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2001年12月の図書館長日誌

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サロニア私立図書館・玄関へ戻る日誌収蔵室で過去の記録を閲覧する

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  • 2001年12月31日 23時15分17秒
    This world is not QUIET.

    まずは、20000Hitの御礼から。
    入室規制が掛けられている部屋ばかりが更新されている今日この頃ですが、
    皆様のおかげで無事20000Hitを達成することができました。
    この場を借りまして、皆様に御礼申し上げます。そして、来年も当図書館をなにとぞよろしくお願い致します。

    ……何? ゲーム(特にPCゲーム)の話題が更新されていない?
    プレーもしていないのにゲームの話題で更新なんてできませんよ(--;)。


    では、近況報告を。
    前回の日誌で御紹介したWindowsXPですが、しばらく使い込んでみて、
    やっと(?)その「良さ」が実感できた今日この頃です。
    Windows98と比較した時の話ですが、今までよりも(OSとして)頑丈になり、落ちにくくなっています。
    Win98ですと、IEのウインドウを10個以上立ち上げると不安定になることがまま見られたのですが、
    XPではそんなことも無くなった……ような気がします。
    ネット接続環境に対応しているという諸機能もなかなか凄いです。
    CDのコピーも信じられないほど容易になりました。

    ただ、難点が1つだけ。
    XPの機能を全て使いこなすにはインターネット常時接続が必須
    ……ちなみに、実家ケーブルテレビや有線放送によるインターネット接続をしておりません。
    それだけならまだ良いのですが、ADSLはおろか、ISDNやテレホーダイにも入っていません。
    にもかかわらずXP導入を強行した私の父……恐るべし(^^;)


    続いては、年末12月29日から12月31日午後6時までのニュースを御紹介。
    年末年始特番のせいでニュースがなおざりにされていますが、
    今年の年末はそれどころじゃないみたいです……実はね。

    ●JR瀬戸大橋線、強風で断続的不通
    12月30日、JR瀬戸大橋線が強風により断続的に不通となる。
    この影響で、快速列車に長時間の停車や運休が出るなどの影響が出た。

    ●「武富士」で殺人、前支店長逮捕
    12月29日、長野市権堂町の武富士・長野大通り支店内で支店長が刺殺されているところが発見される。
    同日夜、同支店の全支店長が強盗殺人容疑で逮捕される。容疑者は、容疑をほぼ認めているという。

    ●砂丘の陥没事故で女児が重体
    12月30日午後0時50分頃、兵庫県明石市の大蔵海岸で砂浜が陥没、
    現場にいた東京都中野区の会社員の長女が生き埋めとなった。
    駆けつけた明石消防署員らに女児は救出されたものの、31日午後6時現在意識不明の重体。
    現場となった大蔵海岸では今年2月の時点で陥没が判明しており、
    明石市が国土交通省に補修工事を行うように求めていたが、工事されないままだった。
    なお、現場の海岸のすぐ側には、花火大会が開かれた今年7月に圧死事故を引き起こした歩道橋がある。

    ●国家公務員倫理規程を改正、「情報収集」の会合解禁へ
    現在、立食パーティーなどごく一部の例外を除き、
    公務員が利害関係者との贈与・会食を一切禁止している国家公務員倫理規程。
    人事院が2002年春にこれを改正し、情報収集目的で自らの費用を負担する場合に限り、
    会合を認めるなど規制を一部緩和する方針を固めた。

    ●靖国参拝は「私的」だった?
    小泉純一郎首相の靖国神社参拝について起こされた違憲訴訟に対し、
    「参拝は私的なものであり憲法上問題はない」との姿勢で争う方針を固めた模様。

    ●リマ市内のビル火災で180人以上死亡
    現地時間12月29日午後8時、リマの中心街で火災が発生。
    日本時間12月31日(現地時間30日)時点で180人以上が死亡したと報道された。
    出火元となったビル内にある小売店で販売されていた花火に引火したのが出火原因と見られている。

    ●バーミヤン石仏の復元作業開始
    12月29日、国連教育科学文化機関の委託を受けたスイス人研究者が
    今年3月タリバンによって破壊されたバーミヤン石仏像の残骸の保存作業に着手。
    図書館長注:この他にも、カブールの国立博物館(タリバンによる略奪にあっていました)の
    再建計画が持ち上がっています。


    ●ガボンとコンゴ共和国でエボラ出血熱……続報
    世界保健機構の声明によると、12月27日現在、
    ガボンとコンゴ共和国でエボラ出血熱で20人が死亡したとのこと。
    感染者は29人。同機関によると、感染者は今後も数人増える可能性がある。

    ●『ハリー・ポッター』作者が結婚、相手は英国人医師
    12月26日、『ハリー・ポッターと賢者の石』などハリー・ポッター・シリーズの作者である
    ジョアン・K・ローリングさん(35)が医師ニール・マレーさんと結婚。

    ●アルゼンチンのロドリゲス暫定大統領、辞意を表明
    「所属政党である正義党の支持を得られなかった」のが辞意に至った動機。

    ●2002年1月1日からユーロ流通開始
    現在、ヨーロッパの銀行や小売店は、年末年始の休暇を返上してユーロ導入の準備に追われている。
    新通貨の流通は

    (1)金融機関の現金自動預け払い機を通じた新紙幣供給
    (2)各国通貨による支払いとユーロによるつり銭支払いという
    二重通貨方式による現行通貨回収(最長2ヶ月間)


    ……という2段構えの政策によって展開される。
    これにより、西ヨーロッパに存在したフラン、マルク、リラなど各国の通貨が消滅し、
    3億人を超える巨大な単一通貨圏が誕生する。
    いかにして各国で異なる税制・物価の壁を乗り越え、
    ヨーロッパ全体の競争力向上と経済成長を実現させるかに要注目。
    ユーロにはイギリス(ポンド)が入っていません。それがちょっとだけ気掛かり……。

    ●イスラエルとパレスチナが再び衝突、6人死亡
    12月30日、ガザ地区北部とガザ地区境界付近で、それぞれパレスチナ人3人がイスラエル軍によって殺害された。
    イスラエル軍のラジオ放送によると、境界付近で殺された3人は爆発物を携帯していた。

    ●アルカイダ、核兵器などの使用を検討
    英タイムズ紙は「アルカイダが動物実験などを行い、NBC兵器を使用した西欧諸国への攻撃を検討していた」と報道。
    検討されていた主な攻撃方法はボツリヌス毒素や「汚い爆弾」と呼ばれる放射性兵器など。
    図書館長注:「汚い兵器」というのは、通常弾頭に放射性廃棄物などを混ぜた(?)爆弾のこと。
    爆発の衝撃と爆風で放射性物質を撒き散らし、広い範囲を放射能で汚染するのが目的だそうです。


    ●ビンラディン氏はどこで生きている?
    米上院情報特別委員会のグラハム委員長がCNNに対して述べたところによると、
    ウサマ・ビンラディン氏が生存している可能性が極めて高いものの、その居場所は特定できていない。
    図書館長注:ビンラディン氏がパキスタンに逃走した場合、行き先は「トライバルエリア」と呼ばれる
    事実上の「別国家」(ここではパキスタン領内にいるパシトュン人の自治が行われている。ただし、
    住民が武装するなど、イスラマバードにある中央政府の統制が全くと言っても良いほど届いていない)。
    下のニュースと併せて御覧になると、実にまずい展開であることが一目瞭然。


    ●核保有国同士の「熱い戦争」は起こるのか?
    インド国会での銃撃戦以来、急激に悪化の一途を辿るインドとパキスタンの関係。
    両国は相手国民間機の航空機の上空通過を禁止したり外交官の移動を大幅に制限したりする制裁措置を発表。
    バジパイ、ムシャラフの両首脳が非常時における国内全政党の支持を取り付け、
    トライバルエリアでビンラディン氏の捜索を担当していたパキスタン軍の一部がカシミール地方へ移動。
    カシミールでは武力衝突が発生、死亡者が出たとの報道がなされている。
    年明け1月に、ネパールで両国の外務大臣が事態打開の為に会談を行うことになっているようだが……。

    こうやってニュースを眺めてみると、
    年末年始の特番を気長に眺めていて良いものかという不安が頭の中をよぎってしまいます。
    ちなみに、私の父はゲーム中。母と兄は全く別の番組を見ているところです。


    次回──2002年1回目の日誌更新は1月2日を予定しています。

  • 2001年12月27日 23時48分30秒
    WindowsXPの使い心地

    現在、実家から日誌執筆中です。
    修羅場だった同人誌原稿作成も終了し、今はほっと一息ついているところです。

    さて、実家にはパソコンが1台置いてあります。
    そのパソコンには、一昨日WindowsXPがインストールされました。
    ですから、原稿執筆のついでに新しいXPの使い心地がどういうものだったのかを実感する機会に恵まれたわけです。
    ……結論から言いますと、今までのWindowsシリーズと画面が全く違っていたため、
    違和感があまりにも大きかったのです。
    最大の相違点は、タイトルバーをはじめとするウインドウの形状。
    今までのWindowsシリーズでは各ウインドウの端が直角に整えられていたのですが、
    それが丸みを帯びた形状に変わっていたのです。
    「閉じる」ボタンなど、ウインドウ右上に3つ並んでいるボタンも大きくなっています。
    また、スタートメニューをクリックした時に出現するコマンドが今までのものとは全く異なっており、
    最初はどこに何があるのか戸惑ってしまいました。

    ……ただ、この辺はコントロールパネルなどを使って部分的に修正できるようなので、まだ大した問題点にはなりません。
    特に不便だと感じたのは、日本語入力システムの仕様が変わっていた(らしい)こと。
    今までは、日本語をローマ字(もしくは仮名)で入力する際、
    英数キーを押すと全角の英数文字の入力に切り替わっていたのですが、
    XPに搭載されている日本語入力システムですと、英数キーを押すと勝手に半角英数文字の入力になってしまうらしいのです。
    これのどこが不便かと言いますと、「&」「(」「%」のような全角英数記号の入力が面倒になったこと。
    わざわざマウスを使って入力形式を手動で変更しないと、全角英数文字を入力できなくなったのです。
    IMEのプロパティを使えば修正できるかもしれませんが、今までとは全く異なる仕様にただただあせるばかり。
    結局、前出同人誌の原稿は、専門学校から借りてきたOffice2000搭載のノートパソコンで作ることになりました。

    不便と言えば、ログイン・ログアウトの時間も長くなったような気がするなあ……。

    やっぱり、私にはWindows98が一番肌に合っているらしい(笑)


    追記:先日紹介したニュースのその後について。

    TIME詩の表紙を飾る「今年の人」
    最終的に、今年いっぱいでニューヨーク市長を退任するルドルフ・ジュリアーニさんになったそうです。

    迷走するアルゼンチン
    暫定大統領となったロドリゲス氏が債務不履行を宣言。国内経済の建て直しを優先させるようです。

    東シナ海に沈んだ不審船
    軍事評論家などのコメントやその後新しく伝えられた情報により、
    あの不審船は北朝鮮のものだったらしいことが判明。予想通りと言えばその通りの展開。
    それにしても、海上保安庁が未だに国土交通省の管轄下にあることが不思議でなりません。
    海上保安庁の仕事は明らかに「国境警備隊」。それは軍隊(もしくは軍隊に準じた組織)に任せたほうが良いのというのに……。

  • 2001年12月22日 23時09分27秒
    事務連絡

    最初に事務連絡。

    2001年12月24日から2002年1月8日まで、本サイト管理人が帰省します。
    そのため、上記期間中はvivace_maestoso@excite.co.jpのアドレスがつかえなくなります。
    上記期間中の御連絡はvivace_maestoso@excite.co.jpへお願いします。


    ちなみに、この5日間、当方はバイトやらラコルニア帝国史展覧会の更新やら
    帰省の準備やらで色々忙しく、日記を書く暇もなかなか見つけられませんでした。
    その上、半年間活動休止していた同人誌(オフラインで活動しているサークル)の動きが再開され、
    同人誌の原稿締切が「1月1日に設定されました」という連絡が今週になってから突然飛び込んでくるという状況。
    更には年賀状も書かねばなりません。
    実家に帰ったら大掃除などの手伝いもさせられることは必至。
    …………冬休みだというのに、全然体を休めることができません。
    まあ、年末年始にテレビ番組をマターリと見るなんて風習は10年以上前に捨てていますから、
    別にどうってことは無かったりしますが……。


    さて、本日飛び込んでいるニュースですが──

    TIME誌「今年の人」に田代まさし!?(夕刊フジ)[12月22日12時5分更新]
    選出者が表紙を飾る米タイム誌「今年の人(パーソン・オブ・ザ・イヤー)」という毎年恒例のイベントがあります。
    実際の選定は編集部が独自に行うのですが、その一環としてオンラインでの投票も行われていました。
    言うなれば人気投票。その「人気投票」で1位になったのがこの人……というわけ。
    無論、すぐさまランキングから除外されたのはいうまでもありません。
    こんな馬鹿馬鹿しいことをやらかしたのはここの住人達
    日本時間12月21日頃から掲示板内で投票を呼び掛ける動きが活発になっていたとのこと。
    投票数があまりに不自然に多過ぎたため、順位が削除され人気投票も中止されてしまいました。
    TIME誌のサーバ管理者にとってはいい迷惑だったことでしょう。全く、何をやってるんだか……。
    ちなみに、「修正後」の順位で1位になったのはオサマ・ビンラディン氏なのですが、
    この人がTIME誌の表紙を飾るかどうかは不透明でして……。

    <訃報>加藤シヅエさん104歳=日本初の女性国会議員[12月22日14時10分更新] (毎日)
    1897年東京生まれ。第2次世界大戦以前から産児調節運動や女性の避妊相談など、女性問題に関わってこられた方です。
    戦後初の衆議院議員選挙(1946年)で当選後、衆参合わせて28年間政界で活躍。
    1988年には日本人として初めて国連人口賞を贈られました。

    復興に向けアフガン暫定行政機構が発足[12月22日15時58分更新](読売)
    北部同盟からの権限委譲も完了し、79年以降ずっと続いていた戦乱に終止符を打つ為の仕事が始まります。
    北部同盟のごり押しさえなければ何とかなるんじゃないかな……。

    【インドシナ】ミャンマー、アヘン生産世界一に[12月21日2時30分更新](NNA)
    ミャンマー、タイ、ラオスの3ヶ国が国境を接する地域はアヘンの生産地として
    以前から「黄金の三角地帯」という名前が付けられていました。
    アメリカ政府が今回行った調査により、この「黄金の三角地帯」が未だに健在であることが証明されました。
    なお、前年までのトップはアフガニスタン。
    タリバン政権の元でアヘン栽培が黙認されていたことの結果でした。

    インド、駐パキスタン高等弁務官を召還へ[12月22日12時59分更新](ロイター)
    インド政府によると、「パキスタンが国境を越えたテロに対する支援を継続している」ことが召還の理由。
    これとは別に、来年1月1日からインド・パキスタンを結んでいるバス及び鉄道の運行を停止することが決定されました。
    先週のインド国会襲撃事件に関与したとされるパキスタン国内のゲリラ組織2つを閉鎖し、指導者らを逮捕するよう
    インド政府がパキスタン政府に要求していたのに対し、パキスタンが何もしなかったことに対する報復(?)と見られています。
    来年、最もきな臭そうな地域になりそうですねえ……。

    暫定大統領にロドリゲス氏=来年3月に繰り上げ選挙−アルゼンチン[12月22日17時1分更新](時事)
    金融危機が原因で暴動が発生し、遂には政治危機にまで発展してしまった現在のアルゼンチン。
    前大統領の元で敷かれていた事実上の戒厳令も大統領の交代直前に解除され、
    来年3月に大統領選挙を行うことも決まりましたので、最悪の事態を先送りすることには何とか成功したようです。
    所詮は「先送り」なので、どこかで抜本的な対策を講じる必要がありそうです。
    エクアドルのカルロス・フリオ・エマニュエル財務相は
    「この際、アルゼンチンは自国通貨を放棄してドルを採用してはどうか」
    といったことも話していますが……。

    <不審船>巡視船が接舷 海上保安庁係官が乗り込み調査へ[12月22日19時44分更新](毎日)
    奄美大島北西の日本近海で発見された国籍不明の不審船のニュース。
    48年ぶりに海上保安庁が船体に対して射撃を行うという大捕物になっていました。
    ……が、先ほどニュースで聞いたところによると、不審船側からの発砲によって巡視船乗組員2名が負傷、
    正当防衛で反撃したところ不審船が沈没、乗組員15人前後が海に投げ出された……とのこと。
    NHKのニュースで軍事評論家が語ったところによると、
    「(問題の不審船は)GPSもしくは衛星通信用機器が積んであるのではないか」
    「漁船にしては網が全く見られないし、国旗も掲げられていない」
    ……というように、「怪しさ大爆発」という外見を取っております。

    不審船に関するニュースは、明日になれば詳しいことがもっと分かるでしょう。
    日本側にとっては、船が沈んでしまったことが若干痛いかもしれませんが……。

  • 2001年12月17日 23時50分30秒
    今日のニュースは1個だけ

    東京都の財政委員会がホテル税の条例案を可決したこと(本会議での議決は19日頃の模様)とか、
    某環境保護団体がシドニー近郊の原子力施設を一時占拠したこととか、
    政府系金融機関の扱いを巡って自民党と政府の間でごにょごにょと調整が続いていることとか、
    北朝鮮の朝鮮赤十字会が日本側人「行方不明者」の消息調査事業を全面中止すると表明したこと
    (日本側が「拉致」と呼んでいることや朝鮮総連中央本部に対して家宅捜索の手が伸びたことに御立腹らしい)とか、
    インドとパキスタンの関係が今まで以上に険悪になっていることとか、
    タリバンとアルカイダの幹部がパキスタンに逃げてしまっているという噂がまことしやかに流れていることとか、
    触れておいた方が良さそうなニュースはいくつもあるのですが、
    その「全て」を吹き飛ばすような不愉快なニュースが耳に届いたので御紹介。

    <ノーベル賞>日本のロビー活動にスウェーデン怒る 英紙報道[12月17日1時40分更新](共同)(毎日)
    12月16日付英日曜紙オブザーバーによると、
    日本政府が「50年間にノーベル賞受賞者30人」を目標に掲げ、ストックホルムに宣伝工作の事務所を設置したり、
    ノーベル賞関係者の日本招待旅行を計画したことがスウェーデンの関係者を怒らせているとのこと。

    そんなこと直ちに止めなさい(--#)。日本の恥です。
    ロビー活動する暇があったら、大学の制度改革に取り組んだらどうです?
    ひょっとしたら、そんなことしているからこそノーベル賞が取れないんじゃないんですか?

  • 2001年12月15日 23時12分45秒
    今日は久々にニュースが多くなってしまいました

    ここ2〜3日の間に、書き留めておかないとまずいニュースが多数飛び込んで来ました。
    外国のニュースばかりなのですが、どれも軽視できないものばかりですので……。

    14日期限の債務返済=デフォルトを回避−アルゼンチン[12月15日11時1分更新](時事)
    2001年12月14日夜、アルゼンチンのカバロ経済財政相は記者会見を開き、
    この日返済期限を迎えた約9億ドルの債務のうち7億2000万ドルを支払い、
    残りは、政府が保証する短期債への借り換えで手当てすることにより、
    デフォルト(債務不履行)を回避することに成功したと発表しました。

    「国が破産するかもしれない」「国の債務不履行が発生する可能性がある」と聞きますと、
    思わず「はぁ?」と呆気に取られるかもしれない話なのですが、
    今のアルゼンチンは、その「国が破産するかもしれない」という瀬戸際にまで追い込まれています。
    金融不安による取り付け騒ぎを回避するために講じた緊急措置
    (銀行からの現金引き出しを1人当たり月1000ドルに制限する)に対するゼネストも発生しています。
    財政赤字が膨らみ公的債務の返済能力に疑問符が付けられていることが直接の原因なのですが、
    他にも2000年に入り増税で財政赤字を解消しようとしたことが裏目に出て景気を停滞させてしまったこととか、
    ブラジルの通貨レアルが1999年1月に切り下げられたせいでアルゼンチンの産業競争力が落ちてしまったこととか、
    今日の窮地を招いてしまった理由について、考えなければならない要素は意外と多そうです。
    ちなみに、欧州などの専門家の間からは、「次はトルコ、そして日本」……とまあ耳の痛い言葉が飛び出しています。

    <ブッシュ米大統領>ABM制限条約から脱退表明[12月14日0時40分更新](毎日)
    現地時間12月13日、ブッシュ米大統領は米国が弾道弾迎撃ミサイル(ABM)制限条約から脱退することを正式表明。
    条約の既定により、半年間の告知期間を経た後に正式脱退ということになります。
    1972年に調印されてからよって弾道弾ミサイル迎撃が制限され、
    核ミサイルを相手の喉元に付きつけることによって実現される「平和」
    ──「恐怖の均衡」が現出されていたのですが、それがもうすぐ終わるというわけです。
    で、どうしてアメリカが脱退したがっていたかと言いますと、

    ●迎撃基地は各国1ヵ所に限定
    ●海上・空中を利用した迎撃装置の禁止

    といった条項が、アメリカのミサイル防衛構想にとって邪魔になるから。
    (防衛構想では複数の基地を作ったりイージス艦を使ったりしていますので……)

    ちなみに、ロシアをはじめとする各国政府の反応ですが、程度の差はあれど
    「条約を脱退するなら核軍縮もやってくれ」というところでは一致しているようです。

    「本当に迎撃できるのか」という素朴な疑問はありますが、それはおいといて(ぉ

    <アフガン攻撃>ビンラディン氏潜伏の洞くつを包囲か[12月14日12時31分更新](毎日)
    現在、アフガニスタン東部のトラボラの洞窟に潜んでいると言われているビンラディン氏。
    しかし、海外のメディアの中には「既にトラボラを脱出している」と報道しているところもあります。
    真相は当人達だけが知っている……

    病気の兄姉への移植前提「ドナー・ベビー」、英が容認[12月15日10時56分更新](読売)
    この見出しだと何のことか全く分かりませんが、具体的に何があったかと言いますと、
    イギリスで受精卵の研究や応用を監督する英政府機関「ヒト受精・発生学委員会」(HFEA)が12月13日に
    「体外受精の着床前診断の際に、胎児の血液細胞などの型を決定づける『組織タイプ』を選択すること」
    を認めた……というもの。
    これで、子供を産む際に、臍帯血移植などのドナーに適したタイプの第2子を選んで産むことが可能になります。
    もっとも、「ごく限られた場合にのみ許可される」のだそうですが……。

    <イスラエル>パレスチナ自治区を3夜連続空爆[12月15日10時21分更新](毎日)
    ここ1〜2ヶ月の間に情勢が急激に悪化し、時計の針が20年近く逆に戻ってしまったパレスチナ情勢。
    ついには「アラファト議長を相手とせず」なんて台詞が飛び出しました。
    60年前、どっかで聞いたことのあるような台詞……そんなことはどうでもいいか(ぉ
    折を見て、詳しく触れてみたいと思います、

    <インド>国会で銃撃戦 武装グループら11人死亡
    政府高官や議員が全員無事だったのが不幸中の幸い。
    現在、インド当局は銃撃戦に対する報復攻撃の準備を進めているとのこと。
    報復の相手はカシミール地方のイスラム過激派とのことですが、彼らのバックにはパキスタンがついていると専らの評判。
    南アジアの火薬庫に火がつきそうな今日この頃……

    米財務長官は今冬に更迭=大統領の信用失う−米誌[12月15日9時1分更新](時事)
    オニール財務長官更迭が確実視されている理由は、
    「同長官が他人に対して『自分の方が物事を良く知っている』といった人を侮辱したような態度を取るため」とのこと。
    混乱の火種となる政治家はさっさと閣外に追い出すに限ります。
    ……日本でも誰かいませんでしたか?


    さて、そろそろ年賀状を書かねば……。
    メールで済ませられるものならそれで済ませたいけどなあ……。

  • 2001年12月13日 03時06分40秒
    こう見えても色々忙しいんです

    表面での更新記録には載らないのですが、
    「ラコルニア帝国史展覧会」はほぼ常時更新という状態になっています。
    そのため、表面の更新は捗っておりません。
    PS版『DQIV』のことにも触れなきゃいけませんし、他にも色々と書きたいものがあるのですが……。

    ちなみに、今回の『DQIV』は『DQVII』の3分の1くらいのスケールしかありませんので、
    『V』以降からこのシリーズに手を出した方から見れば思い切り軽めに感じられるでしょう。
    どちらかというとFC時代に『IV』に手を出した人向きかな?
    なお、ラスボスがパワーアップしていますので要注意。隠しボスに至っては未だに倒せません(涙)
    今回ばかりは隠しボスも倒さないと「ストーリーが完結しない」ので何とか倒したいのですが……。


    昨日の『クローズアップ現代』で放送されたノーベル賞問題もあまり覚えていませんし、
    アメリカの弾道弾迎撃ミサイル(ABM)制限条約からの脱退についても細かく触れときたいんですが……。
    芸能界の麻薬汚染の話もあるし……(ぶつぶつ)。

    他にも色々とメモ程度に残しておきたい話はあるんですよ。
    香取慎吾さんが元日放送予定の「仮装大賞」で司会に挑戦することとか、
    アーノルド・シュワルツェネッガーさんがバイク事故を起こして肋骨を折ってしまったこととか、
    エルサレム北のユダヤ人入植地近くとガザ地区で自爆テロがあったこととか……。

    「ラコルニア帝国史展覧会」の出典となったのはメールゲームで、システムはタクティカルRPGSLG。
    4チーム対抗戦という内容で、約1ヶ月半続けられました。ちなみに18禁ですが、非常に楽しかったです。
    人間相手のゲームにはまるとこういうことになるんです(苦笑)。
    なんか、テキストノベルに手を出すインセンティブがどんどん薄れていっているような気が……。

  • 2001年12月10日 03時06分40秒
    こんなに負けるなんて珍しい……らしい

    私の専門学校の担当教官は大のサッカーマニアです。
    その中でも特に某チームがお気に入り。
    そのチームが勝っていると非常に機嫌が良く、ある時なんかは
    「定期試験の問題を考えている時に私の応援するチームが大勝したので、
    問題の難易度を下げてみました」と
    さり気無く凄いことをのたまってくれます(^^;)。
    そんなわけで、授業時間の雑談や休み時間の間にもサッカーの話が出るわけでして、
    最近ではワールドカップと天皇杯の予選がとても気になっているようです。

    よし、前振り終了(爆)
    で、どうしてサッカーの話を持ち出したかと言いますと、
    昨日行われた天皇杯の予選で、かなりの波乱があったからなんです。
    合計14試合ありまして、その中でJ1のチームも顔を出したのですが、その結果は以下の通り。

    東京V 2-0 東海大
    F東京 0-1 横浜C
    札幌 2(延長)3 川崎F
    G大阪 5-0 水戸
    福岡 2(延長)3 新潟
    広島 1-0 仙台
    清水 2-0 本田技研
    名古屋 0-4 佐川急便SC
    C大阪 3(延長)2 大分
    柏 1-2 鳥栖
    浦和 2-0 甲府
    神戸 1-0 山形
    横浜M 0-1 京都
    市原 5-0 大塚製薬

    太字で表示した組み合わせで、J1のチームが敗北しています。その数は6個。
    こんなにJ1のチームが予選で負けることは珍しいんだそうです。
    J1チームを破ることに成功したチームにとっては大金星ですが、負けたJ1チームにとっては憂鬱な年末年始になりそうです。
    この中でも最も憂鬱な年末年始を迎えそうなのはJ2降格が決まった福岡。
    有力選手の売春疑惑や先の決まらない監督人事など、希望的観測を持てそうな話が出てきません。
    地元のチームのことですし、実は頭が痛かったりします。
    (それにしても、JFLのチームに4点取られて負けた名古屋……何があったんだ?)

    この他で特に気になっているニュースはこんなところです。

    <エボラ出血熱>アフリカで症例 大量発生懸念 WHO[12月9日22時2分更新](共同)(毎日新聞)
    エボラ出血熱と似た症状で死亡した患者の数はガボンで17人以上、コンゴで20人以上とのこと。

    米がビンラーディンのテロ関与証拠テープ入手…米紙[12月9日21時3分更新](読売)
    ウサマ・ビンラーディン氏が、ニューヨークの世界貿易センタービル崩落について
    「予想以上に大きな成果」とする内容を肉声で語ったビデオテープを米当局が入手したとのこと。
    元々、ビンラーディン氏は激突地点より上だけの部分が崩壊するものと思っていたそうです。

    北部同盟軍ヘリがアフガン北部で墜落、18人死亡[12月9日20時42分更新](ロイター)
    死者の中には、故マスード将軍の護衛にあたっていたモハマド・ムスタファ司令官や、
    北部クンドゥズ州陥落後にタリバン側から北部同盟側に投降したパシュトゥン人勢力の司令官など有力者が含まれていたようです。
    ……本当に事故ですよね、これ?

    競売で落札のプレスリーの楽譜、偽物疑惑で捜査中(ロイター)[12月9日12時55分更新]
    プレスリーが軍隊時代に滞在していたドイツの宿泊施設で見つかった3枚の楽譜が、
    先に行われたクリスティーズのオークションで、計1万ポンドで落札されていました。
    ところが、この楽譜に対し「偽物ではないか」という疑惑が浮上、捜査が行われているとのことです。
    楽譜を出品したグッズ収集家は「クリスティーズは出品物に対して常に徹底したチェックを行っている」
    「もし楽譜が偽物なら、誰かがたいしたペテンを仕掛けたということだ」と語っているとのことですが……。

    イスラエル軍、パレスチナ人警官4人を殺害=目撃者[12月9日18時45分更新](ロイター)
    イスラエル軍が12月9日未明、ヨルダン川西岸の村アナブタに侵攻。
    砲撃を受けたパレスチナ自治政府の警官4人が死亡、活動家25人が拘束されたとのこと。
    12月に入って自爆テロと報復攻撃の連鎖が止まらなくなっています。

    パレスチナ国家創設、賛否の差縮まる=米世論調査(ロイター)[12月9日21時12分更新]
    で、イスラエルで発生するテロが原因したのか、アメリカ国民の世論も変わりつつあります。
    11月末に行った電話調査で「パレスチナ国家の創設に賛成かどうか」という設問に対し
    賛成39%、反対33%という回答が得られていたのですが、
    同じ質問を12月6日から7日にかけて行ったところ、賛成40%、反対39%と両者の意見が縮まってきました。
    この世論の風を知ってか知らずか、アメリカ政府もイスラエルを擁護するコメントを増やしつつあります。

    さて、筆者の4連休(専門学校は先週木曜日からずっと休みでした)はこれにて終了。
    今日から1週間はごく普通の生活に戻ります。

  • 2001年12月08日 03時26分40秒
    ショッキングな事実

    現在、PS版『DRAGON QUEST IV』をプレー中。
    そんなわけで、日記もメモ程度になってしまいました(--;)

    さて、とても良い仕上がりとなっているこのゲームですが、1つだけショッキングな事実を発見。

    聖水ではぐれメタルを倒せなくなった(涙)

    昔は「せいすい」って劇薬だったのになあ……ぶつぶつ

  • 2001年12月05日 00時30分57秒
    エネルギーを司る巨人の「死」

    アメリカに「エンロン」という名前のエネルギー会社があります。
    元々は1984年にケネス・レイさんによって創業されたガス・パイプライン会社だったのですが、
    その後20年足らずの間にガスだけではなく電力・水道なども取り扱う総合エネルギー会社に変貌、
    1999年には「エンロン・オンライン」というインターネット市場を開設、こちらでも大成功を収めました。
    2001年2月には、『フォーチューン』誌上の「全米最強500社ランキング」の第7位にランキングされ、
    その勢いは誰にも止められない……誰もがそう考えていました。

    しかし、その勢いは止まってしまい、更には息の根までも止まってしまったのです。
    現地時間2001年12月2日、エンロンは日本の会社更生法に相当する
    米連邦破産法11条の適用をニューヨークの連邦破産裁判所に申請。
    同社の負債総額は推定約131億ドル──日本円に直すと約1兆6000億円。
    これはアメリカの企業倒産の中ではトップクラスに入るであろう規模の大きさです。

    好調だったはずのエンロンの転落は突然訪れました。それはまさに「突然死」。
    2001年10月16日、同社が2001年7〜9月期決算で10億ドルを超す特別損失を計上、
    純損失が6億ドルを超えるとの発表を行いました。
    この発表だけでも市場は寝耳の水だったのですが、それには厄介なおまけが付いていました。
    損失発生の主な理由は、当初は水道事業やブロードバンド事業における損失処理とされていたのですが、
    後になって、簿外取引の私設株式ファンドが巨額の損失を抱えていたことが判明したのです。
    その後は、ある意味「お決まり」の転落パターンにのって事態が推移していきました。
    追い打ちをかけるように次々と明らかになる同社の不明瞭な経理。
    面白いように(オヒ)急落する大手格付け会社による格付け評価。
    そして、留まるところを知らなくなったエンロンに対する信用不安と資産の減少。
    ダイナジーという会社との救済合併話も持ち上がっていたのですが
    相次ぐ格下げを見たダイナジー側が救済合併話を撤回。
    こうしてエンロンが辿りついたのは、連邦破産法第11条適用申請という結末でした。

    エンロンがエネルギー供給事業の裏で何をやっていたのか、その詳細は
    アメリカ司法省や証券取引委員会の調査を待たねばなりません。
    私が雑誌やニュースサイトなどで話を聞いた限りでは、
    「飛ばし」による利益水増しなど不明瞭な経理操作が行われていた可能性が濃厚。
    本業をおろそかにしてヘッジファンドのような博打にうつつを抜かした罰があたったのかもしれません。
    10年近く前の日本で見たことのある光景が繰り返されているような気がしますが、それはおいといて(ぉ

    ちなみに、エンロンは日本進出を進めていたのですが、
    今回の経営破綻によって撤退に追い込まれることは必至の情勢。
    エンロンは青森県六ケ所村と山口県宇部市に大型火力発電所を建設する計画を進めており、
    愛媛県松山市でも発電所建設を検討していたのですが、その全てが白紙撤回されそうな情勢。
    また、東京三菱銀の305億円と三菱信託銀の47億円、三井住友銀の258億円が
    エンロンとその関連会社に融資されており、その全てが「取り立て不能になる恐れがある」とのこと。
    三和銀行も、貸出金など54億円のうち17億円が回収できない恐れがあると発表。
    多くの日本人から見れば対岸の火事でしかない今回の倒産騒ぎですが、
    火の粉が降りかかってくることだけは避けられそうにありません。

    今は、日本のエネルギー供給会社がこんな馬鹿げた倒産劇を起こさないことを願うばかりです。

  • 2001年12月02日 22時54分32秒
    女性天皇の系譜

    <雅子さま>午後2時43分、女児をご出産[12月1日17時1分更新](毎日)

    昨日は、こんなおめでたいニュースに日本が沸きかえった日でした。
    御夫妻は子宝になかなか恵まれていませんでした(流産も1回あったし)から、
    御出産の喜びもひとしおなのではないでしょうか。

    ……さて、御出産されたのが女児だったため、政府では早速
    「これを機に皇室典範を改正してはどうか」
    という話が飛び出しています。
    皇位継承など皇室の運営に関わる規定を記したのが「皇室典範」と呼ばれる法律なのですが、
    この中には「天皇を男性に限る」という既定が存在しています。
    現在持ち上がっている改定論議は、「女性でも天皇に即位できるようにしろ」というもの。
    論議を持ち出すのには、若干タイミングが悪いような気がしないでも無いのですが、
    今のままですと、皇室典範の改訂は必至であると思われます。

    となると、次の次の天皇が女性になるかもしれないわけです。何十年先のことになるかは知りませんが。
    そこで、この際ですし、過去に日本で登場した女性天皇というものをまとめておさらいしてみました。

    第33代 推古天皇(在位592−628)
    前帝(崇峻天皇)の暗殺に伴い即位。聖徳太子(推古天皇の甥にあたる)を摂政に任用し、
    冠位十二階(603年)や憲法十七条(604年)の制定、遣隋使の派遣(607年)など様々な功績を残す。

    第35代 皇極天皇(在位641−645)
    前帝(舒明天皇)の后。蘇我氏の絶頂期に皇位に付いた人物。
    645年に発生した大化の改新(実子・中大兄皇子らによるクーデター、蘇我氏滅亡)の直後、退位。
    退位後は上皇という立場に立ち、中大兄皇子らによる諸改革(いわゆる大化の改新)を支援していくことになる。

    第37代 斉明天皇(在位655−661)
    皇極天皇の重祚。前帝(孝徳天皇)の崩御に伴い即位。
    蝦夷(えみし)や粛慎(みしはせ)など大和朝廷に反発する東北の諸勢力(異民族?)や
    百済再興を目的とする朝鮮出兵など、軍事的な功績ばかりが歴史書に残る治世だった。

    第41代 持統天皇(称制686−690、在位690−697)
    前帝(天武天皇)の后にして天智天皇(第38代天皇/中大兄皇子)の実子。
    686年に天武天皇が崩御した際、690年までは天皇に即位せずに執政を行った(称制)。
    697年に孫の軽皇子(文武天皇)に譲位。701年の大宝律令制定など律令体制の整備に尽力する。

    第43代 元明天皇(在位707−715)
    前帝(文武天皇)の母。前帝の崩御に伴い即位。
    藤原不比等ら有能な側近に支えられ、和同開珎の鋳造(708年)や平城京への遷都(710年)などの功績を残す。

    第44代 元正天皇(在位715−724)
    前帝(元明天皇)の実子。
    その治世下において、養老律令(718年)や三世一身法(723年)などが制定される。

    第46代 考謙天皇(在位749−758)
    前帝(聖武天皇)の譲位に伴い即位。
    東大寺にある大仏の開眼供養が行われたのはこの人の在位中のこと(752年)。
    また、30年以上前に制定された養老律令が、757年になってようやく施行されている。
    758年、淳仁天皇に譲位。しかし、譲位後天皇との仲が悪化、762年には国政の主導権を再び取り戻してしまう。

    第48代 称徳天皇(在位764−770)
    考謙天皇の重祚。
    764年、淳仁天皇の有力な側近だった恵美押勝が反乱を起こして敗死したのを受け、
    淳仁天皇を廃位の上淡路へ追放し、再び天皇の座に返り咲いた。
    上皇の頃から親密な関係にあった僧・道鏡を重用、藤原氏など有力貴族の反発を招き政治は停滞する。
    770年崩御。以降しばらく女帝は歴史に現れない。

    第109代 明正天皇(在位1629−1643)
    江戸幕府と激しく対立していた前帝(後水尾天皇)の後を継ぎ即位。
    徳川家光が幕藩体制の確立に向け邁進していた頃の天皇。

    第117代 後桜町天皇(在位1762−1770)
    田沼意次が側用人に任じられ(1767年)、都市商業資本を活用した経済政策が展開され始めた頃の天皇。
    現時点では、日本最後の女帝。

    9人目・11回目の女帝が現れるのかどうか、それは現時点では分かりません。
    そろそろ現れても良さそうだとは思いますが……。

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