死の淵での再会
ゲイル
突撃からわずか10分足らずでゲイル率いる白馬騎兵団は壊滅した・・・
突撃に参加した兵たちは壮絶な死を遂げていった・・・その戦いぶりは共和国民を代表するかのような怒りや苦しみをぶつけるような攻撃だったという・・・
その指揮官ゲイルも深手を負い辛くも戦場を脱してわずかな兵を引き連れ、追っ手を振り払いながら首都を目指している・・・
「逃げ切れんな・・・いっそのことここで奴らを迎え撃ち死に場所としようか・・・」
「!?」
いきなりの指揮官の言葉に驚愕する兵たち・・・普段の指揮官ではまず言わないことだ・・・
「馬鹿なこと言わないでください! 我々はあなたを必死の思いで逃がそうとしてるんですよ! ここであなたに死なれたら今まで死んでいった者たちが浮かばれません・・・」
「ここで我々が少しでも食い止めます、そのあいだに少しでも逃げてください!!」
そういって急に馬をとめ20人ばかりの兵たちは敵軍へと突っ込んで行く・・・「やめろ」と言おうとしたがもうすでに行ってしまった・・・
「くっ・・・」
後を振り返り見てみると突っ込んでいった兵士たちは次々と討ち取られていく・・・少しは距離が開いたかどうか・・・
(もはやここまでかな・・・)
そう思ったときどこからか聞き覚えのある声が聞こえてくる・・・
「旦那・・・大変でやすね・・・」
カルスケートにいるはずのグルスの声・・・聞こえたほうへ振り向くと半透明になったグルスの姿・・・
「旦那・・・申し訳ありません・・・死んじまいました・・・」
「ふぅ・・・やな予感だけはしていたんだが・・・まぁ私ももうすぐそっちに行くだろうけどな・・・」
「普段部下に死ぬな、生きて帰って来いと言ってるくせにそれはないでしょ・・・」
「・・・・・・」
「それに旦那が今死んだらおれっちの墓誰が作るんで?」
「・・・(そのために化けてでてきたのかよ・・・)」
「それに旦那もいい年して女一人も仕留めずに死ぬなんてさびしすぎやすぜ。」
「ぐはっ(吐血)」
「生きて帰ってミリィちゃんでも襲ってあげないと♪」←問題発言
「ぶっ!!!」
「あっ、旦那女の子に避けられやすかったんですね、襲える訳ないか〜」
(バキッ!!)
失礼三昧な言葉を続けるグルスに右ストレートが襲う。
「冗談っす、旦那。」←亡霊なので効かない
「・・・・・・」
「とにかく・・・生きて帰れって事っすよ、おれっちが言いたいのは。」
「わかったよ・・・だがどうする? なんかいい方法でもあるのか?」
「旦那の馬術では厳しいからおれっちにその体貸してくだせい。」
「逃げ切れる勝算でもあるのか?」
「旦那よりは上手な自信ありやすよ。」
「・・・・・・わかったよ。」
そこからゲイルの意識は途絶える・・・あれからどうやって逃げ延びたのか・・・グルスはどこに行ってしまったのか・・・次に意識を取り戻したのは病院の中だった・・・
「・・・・・・生きているようだな・・・」
まだ体のあちこちが痛んでいる・・・切られた肩口がかなり痛む・・・治療はされたようだが・・・
「旦那・・・まだこっちの世界に来てはだめですぜ・・・」
「!!」
不意に聞こえた声に反応して振り返ると・・・誰もいない・・・気のせいか・・・
「・・・そうだよな、どんなときも生きて帰らなければ・・・」
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あとがき
グルス「旦那、せめて女の子抱いてからこっち来てくださいね♪(核爆)」
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