操作性 (/10) | 7 | メニュー画面の仕様などには特別気になる点は存在しなかった。 ただ、イクシフォスラーの操縦が不便だった点や、 街・ダンジョンの数と比較してワールドマップが広過ぎる点、 戦闘画面でTP、SPの残量を数値的に把握できなかった点が問題に感じられた。 また、アイグレッテという場所で、キャラの移動に関するバグが確認されている。 |
音楽 (/10) | 10+ | ワールドマップや戦闘のBGMが多数用意されている点に注目したところ。 過去のシリーズとは異なり、ボス戦のBGMに聞き応えのある曲が揃っているように思えた。 |
画像 (/10) | 9 | ゲーム中の画像は綺麗だったのだが、オープニングの演出に不満が残った。 |
システム (/10) | 10 |
基本的な戦闘システムは前作までと一緒だが、今回の作品では新たに「SP」という能力値が登場。 この能力値はキャラクターの戦意を表した物で、ゼロになると武器攻撃が不可能になってしまう。 そのため、過去のシリーズのように、通常攻撃と技だけで敵を薙ぎ倒して行く力技が不可能となり、 状況に応じて攻守を切り換える(前列のキャラを後列に回して術を使わせる、ガードさせる)など 過去のシリーズには無い戦略が必要になった。 この新ルールが入ったせいなのかどうかは知らないが、 今回の作品では全員が術を使用できるようになっている。 また、戦闘中の行動によってキャラクターの成長速度が微妙に変化したり、 技・術に追加効果を自由に付与することが可能になるなど、 戦略的な幅は前作とは比較にならないほど広がっている。 もっとも、そのせいでゲームシステムは複雑になっているし、データ量も爆発的に増えているので、 必ずしも良いことばかりとは言えない。RPG初心者には難しいかもしれない。
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設定 (/10) | 9 | 基本的な部分は『ToD(1)』の設定を継承。 |
人物 (/10) | 9 | 主人公達(カイル、リアラ)より、ジューダスなどサブキャラ達のほうがキャラが立っていたように感じられた。 キャラ達の性格を垣間見ることができるフェイスチャットは必見である。 なお、ジューダス(=リオン・マグナス)は『ToD(1)』と比較して性格が若干丸くなっており、 パーティー内での役割も参謀ということで落ち付いているため、 『ToD(1)』で見られたような猛毒の毒舌っぷりを楽しむことはできない。 ヒロインであるリアラよりも、ハロルド・ベルセリオスのほうが可愛く見えたのは内緒ということで(爆) |
脚本 (/10) | 9 |
一部ネタバレなので御注意を。
今回の作品はいわゆるタイムトラベルネタなのだが、 『CHRONO TRIGGER』のように各時代間の往来が自由にできるわけではなく、 タイムワープは固定イベントで発生するだけとなっている。 そのせいもあって、ストーリーが『Tales of Phantasia』と被って見えてしまうところがあった。 ただ、おつかいイベントが連発される(というよりも、それしかなかったような気がする)という 不毛な光景が消えている分、『ToD(1)』と比較すれば改善されていると言える。
なお、ラストバトル直前の会話が一部の方には好評だった。 曰く「論理を摩り替えた主人公達とそれに逆切れしたラスボスという構図がなかなか面白い」
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主観評価 (/30) | 30 |
全体として見ると、様々な個所で前作から大幅な改善が施されている。
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合計 (/100) | 93 |
前作『Tales of Destiny』のファンなら、すぐにゲームショップへ直行しても損はしないと思う。 ただ、ファンでない方々に推奨できるかどうかはちょっと微妙かもしれない。
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