフロリダで最初の感染例が発見されてから、
    現在までに死者3人、感染者20人弱という被害をアメリカにもたらしています。

    まずはここで、炭疽菌の特徴と炭疽菌感染時に訪れる症状を簡単に御紹介しましょう。

    病原体:炭疽菌/Bacillus anthracis
    分布:世界的に分布

    ●動物では世界各地で発生。人間に対しては獣疫管理が不徹底な国で起こりやすい。
    ●炭疽菌の産生する毒素が症状を引き起こす。
    ●感染経路は主として感染した動物との接触や昆虫を介した皮膚感染。
    稀に、胞子による空気感染なども発生する。
    ●潜伏期は1〜7日。
    ●炭疽の症状は、発症部位によって大きく4つに分かれる。
    (1)皮膚炭疽:無痛性で非化膿性の悪性膿疱が出現。致死率は最も低い。
    (2)腸炭疽:腸管感染では吐き気・腹痛・吐血・血便・腹水の貯留など。
    口咽頭部感染では咽頭炎・嚥下障害・発熱など。
    (3)肺炭疽:発熱・疲労感・倦怠感の後、頭痛・筋肉痛・悪寒・発熱など。
    重症になると呼吸困難・チアノーゼ・昏睡・失見当識を伴う。治療しなかった時の致死率はほぼ100%。
    (4)炭疽菌性髄膜炎:意識消失。致死率ほぼ100%。
    ●ペニシリンなどの抗生剤を感染初期に大量投与することが主な治療法。
    ●人間から人間への感染は報告がない。


    この病気が「炭疽」と呼ばれるのは、発症し死亡した動物の死体が黒ずんで見えるからなんだそうです。
    また、この病気は人間にも感染する可能性はあるものの、本来は家畜の病気であることもお忘れ無きよう。

    今回の炭疽菌騒動は、乾燥した白い粉末状の炭疽菌が入った郵便物が
    アメリカ政府の政府機関を中心に送付されたことにより引き起こされました。
    郵便物を送り付けられた方は「自分達も感染してはかなわない」ということで炭疽菌が発見された施設を閉鎖、
    連邦議会や連邦最高裁などでは日常業務に深刻な影響が出始めています。
    また、郵便物を取り扱う職員達はいつどこから送付されるか分からないウィルス入り封筒に戦々恐々といった状態。
    ニュージャージー州では、政府関係者や郵便関係者、マスコミ関係者ではない人間の感染例が報告され、
    地元住民が「次は自分の番かもしれない」と怯えているとか……。

    ……しかし、ここで改めて注意してもらいたいのが、実際の発症者の数。
    公式発表で知る限りでは、炭疽菌に感染した人間は現地時間10月30日現在で20人以下、死者は3人。
    不謹慎を承知で比較しますが、9月11日に自爆テロで崩壊した世界貿易センタービルで死亡した人間の数や、
    現在アフガニスタンで行われているアメリカによる爆撃で死亡した人間の数と比較しても、
    炭疽菌騒動で命を落とした人間の数は非常に少ないものと言わざるを得ません。
    人々は「自分が炭疽菌に感染するかもしれない」と怯え、
    マスコミによる報道とアメリカ政府の後手に回った対応策がその恐怖感を増幅させていますが、
    アメリカの病院に緑色の死体袋が並んでいるわけでもありませんし、
    生物兵器によって攻撃された人々がベッドに横たわり、それでも収容しきれなくなった患者が
    ビニールで覆われた廊下に寝そべっているわけでもありません。
    炭疽菌テロによる物理的な損害というものは大して生じていないのです。

    「その無差別性と高い致死率によって人々を恐怖させ、社会活動に間接的にダメージを与える」──
    はっきり言ってしまうと、これが生物兵器の真骨頂なんです。
    冒頭に“anthrax”のことを「心理戦兵器」と表現したのはこのことによります。
    「非人道的な兵器」として生物(Biological)兵器と並べられる核(Atomic)・化学(Chemical)では、
    人間の殺傷や建造物の破壊など物理的損害を与えることが事実上唯一の使用目的になっているのですが、
    生物兵器については、大量殺戮が必ずしも使用目的にはならないことは留意すべきでしょう。
    現に、今回の炭疽菌騒動では、犠牲者の数が少ないにもかかわらずアメリカは混乱状態に陥っています。

    無論、強力なウィルスを使えば、核兵器を上回る大量殺戮を実現することも可能なんでしょうけどね。

    ちなみに、日本の厚生労働省は炭疽菌の他にも、
    天然痘ウィルス、ペスト菌、ボツリヌス菌毒素などが生物兵器として用いられるのではないかと考え、
    こちらのページにて関係各位に対して警戒を呼びかけています。
    テクノスリラーや推理小説といったフィクションの分野では、
    この他にもエボラウィルスやエイズウィルスが生物兵器として用いられています
    (ちなみに、エイズウィルスの方は日本人の推理小説作家が小説中で用いていたと記憶していますが、
    それが誰の作品なのかお気付きの方はいらっしゃいますか?)。


    生物兵器によるテロも数年前までは架空の話だったのですがねえ……。

  • 2001年10月28日 22時55分41秒
    自家製ジャム製造記

    大きな傷が付いた果物、余った果物、1人では処理し切れなくなった果物。
    1人暮らしをしている時には、こういうことが時たま起こります。
    だからと言って、処理し切れなくなったから捨てるのは勿体無い……。
    そんなわけで、私は余った果物をジャムにして保管するという方法を用いてみることにしました。

    今回、私がジャムにした果物は梨。
    その中でも、サイズが大きく(元々は保存が利く)「新高」という品種を使うことになりました。
    この時に使った材料は以下の通り。

    梨(新高):2個
    水:適量(多分500ml以上)
    黒砂糖:100g
    レモン汁:適量


    で、私がやった作り方ですが……

    (1)梨を洗ってから皮を剥き、身を小さく切り刻む
    (2)大きめの鍋に水と梨、砂糖を入れ、ぐつぐつ煮込む
    (本当は、砂糖は数回に入れると良いらしいのだが、私は1回で全部の砂糖を入れた)
    (3)ある程度煮詰まったところで、レモン汁を入れてとろみ(?)を出す
    (4)汁気が無くなるまで煮詰まったら、煮沸消毒済みの容器に入れて冷蔵保存する

    ……とまあ、実に簡単なもの。
    ちなみに、完成までの所要時間は約2時間。私がやったことは、鍋の監視だけであります。

    で、今日になって、完成した梨のジャムを早速使ってみました。
    きつね色に焼きあがったパンの上に、茶色がかった黄色のジャムを塗って早速口に運んでみました。
    …………
    甘味控えめの結構美味しいジャムになりました。めでたしめでたし。
    とりあえず、これで当分はバターが無くても大丈夫でしょう。

    ただし、皆さんが実際にジャムを作る場合には、私のレシピ通りには作らないことを推奨します。
    どこがまずいかと言いますと……

    (1)砂糖はもっと多めに
    甘過ぎるジャムが嫌いだったので砂糖を少なくしましたが、これでは長期の保存には適していません。
    今回は、リンゴのジャムを作るレシピを参考にして梨のジャムを作ったのですが、
    リンゴジャムを作る時には、リンゴ1個あたりどんなに少なくても200gか300gの砂糖を使っていました。

    (2)砂糖は白砂糖で
    黒砂糖を使うと、黒砂糖に混じっている「不純物」の味がジャムに出てしまうんです。
    私は黒砂糖も好きな人間でしたので、黒砂糖の味は大して気にはなりませんでしたが、
    人によっては好きじゃない味になると考えられます。
    あと、味以上に大きな問題となるのがジャムの色。私のジャムは黄色ではなく茶色に近い色になったんです。
    白砂糖を使ったら、もうちょっと綺麗な色に仕上がっていたかもしれません。

    あと、レシピとは関係無いところで「失敗した」と思ったのが、ジャムを入れる容器。
    作っている途中で気付いたのですが、ジャムを詰めるのに適切なビンを用意し忘れていたんです。
    仕方無く、熱湯を潜らせたタッパーをジャムの容器として使い、
    ジャムの上にラップで落し蓋をするという間抜けな保存方法を用いざるを得ませんでした。
    使った砂糖の量も少ないですし、この程度の容器では、ジャムの製作目的であった果物の保存にはあまり役立ちません。

    ……ということは、これから当分の間、パンを連続して食ってジャムを使い切らないとまずいってことですか?(T_T)

  • 2001年10月25日 23時47分39秒
    求む博多弁バージョン(詳細は本文を御覧下さい)

    まずは、こちらを御覧下さい。
    当図書館からリンクさせて頂いております『Tactics Ogre Database』のトップページです。
    では、今度はこちらを御覧下さい。
    内容は同じのはずですが……全く違いますよね?
    片方が標準語、片方が関西弁で作られているんです。

    このホームページの場合、「大阪弁変換プロキシーサーバー」
    というものを利用して、
    関西弁バージョンのページを作成されたようなのですが、
    中には関西弁を自力で打ち込んで、関西弁のホームページを作ろうとしていらっしゃる方もいるはずです。
    でも、そういう時に困るのが単語の変換。
    例えば、

    「色々な環境で表示確認してるんやさかい、大抵の環境で問題なく見はる事ができまんねん。」

    という文章を打ち込もうとしても、

    「色々な環境で表示してる境、大抵の環境で問題なく身貼ることができ万年。」

    という変換になってしまう始末(これは私のIMEが最初に変換した結果をそのまま載せたもの)。
    関西弁を辞書登録してしまっている方も少なくないのではないでしょうか。

    で、そんな方にとって気になるのがこのニュース。

    [新製品]ジャスト 各地方言に対応する日本語変換ソフト「ATOK15」[10月25日17時15分更新](BCN)
    お値段は1万円くらい。
    関西弁バージョンを2002年2月に発表した後、ウェブを経由して、全国津々浦々の方言をATOKの辞書に収録する予定だとか。

    この会社のソフトを使ったことは無いのですが、このソフトばかりはとても気になりました。


    あと、事務連絡。
    近い内にリンクページを再度更新します。
    ただし、今回の更新は「18禁サイト」の掲載個所移動に伴うものです
    (18禁ゲームのソフトハウスをリンクページ内で別個所に移動させる、など)。
    そのついでに、1〜2ヵ所くらい、18禁の個人サイトがリンクに追加される……かもしれません。
    ジオシティーズ時代に「繋げられなかった場所」へやっと道が繋げられそうです。

  • 2001年10月23日 00時07分42秒
    オフラインでの文筆活動

    今日、私の通う専門学校の同級生が面白いものを持ってきてくれました。
    聞いたところによると、彼が暇を見つけては書き溜めていた小説が完成したとのこと。
    早速、彼から小説を借りて読んだのですが、これがなかなか面白い。
    作品の中身は、13世紀のドイツを舞台にした歴史物語で、さながら「リアル版『白雪姫』」といったところ。
    ちなみに、彼は作品の出来にはまだ自信を持っていないのかホームページを持っていないだけなのかは不明ですが、
    不特定多数への公開となるインターネットでの紹介・配信をする気はないそうです。
    貴方の周囲にも、こんな「小説は書いたけど公開していない」人がいるかもしれませんよ。

    さて、今日見つけた気になるニュースですが……

    科技系の特殊法人、「廃止・民営化は不適切」報告へ[10月22日14時58分更新](読売)
    問題となっている研究開発型の特殊法人の数は12。
    その全てについて、政府の総合科学技術会議が「国によって支えられる(研究開発型の)機関を一定数持つことは必要だ」
    という趣旨の報告書を提出することが明らかになりました。
    はたして、これを「利益団体による抵抗だ」と一刀両断にすることはできるのでしょうか?

    エリアン少年が一時滞在の親類宅、記念館として一般公開[10月22日13時14分更新](ロイター)
    公開されるのは、1999年にアメリカへの密航途中で救助されたキューバ人少年・エリアン君が一時滞在していた親類の家。
    その親類宅はフロリダ州にあり、エリアン君の身柄を巡る大騒動の中心地でもありました。
    エリアン君を巡る騒動からまだ1年しか経っていませんが、この事件をまだ覚えていらっしゃる方はどれくらいいるのでしょう?

    <テロ対策>米統合参謀議長 軍事行動「アフガンはほんの一部」[10月22日12時31分更新](毎日)
    マイヤーズ米統合参謀本部議長が10月21日のABCテレビとのインタビューで、
    今回の軍事行動を「第二次大戦以来の幅広い戦いになる。アフガニスタンはそのほんの一部だ」と表現。
    前々から政府高官達が口を揃えて「今回の戦争は長い時間が掛かる」と話していたのですが、
    この発言もその延長線上にあります。
    しかし、昨日(正確には一昨日)に見た某番組で、「アメリカは数年単位の長期戦に耐えられる能力が衰えている」という
    アメリカ軍関係者にとっては頭の痛い指摘が行われていました。
    もっとも、今回の戦争は爆撃機を飛ばすだけでは終らないものですので、
    旧来型の戦争に対応できる能力だけが高くても勝てるものではありません。

    しかし、特殊部隊の作戦の様子を映像で公開してしまうとは、アメリカも思い切ったことをするものですなあ。
    これが情報戦の一部であるのですけどね。


    さて、そろそろ更新を本気で再開しようかなあ……。

  • 2001年10月17日 03時10分07秒
    今日はニュースだけで行きます

    いや、私生活では特記すべきほど面白いことが無かったものでして……。

    西安事件の中心人物、張学良氏が死去[10月15日22時22分更新](ロイター)
    1936年の西安事件の中心人物だった張学良氏(100)が10月15日、ハワイで死去。
    国民党が台湾に逃れてからは半世紀近くもの間軟禁生活を強いられ、歴史の表舞台からは遠ざかっていました。
    しかし、氏は近代中国史の生き証人であり、真に中国を愛していた数少ない政治家の1人でもありました。
    心より御冥福をお祈り申し上げます。

    テロ3法案、衆院特別委可決[10月16日17時51分更新](読売)
    最短の法案成立は10月26日と見られています。
    それにしても、ここまで急に法案が成立したのは久々だなあ……。

    タリバン政権外相が亡命か…UAE国営通信[10月15日20時54分更新](読売) アラブ首長国連邦の国営首長国通信によると、
    タリバン政権のムタワキル外相が同政権を見限り、亡命した可能性がある、とのこと。
    実際には、同外相がイスラマバードに着いただけであり、亡命の真偽は不確かなところです。

    <イスラエル>「ハマス」の活動家を射殺 暗殺作戦、復活させる[10月15日10時45分更新](毎日)
    10月14日、イスラエル治安当局は、パレスチナ自治区カルキリヤの自宅にいた
    イスラム原理主義組織「ハマス」の活動家(35)を射殺。
    その活動家は6月にテルアビブのディスコで21人が死亡したテロに関与していたとか。
    ロケット砲を使わない分だけ、大人しくなりましたなあ。

    <炭そ菌>死亡した編集者の妻がテロ事件の犯人にアパート貸す[10月16日6時15分更新](毎日)
    情報が少な過ぎるのでコメントできないけど、偶然にしては話が出来すぎてるよなあ……。

    <アフガン攻撃>インドネシア大統領が空爆反対に転換[10月15日19時13分更新](共同)(毎日)
    インドネシア国営アンタラ通信によると、メガワティ大統領は10月14日夜
    「いかなる政府もテロリスト逮捕のため他国を攻撃する権利は無い」と発言。
    1億人を超える同国のイスラム教徒の中には反米感情が高まっており、ジャカルタで大規模な反米集会があったという
    話も届いています。そんな国民世論を背景にした方針転換であろうと言われています。
    しかし、アフガニスタンの隣にあるパキスタンでは、インドネシアよりも事態が悪化しているのにもかかわらず、
    ムシャラフ大統領のアメリカに協力する姿勢は全く変わっていません。
    どちらの決断がより正しかったのか、結論はまだ見えてきません。


    それにしても、テレホーダイが待ち遠しいなあ……。

  • 2001年10月14日 12時23分33秒
    「全世界一斉蜂起ラブ革命による愛の共産化」

    ──というフレーズをついこの間、耳にしました。
    といっても、これはゲームの中の話。
    現在プレー中の『キャプテン・ラヴ』というゲームの中で、主人公に敵対(?)する悪の親玉が、
    こんなスローガンを掲げた秘密結社を作って破壊活動を展開しているんです。
    「破壊活動」と書きましたが、街を歩いているカップルに因縁をつけているだけようなのですが、それはおいといて(^^;)

    さて、現在プレー中の『キャプテン・ラヴ』という作品は、元々1999年に東芝EMIから発表されたPS向けのソフトです。
    2001年になって株式会社ハムスターが1500円という廉価版で再販売を始めたため、
    ゲーマー達の間で再び目に留まるようになったという作品です。
    日誌タイトルにあるような思わず吹き出してしまうスローガンを掲げた「ラブラブ党」に誘拐(?)・監禁された
    ラブラブ党(!)の「書記長」の娘を助けるべく奮戦する変身ヒーロー「キャプテン・ラヴ」との戦いを描いた作品です。

    ここまでの話を見て、その荒唐無稽なストーリー展開に唖然とした方がいらっしゃるかもしれませんが、
    このゲームは本当にそんな話なのです。ただし、ただ単に「書記長」の娘を救出すれば終わり、というわけではありません。
    ゲーム中には主人公(=キャプテン・ラヴ)に対して好意を寄せる女性などが複数登場しまして、
    主人公はその女性と「書記長」の娘のどちらか一方を選択しなければなりません。
    ゲームをクリアする為には、「書記長」の娘よりも魅力的な女性キャラの数々を振りまくる必要があるわけです。

    なお、主人公と「書記長」の娘との恋路を邪魔するのは他キャラだけではなく、
    キャプテン・ラヴに対して「論撃」──論戦を挑んでくるラブラブ党関係者も含まれています。
    この「論撃」の模様を再現した「論撃バトル」もこのゲームの見所の1つです。
    ルール自体はいたって簡単でして、
    論撃相手の発言が行われるにつれてプレーヤー側に反論の為の選択肢が表示されていくので、
    その中から最も適切な反論を効果的なタイミングで選択し、
    相手を言葉で捻じ伏せるというもの。
    ちなみに、主人公が相手に押し切られてしまうとゲームオーバーになります。
    それにしても、口論をゲームで再現するとは変わったことを考えた人達ですなあ……。

    ゲーム全体に対する私のプレーした印象としては「バカゲーの面を被った注目作」といったところ。
    1500円でこの内容ならば相当安いほうだと思いました。
    レビューの詳細は、近いうちに「いつもの」場所にて公開予定です。

  • 2001年10月09日 20時34分58秒
    再開後1回目の日誌

    折角書いた日誌をフロッピーから移そうとした時に、何かの弾みでディスクのエラーを引き起こしてしまい、
    アップロードしようとしていた中身を全部ロストしてしまいました(T_T)。
    というわけで、今日の日記は簡易バージョンになります。

    ●アフガニスタン情勢
    アメリカによる爆撃で早速「誤爆」が出たとの話。犠牲になったのは現地で活動を続けていたNGO職員。
    しかし、これよりも気になるのがパキスタン国内の動向。
    ムシャラフ大統領の基盤は思っていたよりも脆弱だったようでして、
    アフガニスタン国境周辺の町では大規模な反米デモが行われています。
    大統領側もこれに対抗して、イスラム原理主義者の大物を拉致・監禁するという非常手段に踏みきっているようです。
    アフガニスタン国内の情報が伝わらない分だけ、こっちの方が余計に気になってしまいます。

    ●アニメ版『FF』
    ……と言っても、7年か8年前に発表されたOVAのことじゃありません。
    先週から、『FINAL FANTASY Unlimited』というタイトルで、テレビ東京系で始まっていたのです。
    時間帯は前クールまで『スターオーシャンEX』が放送されていたところ(午後6時半〜)。
    始まったばかりなので論評できるほどの情報は集まっていないけど、映画に続いて再度失敗しないだろうかとちょっと心配。

    ※映画版『FF』はこの間見たばかりだけど、人間をCGで描写するにはまだ技術面で不完全なところがあり、
    見ていて「何か変だ」と感じてしまった。やっぱり、完全CGの「実写」映画ってあと10年先なのかなあ……。
    ストーリーに対する評価はパス(ストーリーではなくCGの出来を確認する為に見に行っていたので)

    さて、今度こそはちゃんとフロッピーディスクに書きこめますように(ぉ

  • 2001年10月08日 02時20分14秒
    【緊急】移転作業開始

    実は、今月頭、当図書館に頻繁に来訪して下さっている方から、このようなメールを頂きました。

    あとね、ジオガイドライン変更になったから(微妙にね)、インフォメーション行って一応読んどいたら?

    あの時点では、筆者自身が色々と忙しかったせいもあり、見過ごしてしまっていました。

    ところが、kagamiさんから指摘を受けてびっくり。
    何があったかというと……

    ジオシティーズの著作権に関する規定が
    サイト運営者側にとって不利になるように改正されている


    ──ということらしいのです。

    詳細はこちらにて紹介されているのですが、ここの部分が問題になっているのです。

    サービスをご利用のみなさまへ - 利用規約

    ようこそYahoo! JAPANへ! ユーザーのみなさまには、本規約に従ってYahoo! JAPANのサービスをご利用いただきます。サービスを利用することによって、本規約の内容を承諾いただいたものとみなします。本規約の内容は、必要に応じて変更することがございますが、その都度みなさまにご連絡はいたしかねますので、ご利用の際には本ページに掲載されております最新の利用規約をご参照ください。また、特定のYahoo! JAPANサービスのご利用に際して付加されているガイドラインにつきましては、それぞれのサービスをご覧ください。各サービスごとのガイドラインは本規約の一部を構成しており、それらすべてを含めたものが利用規約となっております。





    7 Yahoo! JAPANに送信(発信)されたコンテンツについて


    Yahoo! JAPANには掲示板など、ユーザーのみなさまが送信(発信)したコンテンツを不特定多数のユーザーがアクセスできるサービスがあります。このような不特定多数のユーザーがアクセスできるサービスに対してユーザーがコンテンツを送信(発信)した場合、ユーザーはYahoo! JAPANに対して、当該コンテンツを日本の国内外で無償で非独占的に使用する(複製、公開、送信、頒布、譲渡、貸与、翻訳、翻案を含む)権利を許諾(サブライセンス権を含む)したものとみなします。また、ユーザーは著作者人格権を行使しないものとします。
    なお、この条項は、他のユーザーに対してYahoo! JAPANが当該コンテンツの使用許諾をすることを約束するものではありません。

    ちなみに、「著作者人格権」に属する権利は以下の通り。

    ●公表権:著作物を公衆に提供/提示する権利
    ●氏名表示権:著作物に実名/変名を著作者名として表示する/しない権利
    ●同一性保持権:著作物の同一性を保持する権利


    ……はあ? こんなの見たこと無いですよ。

    実を言いますと、この文章は2001年10月15日からジオシティーズ内に
    適用される規約の文章なんだそうです。
    元々はYahoo!Japan内の記事に対して適用される規約となっています。
    私がジオシティーズに登録手続き時には見たことが無い文章でした。
    ところが、前出サイトの話によると──

    ジオシティーズには,実は2つのガイドラインがあります.

    ●ジオ内にあるジオシティーズガイドライン(以下,ジオ旧ガイドライン)
    ジオ旧ガイドラインでのYahoo! JAPANの権利は,市民憲章にあるとおり,かなり限定されたものです.

    ●Yahoo! 内のジオシティーズガイドライン(以下,Y!Jジオ旧ガイドライン)
    (10/7現在,ジオ新ガイドラインに変更されています)

    問題の記載(ジオガイドにはY!J利用規約も適用される)は,Y!Jジオ(旧/新)ガイドラインには記載されていますが,ジオ旧ガイドラインには記載されていません.

    また,入会時には,ジオ旧ガイドラインが提示されているだけで,Y!Jジオ(旧/新)ガイドラインは提示されていません.

    (記憶違いがなければ,私のときもそうでした)

    ですので,よほど注意深い人間でなければ気付かないでしょう.

    「Wind blow a glassland」からの引用。

    ──ということ。

    正確な事実関係がどうだったのか不明な点が多いのも事実です。
    しかし、自サイト内に他人の論評文を委託という形で掲載し、
    更には自分名義で小説を公開している人間としては、この規約改正は到底容認できるものではありません。

    そういうわけで、

    図書館を別サーバーに移転する作業を今日付けで開始しました。
    その第1弾として、Yahoo!Japanによって著作権侵害が行われると「損害」が生じる危険性のある
    小説・設定資料・レビュー・論評・9月以前の日記過去ログを全面削除しました。


    物書きにとって、著作権と著作者人格権の侵害は死活問題。
    今回の措置にどうか御理解・御協力をお願いします。


    それからもう1つ。
    アメリカ軍がアフガニスタンを攻撃開始。

    こちらは続報が入り次第お伝えします。


  • 2001年10月02日 23時55分18秒
    抜き放たれた刃

    北大西洋条約機構(NATO)は、米国がNATO理事会で米同時多発テロ事件にウサマ・ビンラディン氏が関与したことを示す
    証拠を提出したことを受け、集団的自衛権を正式に発動したとのこと。
    アメリカ軍輸送機がウズベキスタン領内に着陸したとの未確認情報も流れています。
    また、アメリカ軍が使用を予定しているパキスタン北西部の軍事基地から
    パキスタン軍機が全て移動したとも伝えられています。

    ここ数日のうちに、アメリカとアフガニスタンとの間で本格的な戦闘が開始されそうな気配なので、
    睡眠や休息は今のうちに取っておくことにします。
    テロ発生直後と同じく、開戦後は徹夜に近い状態で戦況を追って行きたいと考えていますので。


    もっとも、今現在のところはこっちのニュースのほうが気になっていますが……。

    鹿も“狂牛病”、全米に緊急事態宣言(読売新聞)
    米農務省は2日までに、鹿に感染する狂牛病に似た、鹿の病気が増えているとして、全米に緊急事態を宣言した。
    同省では260万ドル(約3億1000万円)の対策費を急きょ捻出し、実態調査と感染した鹿の隔離に乗り出す。
    この病気は「慢性消耗性疾患(CWD)」と呼ばれ、鹿とその仲間に感染する。
    狂牛病同様、特殊なたんぱく質の異常で起き、感染すると脳がスポンジ状になり、死に至る。
    もともと米西部の一部地域で発生する風土病とされてきたが、最近、感染例が近隣の州で相次いで発見された。
    人間へ感染するかどうかははっきりしないが、その危険性も指摘されている。


    狂牛病に似た病気が存在するのは牛だけではない、という辺りが非常に気になるところです。



玄関(トップページ)