アメラ プロローグ
アメージュ・ラズリ
アメラの情報に疑問を感じた共和国委員会は密偵を出して情報を調べさせた。
ある夜──
「やはり……早急に対処するべきだ…」
男が呟いた、だが顔が見えないがそう呟くのだけが聞こえた……。
そして、男は調べた紙を机に置いて出て行った。
その1時間前──
男が森の中を走っている…。
「な…何で俺がこんな目に合うんだよ!?」
男は走り続けた…だが…。
「残念……ちょっとは良い暇つぶしになると思ったのに………」
男が逃げようとした先には女が……いや、体格的に言うと少女だろう……がいた。
「ひっ! ……た…助けてくれ……絶対に言わない……だ…だから?!」
「だぁ〜め♪」
おそらく少女は笑っているだろう……そう、とても冷たい顔で…。
「このまま、殺すのも嫌だからぁ〜、ロン食べてもいいよぉ♪ っと、リュウは今回は我慢ねぇ」
少女はそう良いながら右腕を掲げた。
その腕から炎が出て徐々に徐々にと龍の形になっていった。
キシャーーーーーーー!!!
「う…うわっ!ば…化け物?!」
男はそう言って逃げた……だけど、そのかい空しく男は炎の龍に食べられた。
くちゃくっちゃくっちゃ……っぺ……
「そう、不味かったのね、じゃあ、戻りましょ」
そう言って少女は龍を腕に戻しその場から立ち去っていった。
そして、今に戻る──
アメラは自分の事を調べ上げられた書類を見ていた。
「………よくあんなのが調べれたわねぇ」
そう言いながらアメラは自分の懐に書類を入れた。
そして、その日を境に委員会の1人が忽然と姿を消した。
【密偵が調べたレポートの中身】
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名前:氷炎のアメラ(呼び名)(本名不明)
年齢:15
性別:女
身長:145cm(今の身長は骨格を捻じ曲げたものにものよるらしい)
体重:不明
趣味:ガラクタ集め
3サイズ:測れませんでした
好きなもの:不明
嫌いなもの:キロール将軍(別紙参照)
武器:刀が1対 炎龍と氷龍(どういうものかは不明)
以上、分かったのは此処まで
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7歳にて暗殺集団「忍」に首領の養子として無理矢理入れられる。
心を棄てさせようとさせるが失敗する。
12歳まで暗殺技術を叩き込まれ続ける。
12歳で帝国に雇われ共和国の委員会の1人を暗殺しようとするが1人の兵士に邪魔を受け失敗。
(その時の兵士が 現在のキロール将軍である)
そして、帰ると「忍」は壊滅していた。
1人になったので世の中を見て周っていたが、ある日、龍の首塚を見つけて龍にとり憑かれたとか……。
14歳に闘技大会に出て腕を買われ棚ぼた的に将軍へと上がっていった。
そして、今に至る。
(ここで文は途切れている)
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「当たり前よね、だってあたしが殺したもの」
アメラはクスリと笑っていた。
だが、これはアメラなのだろうか……それとも……。
月の光が蒼い瞳を綺麗に醸し出していた……。
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