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2001年11月29日 03時07分25秒
ノーベル賞の経済賞の正式名称とは?
実は「アルフレッド・ノーベル記念・スウェーデン銀行経済学賞」なんだそうです。 今日、初めて知りました(苦笑)。
1901年に創設されたノーベル賞は元々、平和・文学・物理学・化学・医学生理学の5個だけだったんですが、 1961年にスウェーデンの中央銀行が「創立300周年に相応しいものを」ということで考え付いたのがこの賞だそうです。 正式名称は違いますけど、選考手続きや賞金額、受賞式など実際の扱いは他の賞と一緒になっているため、 いつの間にやら他のノーベル賞と一緒に考えられるようになりました。
ところが、今、スウェーデンで、この経済学賞の存在がちょっとした物議を醸し出しているそうです。 そのきっかけは、アルフレッド・ノーベル氏のひ孫にあたるピーター・ノーベルさんら4人が地元誌に行った寄稿。
曰く
「経済学賞は、ノーベルの遺書に盛り込まれていない」
「受賞者の多くは西側世界の価値観を体現する人々ばかり」
「そもそもノーベルは、経済学やビジネスには疑問を抱いていた」
「よって、現在の賞の名称変更を求める」……
これに対して、スウェーデン中央銀行側は名称変更を予定していないとのこと。
ただ、数あるノーベル賞の中で、「経済学賞」だけが過去これまでに様々な物議を醸し出してきました。 1997年にデリバティブに関する研究で賞をもらった研究者が後にヘッジファンドで大失敗することもありました。 それに、経済学の世界には少なからず政治思想の問題が絡んできてしまうので、 受賞者の顔触れを見てその人が本当に「適格者」なのか考えてしまうこともあります。
私も経済賞外しには同意、ということで。
今回の受賞者3人のうち1人が個人的に嫌いだという馬鹿な話はありませんとも、ええ(--;)
その他の気になったニュースはこんな所。
エイズ4千万人、依然猛威…WHOなどが調査報告[11月29日0時0分更新](読売)
世界保健機関(WHO)と国連エイズ計画(UNAIDS)の11月28日付発表。
HIVキャリア……2001年末に4000万人(うち15歳未満が270万人)
2001年のエイズによる死者……300万人
2001年の新たな感染者……500万人
特にサハラ以南のアフリカと旧ソ連・東欧地域での感染増加に注意が必要とのこと。
イラク各紙、米大統領の査察団受け入れ要求に反発姿勢[11月28日23時4分更新](ロイター)
ちなみに、査察受け入れが拒否された場合、対テロ戦争の第2ラウンドがここで始まりそうです。
対北朝鮮関係の後退に失望しているが希望は失わず=韓国大統領[11月28日14時22分更新](ロイター)
曰く「われわれは、失望しているが、まったく希望を失ったわけではない。 北朝鮮とのやり取りで当然後退もあったが、進展もあったからだ」
今の御時世では無理という気が……。
「ライト」表示のたばこ、喫煙者のリスクは低下せず=米研究報告[11月28日14時1分更新](ロイター)
米国立がん研究所が発表した報告書によると、「ライト」あるいは「低タール」と表示して販売しているたばこに、 喫煙者が考えているような健康を損なう恐れを低下させる効果は無いとのこと。
「味が薄い」 →「多く吸おうとする」「深く吸おうとする」 →「摂取するニコチンとタールの量は変わらず」 →マズー
……ってことなんでしょうか。
<ネパール>共産党毛沢東主義派への攻撃を開始 反政府テロで[11月28日12時3分更新](毎日) 銃乱射事件以前から続いていた内乱、未だ収まらず。
<反戦女子高生>嫌がらせで退学 米ウェストバージニア[11月28日12時50分更新](ワシントン共同/毎日) テレビ朝日のニュースステーションにも登場した「反戦女子高生」ケイティ・シエラ(15)さんが、 11月27日までに通っていた郡立高校を退学したとのこと。
この人、何をやってしまったのかと言いますと、私服通学が認められているウェストバージニア州の郡立高校に 「戦争反対」を訴えるTシャツを着て登校し、同校の中で反戦クラブの設立を呼び掛けていたんだそうです。 それを見た学校側が彼女に対し「国難の時期に非常識な行動」という理由で3日間の停学処分を課したところ、 ケイティさんの方が「憲法に保障する表現の自由を侵害された」と不服を申し立て、 その裁判が続けられていました。 で、今日になって州最高裁で彼女の訴えを退ける判決が出たところです。
問題が表面化して裁判が行われてからというもの、シエラさん親子に対しては数多くの嫌がらせが行われており、 娘の身を案じた母親が娘を退学させることにしたんだそうです。 ニュースステーションによるシエラさん親子に対するインタビューも、2人の安全を考慮して、 自宅ではなく近くの大学のスタジオ内で行われていました。
学校側とシエラ親子のどっちが正しいのか一概に断ずることのできない難しい話 (親子に対して嫌がらせをした人々に同情する余地は全くありません)ですが、 いわゆる「『自由の』国」アメリカの意外な一面を垣間見ることのできる、興味深いエピソードです。 50年前の出来事を思い出しそうだなあ……。 個人的には、高校のような中等教育機関の中で政治活動をしようとしたら 停学処分を食らっても仕方無いような気がしますけどねえ。
何? 「日誌」になってない? はっはっは、気にしない気にしない(ぉ
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