-

2001年11月の図書館長日誌

-

サロニア私立図書館・玄関へ戻る日誌収蔵室で過去の記録を閲覧する

-

  • 2001年11月29日 03時07分25秒
    ノーベル賞の経済賞の正式名称とは?

    実は「アルフレッド・ノーベル記念・スウェーデン銀行経済学賞」なんだそうです。
    今日、初めて知りました(苦笑)。

    1901年に創設されたノーベル賞は元々、平和・文学・物理学・化学・医学生理学の5個だけだったんですが、
    1961年にスウェーデンの中央銀行が「創立300周年に相応しいものを」ということで考え付いたのがこの賞だそうです。
    正式名称は違いますけど、選考手続きや賞金額、受賞式など実際の扱いは他の賞と一緒になっているため、
    いつの間にやら他のノーベル賞と一緒に考えられるようになりました。

    ところが、今、スウェーデンで、この経済学賞の存在がちょっとした物議を醸し出しているそうです。
    そのきっかけは、アルフレッド・ノーベル氏のひ孫にあたるピーター・ノーベルさんら4人が地元誌に行った寄稿。
    曰く
    「経済学賞は、ノーベルの遺書に盛り込まれていない」
    「受賞者の多くは西側世界の価値観を体現する人々ばかり」
    「そもそもノーベルは、経済学やビジネスには疑問を抱いていた」
    「よって、現在の賞の名称変更を求める」……

    これに対して、スウェーデン中央銀行側は名称変更を予定していないとのこと。

    ただ、数あるノーベル賞の中で、「経済学賞」だけが過去これまでに様々な物議を醸し出してきました。
    1997年にデリバティブに関する研究で賞をもらった研究者が後にヘッジファンドで大失敗することもありました。
    それに、経済学の世界には少なからず政治思想の問題が絡んできてしまうので、
    受賞者の顔触れを見てその人が本当に「適格者」なのか考えてしまうこともあります。

    私も経済賞外しには同意、ということで。

    今回の受賞者3人のうち1人が個人的に嫌いだという馬鹿な話はありませんとも、ええ(--;)



    その他の気になったニュースはこんな所。

    エイズ4千万人、依然猛威…WHOなどが調査報告[11月29日0時0分更新](読売)
    世界保健機関(WHO)と国連エイズ計画(UNAIDS)の11月28日付発表。
    HIVキャリア……2001年末に4000万人(うち15歳未満が270万人)
    2001年のエイズによる死者……300万人
    2001年の新たな感染者……500万人
    特にサハラ以南のアフリカと旧ソ連・東欧地域での感染増加に注意が必要とのこと。

    イラク各紙、米大統領の査察団受け入れ要求に反発姿勢[11月28日23時4分更新](ロイター)
    ちなみに、査察受け入れが拒否された場合、対テロ戦争の第2ラウンドがここで始まりそうです。

    対北朝鮮関係の後退に失望しているが希望は失わず=韓国大統領[11月28日14時22分更新](ロイター)
    曰く「われわれは、失望しているが、まったく希望を失ったわけではない。
    北朝鮮とのやり取りで当然後退もあったが、進展もあったからだ」
    今の御時世では無理という気が……。

    「ライト」表示のたばこ、喫煙者のリスクは低下せず=米研究報告[11月28日14時1分更新](ロイター)
    米国立がん研究所が発表した報告書によると、「ライト」あるいは「低タール」と表示して販売しているたばこに、
    喫煙者が考えているような健康を損なう恐れを低下させる効果は無いとのこと。

    「味が薄い」
    →「多く吸おうとする」「深く吸おうとする」
    →「摂取するニコチンとタールの量は変わらず」
    →マズー

    ……ってことなんでしょうか。

    <ネパール>共産党毛沢東主義派への攻撃を開始 反政府テロで[11月28日12時3分更新](毎日)
    銃乱射事件以前から続いていた内乱、未だ収まらず。

    <反戦女子高生>嫌がらせで退学 米ウェストバージニア[11月28日12時50分更新](ワシントン共同/毎日)
    テレビ朝日のニュースステーションにも登場した「反戦女子高生」ケイティ・シエラ(15)さんが、
    11月27日までに通っていた郡立高校を退学したとのこと。

    この人、何をやってしまったのかと言いますと、私服通学が認められているウェストバージニア州の郡立高校に
    「戦争反対」を訴えるTシャツを着て登校し、同校の中で反戦クラブの設立を呼び掛けていたんだそうです。
    それを見た学校側が彼女に対し「国難の時期に非常識な行動」という理由で3日間の停学処分を課したところ、
    ケイティさんの方が「憲法に保障する表現の自由を侵害された」と不服を申し立て、
    その裁判が続けられていました。
    で、今日になって州最高裁で彼女の訴えを退ける判決が出たところです。

    問題が表面化して裁判が行われてからというもの、シエラさん親子に対しては数多くの嫌がらせが行われており、
    娘の身を案じた母親が娘を退学させることにしたんだそうです。
    ニュースステーションによるシエラさん親子に対するインタビューも、2人の安全を考慮して、
    自宅ではなく近くの大学のスタジオ内で行われていました。

    学校側とシエラ親子のどっちが正しいのか一概に断ずることのできない難しい話
    (親子に対して嫌がらせをした人々に同情する余地は全くありません)ですが、
    いわゆる「『自由の』国」アメリカの意外な一面を垣間見ることのできる、興味深いエピソードです。
    50年前の出来事を思い出しそうだなあ……。
    個人的には、高校のような中等教育機関の中で政治活動をしようとしたら
    停学処分を食らっても仕方無いような気がしますけどねえ。


    何? 「日誌」になってない?
    はっはっは、気にしない気にしない(ぉ

  • 2001年11月25日 23時14分30秒
    『DQ4』は進みませんでした

    今度の3連休に行われたこと。

    23日:親の来訪、東京都内で買い物
    24日:親同伴で東京ディズニーランドへ
    25日:洗濯・掃除やレンタルビデオ返却など残務整理

    そんなわけで、22日に買った『DQ4』はプレーできませんでした(T_T)。
    無論、積んだままのパソコンゲームを「掃除」できるはずもありません(TT_TT)。
    この後も色々と用事が控えていますので、『DQ4』をプレーできるのは年末年始になると思われます。
    ちなみに、明日は専門学校の方で東京ディズニーシーへの遠足(現地集合・解散)が予定されています。
    いつものこととはいえ、平日の方がマターリできるってどういうことよ(苦笑)。

    レンタルビデオですが、「見たい」と思っていた映画(全部洋画)を1週間前に手当たり次第借りてきた次第。
    この中には「前々から見たい」と思っていた奴から、最近になって「ネタ用として要チェック」になった作品、
    更にはレンタルビデオ店で「こいつは!」と思って借りた奴まで実に様々。
    その中で、備忘録程度のメモが必要と思われた作品について簡潔にコメントを。

    『ランボーIII』
    副題は「怒りのアフガン」。旧ソ連軍の侵攻に晒されていた80年代のアフガニスタンが舞台となっています。
    当時、アメリカはソ連を追い払う為にアフガニスタンの少数民族やイスラム教原理組織に対して武器や金を流していました。
    そのせいもあってか、イスラム教を信じる現地民が善玉として扱われています。
    あれから20年経ってこんなことになるとは、当時は誰も考えなかったでしょうね。
    映画そのものは普通の(?)アクションものであり、
    ストーリー面では特に言及すべき点は無かったのですが、ちょっと気になったことが1つだけ。
    ランボーが立ち寄った「ムジャヒディン」と名乗る武装組織のリーダーが「マスード」だったこと。
    「マスード」という人名はアフガニスタンでは一般的なのでしょうか?

    『シン・レッドライン』
    原題は“THE THIN RED LINE”。2000年に作成された戦争映画で、ガダルカナル島を部隊にした作品。
    同島のとある丘の攻防戦を戦い抜いた部隊の物語。2時間30分以上ある長めの作品です。
    戦争という魔物に直面した兵士達の姿──心理的動揺や同僚・上司との葛藤などを主として描いているためか、
    一般的な戦争映画の特徴である(都私が考え込んでいる)「勇ましさ」「勇猛さ」といった単語からは
    大きく離れた仕上がり。人間の「弱さ」が前面に押し出されたような印象を受けました。


    今週くらいは『日誌』らしくしたいなあ……

  • 2001年11月21日 02時18分50秒
    今月の日記が軽いわけ

    実を言いますと、ここ1週間ほど修羅場になっています。
    その原因ですが……

    (1)専門学校の試験
    (2)親の東京来訪(連休中。東京案内の手伝いをさせられる)
    (3)サポートサイトの更新(ほぼ連日続いている)
    (4)『ONE卒業文集』の誤字脱字修正(21日まで……って今日だ)
    (5)サポートサイトに関連した小説(?)執筆要請の処理


    ……というように、現在5つのタスクを同時に背負った状態。
    はっきり言って、時間がありません。
    いくらタスク管理を上手くこなせたとしても、背負い込むタスクの量が多いと洒落になりません。
    何しろ、サポートサイトのほうに投稿が多数舞い込んで来るからなあ……管理人が悶絶したくなるくらい(苦笑)

    本当は、日曜日に三重県海山町で行われた住民投票について細かく書くつもりだったんですが、
    上のような事情があるので手短に。

    原発推進派が実施を呼び掛け、それに反対派が応じる格好で行われた投票でしたが、
    蓋を開けてみれば有権者総数の過半数を反対に取られていました。得票数ではダブルスコアという惨敗振り。
    地元のニュースなどを拾い集めた感じでは、
    ●静岡県浜岡原発の事故
    ●中部電力側の原発推進派に対する支援不足
    ●マスコミによるイメージ戦略で、結果的に原発推進派が悪玉っぽく扱われた
    (これは推進派のPR不足と表裏一体の関係にある)

    ……といったことが原発推進派の敗因として挙げられるでしょう。
    推進派の方には悪いのですが、今回の投票結果は「見事なまでの自滅ぶり」としか表現できません。

    しかし、前々から思っているんですけど、エネルギー問題や安全保障問題を住民投票に掛けるのってまずくありません?
    多分、よほどの特殊事情か綿密な説得活動が無い限り、
    どこでやっても「反対」の方が「賛成」の方を上回ってしまいますよ。
    経済学ではこういうのを「ただ乗り(フリーライダー)」って言うんでしたっけ?
    (総論では賛成でも、自分が負担を背負うとなると態度を豹変させてしまう)

    まあ、「公共財のただ乗り」は別にしても、日本人の原子力アレルギーってなかなか治らないねえ……。
    電力会社の方も「唯一の被爆国らしく、原子力は平和の為だけに使っています」って堂々と言えないもんですかねえ。


    追記:以前の日記のフォロー。

    ●タリバンのザイーフ大使は無事見つかっています。本国に戻っていたんでしょうか。
    ●今月の日記で取り上げたあさひ銀行について。
    11月20日、2002年3月期の連結決算見通しを公表。経常利益が6600億円の赤字になるとのこと。
    ちなみに、同行の株価は100円を割ったまま。
    ●今年2月に経営破綻した宮崎市内のリゾート施設・「シーガイア」が名称変更の検討に入ったと発表。
    施設内の『フェニックスカントリークラブ』のブランドイメージを活用するとのことで、
    「フェニックスなんたら」といった名前になりそうです。
    この他にも、子会社の吸収合併を行うなど経営合理化を現在推進中。

  • 2001年11月17日 23時07分31秒
    -125点

    テストでは出そうと思ってもなかなか出せない点数です。
    しかし、ついこの間──といっても今日のことですが、私がこの点数を食らってしまいました。
    何があったかと言うと、こちらで行われているテスト。
    最初、自分のホームへー時のトップページを放り込んでみたところ、

    31点

    というレスが。
    ……そりゃ真っ青になりました(^^;)。

    原因はいくつか存在していたのですが、最も致命的だ(と向こうのCGIが判断した)のは

    「文字コードを示すMETAタグが使用されていない」
    という項目だったようでして(実はそのタグの存在をそこで初めて知ったんですよ/ぉ)、
    ここを治しただけで点数が劇的に改善されました。

    ただし、これは文法が甘めの「HTML 4.01 Transitional」で行われた結果。
    「ならば、他のバージョンだったらどうなるか」と考え、トップページを少しいじってから同じCGIに放り込み、
    文法チェックが最も厳しいバージョンでテストを行ってみたところ、

    −125点

    という素晴らしい数字が。
    出そうと思いたくても、なかなか出るものではありません(^^;)。

    結局、この後は問題となったMETAタグの挿入やタグの入れ子構造のエラッタ確認などに終夜追われていました。
    で、メンテナンスを一通り終了させたファイルが、今日アップロードされるわけです。

    いや〜、疲れた(ぉ

  • 2001年11月14日 01時41分50秒
    3ヶ月目に入った直後……

    ニューヨークのロングアイランド島に離陸直後の飛行機が墜落。
    昨日の夜は、このニュースのせいで結局睡眠を取りませんでした。
    運輸安全委員会は「今の所は事故だと思われる」という見解を示しているのですが、
    巷ではその見解に対して疑問符が付けられているようです。
    某夕刊紙は、早速「今回の飛行機墜落もテロだ」とする記事を編集・掲載していました。
    個人的には、事故であって欲しいんですけどねえ……。

    で、もう1つ世界を騒がせたのが、北部同盟によるカブール進駐。
    タリバンが部隊を整えて撤退していったため、戦闘らしい戦闘も行われなかったようです。
    今のところ、カブール市内には北部同盟側の警察部隊2000〜3000人が入っている模様。
    北部同盟政府高官は今回の進駐に際し

    (1)北部同盟は、首都での治安維持に専念し、政府樹立には踏み切らない
    (2)ザヒル・シャー元国王の下での和平プロセスに取り組む


    といったコメントを出しています。

    とりあえず、今回のカブール進駐に関して注意すべき点は2つほどあるでしょう。
    まず第1に、タリバン政権がカブール進駐によって崩壊したわけではないこと。
    アフガニスタン全土でまだ10000を超える兵力は健全なまま残ってますし、重火器もカブール撤退時に回収しています。
    タリバンが戦力をアフガニスタン南東部に再集結させる為、カブールから自発的に手を引いたのが真相らしく、
    戦争がもうすぐ終わるわけではありません。むしろ長期化が確定しそうな気配。
    「タリバン政権の高官が数名パキスタンに滞在中」というニュースもありましたが、
    パキスタンに入った人達は国連代表や産業次官など、必ずしも大物ではない
    (タリバンから逃げ出しても致命的ではない)方々ばかりという印象が強いですし……。

    そして第2に、今回の進駐で最も困っているのがパキスタンだということ。
    インドやソ連のバックアップを受けている北部同盟にタリバン後のアフガニスタンの実権を奪われることは、
    パキスタンにとっては悪夢に等しい展開となります。
    ですから、パキスタン外務省のカーン報道官が
    「北部同盟がアフガニスタンの首都カブールを占拠することを望まない」
    「単一の集団が戦争で荒廃したアフガンに平和をもたらすことはできない」
    「政治的解決が確立されるまで、カブールは国連平和維持軍または多国籍軍のもとで非武装地帯とされるべき」

    ……といったことを口に出すわけです。
    まあ、主導権を取られたくないが為の時間稼ぎと一種のパフォーマンスですか。

    これでパキスタンの現政権はますますやりにくい立場に立たされることになりました。
    アフガニスタン和平のイニシアティブは事実上奪われ、タリバン政権も今ではアフガニスタン南部を支配するのみ。
    本当に大丈夫かなあ……クーデターはさすがに無いとは思うけど……。

    ちなみに、アフガニスタンのザヒル・シャー元国王の顧問が、今回の件に対してこんなコメントを発表。
    「元国王との約束を破った」
    元国王派は多数派パシュトゥン人代表という立場を「自認」しているそうなので、こんなコメントが出たようです。

    そして、北部同盟最高幹部のドスタム将軍が毎日新聞社の電話取材に応じた際のコメント。
    「(タリバン後の政権について)タリバンが権力を握る以前(ラバニ政権)と同様の形を取る」
    これはアメリカとパキスタンが主導する多民族政権構想を否定するようなコメント。


    ……タリバンが潰れていなのに、そんなことやってて大丈夫なんですか、皆さん?


    追記:
    こんな記事を発見。

    タリバン政権の駐パキスタン大使館が閉鎖[11月13日22時3分更新](ロイター)
    ザイーフ大使、現在失踪中。至急情報求む(ぉ

  • 2001年11月10日 00時37分20秒
    さすがにまずくありませんか?

    何がまずいかと言いますと、この会社の株価。

    11月8日、ゴールドマン・サックスや野村証券から大口の売り注文が入ってきたことをきっかけに、あさひ銀行の株価が急落、
    8日には株価が76円まで急落する(7日終値比-32.74%)という異常事態になりました。
    で、本日の終値は92円。
    一般的に「(株価が)100円切ったら危険水域」と呼ばれている今日この頃。
    こんなに株価が急激に下がってしまった背景ですが、機関投資家が普通の投資のルール──
    「危険な会社の株は損失覚悟で売ってしまえ」
    ──に則って動いただけのことらしいと言われています。

    どうしてあさひ銀行がここまで苦境に陥ってしまったのか……理由は色々あるんですよねえ。
    三和銀行・東海銀行との提携に失敗してしまったこととか、
    旧協和銀行と旧埼玉銀行が合併して成立した同行の中で、両銀行の縄張り争いが発生しているらしいこととか、
    折りからの不況で、同行の主な顧客である中小企業が軒並み大変なことになっていることとか、
    株価低迷のせいで銀行が持っている株価の資産価値が落ちてしまったこととか、
    ペイオフ解禁に備え預金が都銀上位行に流れていくのではないかと思われていることとか、
    自民党の某参議院議員が「(あさひ銀行は)このままいったら3月につぶれる」とコメントしたこととか……。
    ただ、ここに至る理由が何であったにせよ、あさひ銀行が都銀の中で預金額も少なく劣勢に立たされていたのは事実。
    ですから、不良債権処理などでもっと大胆に行動すべきだったのですが、私の知る限りでは対応の遅れが目についていました。
    不良債権をもっと積極的に処理して、東海銀行などとの合併が実現していれば
    ここまでの苦境には陥らなかったと思いますが……。

    ちなみに、この件に関するあさひ銀行側のコメントはこちら。※pdfファイル
    不良再建問題に関するコメントが一般論で終わってしまっていることが気になるなあ……。
    市場が欲しがっているのは一般論ではなく具体策だというのに……。

    あさひ銀行は大和銀行との提携・統合を目指していますが、弱者連合の感がどうしても否めません。
    ペイオフ解禁ももうすぐですし、同行には殆ど時間は残されていないようです。

    危機感をいたずら煽るつもりはありませんが、あさひ銀行が窮地に立たされているのは事実ですしねえ……。


    静岡銀行、9月中間業績見通しを下方修正=最終利益52億円[11月9日20時20分更新](時事)
    発表によると、経常収益は1178億円(従来予想1200億円)、経常利益は87億1700万円(同150億円)、
    最終利益は52億9600万円(同85億円)。
    日本で最も財務体質が健全な銀行の1つと言われている静岡銀行ですらこの苦境。
    他の銀行がどうなっているか……あまり考えたくないなあ。

    <危険情報>引き上げで中東地域に高まる不満 観光業界が打撃[11月9日22時2分更新] (毎日)
    10月8日、日本の外務省はエジプト、トルコなど中東諸国の大半の国の危険情報を
    レベル2(観光旅行延期勧告)に引き上げました。
    これに対して、中東地域の政府、観光業界から不満が高まっている……とのこと。
    事実、危険度引き上げに伴い、国土交通省は旅行業者に対して団体旅行の中止を行政指導しています。
    不満の根源は

    (1)炭疽菌騒動で混乱中のアメリカに対して危険情報を出していない
    (2)イスラム諸国全体を危険地域と認識している


    ……というもの。
    トルコ中部のとある街では、日本製品に対する不買運動も発生しています
    (もっともこの街はイスラム教神秘主義の一派の発祥地だという特殊な事情もありますが)。

    「同じ過ちなら用心し過ぎのほうがまだまし」という考え方からすれば、外務省の今回の措置も止む無しと思いますけどねえ。

    パキスタン全土で警戒態勢、イスラム教団体が全国スト呼び掛け[11月9日21時27分更新](ロイター)
    外遊によってムシャラフ大統領が不在のパキスタンの現状。
    ストを主催するのはイスラム原理主義組織35団体から成る「アフガニスタン防衛評議会」。
    ラマダン入り直前という差し迫った状況下で1週間も国を離れるとは、かなり危険なことをしているように感じられてなりません。
    クーデター発生時の核兵器確保を目的としてアメリカが特殊部隊を投入するという話もありますし……。

    で、そまムシャラフ大統領ですが、パリでシラク大統領と会談した際、
    「アメリカにラマダン中の攻撃中止を求めるつもりだ」といったコメントをしています。

    首相は内閣改造しない=加藤氏[11月9日19時14分更新](時事)
    同氏曰く「政府部内で早く調整して外相が本来の機能を発揮できるようにしないと国益はますます損失を被る」
    外相の首を換えることが最も楽な調整方法なんですけどねえ。
    元を正せば、今の外務大臣が自分で蒔いた種ですし。

    ボージョレ・ヌーボー第1陣、関空へ=21世紀最初、15日午前0時解禁[11月9日13時3分更新](時事)
    ああ、もうこんな季節か……。

    <全米最年少町長>東部の人口87人の町で18歳が当選[11月9日12時46分更新](毎日)
    ペンシルベニア州マウントカーボンという町での話。
    当選したのはジェフリー・ダンケルさんで、9月に大学に入ったばかりだそうです。

    <米国>情報機関の再編成検討 国防総省所属機関をCIA下に[11月9日15時2分更新](毎日)
    再編が実現された場合、国防総省所属の国家偵察局(NRD)、国家安全保障局(NSA)、国家画像地図局(NIMA)が
    中央情報局(CIA)の管轄下に置かれることになります。
    この国には、過去の失敗をもとにした学習能力はちゃんと備わっていますねえ……。

    海自ダイバーが潜水開始=えひめ丸船内を確認−ハワイ[11月9日11時2分更新](時事)
    残る行方不明者は1人。発見されれば良いのですが……。

    約50億円で示談成立=タイヤ問題で全米各州と−ブリヂストン[11月8日13時4分更新](時事)
    ブリヂストン・ファイアストン製のタイヤ破損に絡んだ死亡事故に関する訴訟がまとまったようです。
    全米53の州・地域に示談金として4150万ドル(約50億円)を支払う予定だそうです。

    コンコルド運航再開 パリ―NY1年4カ月ぶり[11月8日3時9分更新](西日本)
    素直に祝杯を挙げるとしましょう。めでたきかな。

  • 2001年11月06日 23時02分17秒
    まだまだ続く「地盤沈下」

    今日、インターネットでニュースをあさっていたのですが、その中で最も気になったニュースがこれ。

    関空会社、ずさん財務[11月6日14時38分更新](読売)

    記事によると、関西国際空港を運営する関西国際空港会社が、
    1994年の関空開港以来、空港の管理・運営以外に行っているホテル事業や駐車場事業などについて、
    事業別の明確な損益を計算していなかったことが会計検査院の判明した……というもの。
    同会社は空港本体の管理・維持だけではなく、空港島内でホテル日航関西空港や大規模商業施設・エアロプラザ、
    立体駐車場など色々な事業を展開しているのですが、これらの会計を全事業合算で行い、
    個別の事業単位で明確な会計を計算していなかったそうです。

    「それがどうまずいか」って?
    個別事業ごとの決算が出てなかったら、どの事業が赤字でどの事業が黒字なのか分からないじゃないですか。
    これでは、「どこをどうすれば利益が出るようになる」という重要な情報は分からずじまい。
    1700億円の赤字を抱え、利用客不足や地盤沈下対策費で追い打ちをかけられている関西国際空港の現状を考えれば、
    会計はもっと徹底的かつ厳密に行うべきなのですがねえ……。
    「お粗末」「どんぶり勘定」となじられても反論できませんよ。

    この他にも、関西国際空港については、大ハズレが続いている需要予測の問題を会計検査院が調査しようとしたところ、
    1999年以前の予測について、策定時のデータが残されておらず検証があまりできなかったという笑えない話も。

    どんぶり勘定では大赤字になるのも納得というわけですな(ぉ
    会計検査院の方には、この問題にはもっと積極的に首を突っ込んでもらいたいところです。


    ちなみに、この他に見つけたニュースはざっとこんなところです。

    ペルーのトレド大統領、自らの報酬を減額
    震災対策の手落ちや政策目標の欠落など、批判されることの多い新大統領の人気取り政策……かもしれません。
    ちなみに、報酬額は月18000ドルが月12000ドルになり、その差額が貧困層向けの基金に寄付されるんだそうです。
    今のペルーでは、月12000ドルでもまだまだ割高だと思う私は異常でしょうか?

    <タリバン>穏健派は、現政権に不参加の人物 パキスタン広報官[11月6日13時1分更新](毎日)
    パキスタンの政府広報官が毎日新聞記者に語ったところによると、
    同国がアフガニスタンのタリバン政権後の暫定政権に参加を求める「タリバン穏健派」とは
    「現タリバン政権に参加していない人物」と表明したとのこと。
    ……それ、普通は「タリバン穏健派」じゃなくて「タリバンの部外者」って言いません?
    難航が予想されている新政権作りですが、タリバン政権部内者の参加を要求していたパキスタンが事実上「折れた」ことにより、
    思っている以上に早く片付くかもしれません。

    <韓国>朝鮮日報社長を保釈へ 保証金300万円[11月6日12時2分更新](毎日)
    韓国では、金大中大統領批判を続けていた新聞各社の社長に対して政府が脱税などの摘発を行い、
    その中には逮捕・起訴される人も現れているという事件が問題になっています。
    本当に脱税していたのかどうかは別にして、政府の行動は「言論弾圧だ」と(非政府系の)マスコミから叩かれているようです。
    確かに、金大中大統領が内政・外交の両面で具体的な成果を残しているとは言い難いところがあり、
    それがマスコミ側の「言論弾圧だ」という言い分を裏打ちしてしまっている面もあります。
    ちなみに、保釈金の額は3000万ウォン(約300万円)。

    マサチューセッツ州は和解拒否=米司法省とマイクロソフトの合意に根本的欠陥[11月6日11時4分更新](時事)
    「根本的欠陥」の中身が分からないからコメントできないなあ……。

    機内ナイフ持ち込みを見過ごした米空港警備員、4人解雇[11月6日8時20分更新](ロイター)
    この件に対し、連邦政府は警備会社や航空会社に対する制裁措置と、連邦政府の手による空港の安全管理を検討中だとか。
    「危機管理」という単語の意味と使い方を知っている国の人間は対応も素早いですなあ。
    個人的には、武装警官を飛行機の中に入れないと安心はできないところですが……。

    早期の内閣改造を否定=政府首脳
    で、こっちはその「危機管理」という単語の意味と使い方を知らない政治家と官僚が異様に多い国での話。
    もっとも、記事の中身は「危機管理」とはあまり関係は無かったりしますが(ぉ
    首相が内閣改造を否定していることに合わせたコメントのようですが、多分内閣改造は不可避でしょう。
    狂牛病対策や参議院選挙での選挙違反事件、大臣の暴走で「何もできなかった」外交など、失政は決して少なくありません。
    まあ、大臣や事務次官の首を切ったところで、その後始末ができなければ意味は無いのですが、
    致命的な失政の代償は責任者と担当者の首でとるという、最低限のけじめだけは付けておかねばならないでしょう。
    ……さて、任命権者の責任はどうなるんでしょう?

    <福岡県知事>東京都のホテル税構想に理解[11月6日15時22分更新](毎日)
    東京都がつい先頃打ち出したホテル税構想とは、

    ●1泊の宿泊料金10000円以上15000円未満に対し100円、15000円以上に200円を課税
    ●10000円未満は非課税

    ……というもの。約15億円前後の増収を見込んでいるそうです。
    これに対し鳥取県の知事が猛反発。
    「全国的な会議は東京以外で開け」「都内で宿泊しないように」などと穏当ならざるコメントを言ったことに対し、
    福岡県の麻生渡知事が11月6日の定例会見で「よく分からん議論だ」「賛同しかねる」と釘を刺した……というもの。
    同知事は記者会見の中で
    「自主財源で地方分権を財政面でも確立するのが課題」
    「都も財政的に苦しい中で、都の条件の中で工夫していると思う」
    などと発言、ホテル税を擁護する姿勢を見せています。
    ちなみに、福岡県にホテル税導入構想は無いそうです。
    たかが100円や200円程度に目くじら立ててどうする、という気もしますが……。


    最近、ゲームの話題が非常に少ないような気もするけど……まあ、いいか(--;)

  • 2001年11月04日 23時06分54秒
    とりあえず、更新

    以前から予告していた18禁ゲームサイトへのリンクを18禁専用コーナーに移動させました。
    本来なら、わざわざ新コーナーを作らなくても良かったと思います。
    ただ、扉ページに警告文を載せないまま、青少年に有害な情報を載せているサイトがあったものですから、
    これを機に18禁ゲームソフトメーカーへのリンクを全て移動させることにしました。

    そのついでに、ジオシティーズ時代には接続していなかった個所へのリンクを開始しました。
    なお、18禁サイトへの新規リンクについては、追加された場合もリンクページのトップには表示されませんので御了承下さい。

    明日は真面目な日記にしようかな……。

    追記:とくそんさんへ。
    8888Hitは私が踏んでますんで、よろしく(^^)

-

-玄関(トップページ)