渦巻く謀略 復讐劇編
ゲイル
共和国軍内会議室より
「う〜ん・・・困ったなぁ・・・どうしよう・・・」
誰もいなくなった会議室をぐるぐる回りながら考えているミリィ。さっきの共和国軍会議でこれからの戦いのために突如軍を辞めたゲイルを探し出して来いと言われてしまったのだ。
ゲイルは共和国出身の人物ではない上に自分の出身地をほとんど人に話さなかった。そこで特にゲイルと行動をともにしていたミリィなら何か心当たりがあるかと思われて指名されたのだ。
「はぁ・・・家は知ってるけど・・・放浪癖の強い人だし・・・まして・・・」
なぜ家を知っているかというと・・・
モンレッドに行く前の日。
「あっ、そうだ。無事に帰ってきて、そして戦いが終ったらここに来いよ♪」
「えっどこですか? これ。」
「私の家だ、実家だな。まぁ来たらゆっくりやさしくかわいく抱いてあげるから♪」
「(赤面)・・・・・・(‐v‐###)」
(ズゴッ)
「はぁ・・・ほんとにされたらどうしよう・・・」
顔を真っ赤にして悩み始めるミリィ、とそこに・・・
「ミリィさんどうしたんですか?」
「あれ?ミリィちゃん、顔真っ赤にしてどうかしたの?」
会議室内に入ってきたのはセグトラとアメラ(アメージュ・ラズリの略)。
「実はですね・・・(以下省略)・・・なんですよ・・・」
「ふむふむ・・・ありゃ〜・・・それは大変だねぇ・・・」
「まぁゲイルさんならありえますねぇ、家によんで触手プレイとか(爆)」
「・・・(ガクガク)」
「まぁ備えあれば大丈夫です、出発前にアレを差し上げましょう。」
「アレってなんですか?」
「う〜ん・・・まぁご飯のあとに飲めば体が健康状態を維持できる薬です。これさえあればそう簡単には襲われないでしょうな♪」
「・・・わざわざすみません。」
「あ、そだ♪ 確実に成功するための薬あげよっか?」
「・・・確実にですか?」
普段のミリィなら「薬に頼らなくても・・・」といったかもしれないが、このときはかなり切羽詰っていたので確実にという言葉につられて・・・
「どんな薬ですか? それは?」
「はい薬♪ これさえ飲めば単純なゲイル君なんて直ぐにメロメロよ、あとは仕上げにこれをゲイル君にたっぷり飲ませてあげれば10日間くらいは効果激増よっ!♪」
そういってピンク色の液体が入ったビンと青い液体が入ったビンをミリィに渡した。
「さあ! これをのんで絶対に成功させるのよ!」
「はい!」
そして・・・
「ふぅ・・・やっとついたぁ・・・ここか・・・」
ここは帝国領工業都市シルベニアの辺り。やや市街地から離れて郊外といったところだ。
なんで屋敷+変な塔があるかは置いておいて・・・とりあえず、
(コンコン・・・)
「ん?」
普通の格好をした男の人がでてくる。
「おっ、どうしたミリィ、久しぶりだな。」
「???」
ミリィにしたら知らない男に急に声をかけられたような気分だ。
「・・・あのぅどちら様でしょうか?」
「ぐはっ・・・(吐血)、・・・わ・・・私だ・・・ゲイルだ・・・」
「えっ(驚愕)!? ゲイルさん!? っ嘘・・・」
「なぜに驚愕する!! というかなぜそこまで疑う!?」
なんとかその場で疑惑(?)をなくしていくゲイル。
その後は久しぶりに会ったので何気ない世間話をしていく。
夕食は久しぶりにミリィに作ってもらった、相変わらずおいしい。
片付けをやってくれているミリィをみて・・・
(今思ったけど前よりかわいくなったなぁ・・・何か生き生きしてるし・・・ちょっと悪戯してみようかな?でも簡単に気を許すわけないし・・・そうだ。)
「あっ、そうだ。お前の寝る場所確保してくるから、このクッキーでも食って待っといてくれ。」
「え、あ、すみません。ではいただいておきますね。」
(バタン)
「・・・ふぅ、そういえば任務があるのよね・・・どこから切り出そうかな・・・」
そうつぶやきながらゲイルからもらったクッキーに手をのばす。
「!?」
クッキーを飲み込んで少したったミリィは時点で体の異変を感じた。
「???(体が・・・痺れていくような・・・!? まさか痺れ薬?)」
体が痺れて動けなくなりソファーに横たわるような状態で倒れこんでしまう。とするとそこに・・・
(ガチャ)
「よう、気分はどうだ?」
「・・・(いいわけないでしょ)」
「やれやれ・・・まぁ怒るなって・・・」
「・・・(怒るわよ・・・大体仕事で来てるのに・・・)」
「お前が来た理由ぐらい聞かずとも分かる。私を共和国に戻しにきたのだろう?」
さっきまでとはまったく違う雰囲気で話し出すゲイル。
「・・・(なんだ・・・わかってたんだ。)」
「・・・お前はすぐに顔に出るからなぁ・・・すぐに悩むし。」
「・・・・・・」
「お前に悩む顔は似合わんよ、せっかくかわいい顔してるんだから。笑ってるときが一番きれいだよ。」
「・・・(えっ?)」
ものすごくまじめな顔で言ったゲイルの発言に思わず照れてしまい顔を赤らめるミリィ、しかし・・・
「まぁこうやって一人で男の家に来たことだし、ゆっくりそのかわいい顔を堪能しながらお前をじっくり味わうとするか(爆)」
「(・・・(呆)・・・いったい何考えてるのよ!!)」(怒りメーター90%)
「そう怒るなって、あっ、でも怒った顔が恥じらいに変わっていくのが・・・う〜ん、なんともいえんな・・・( ̄▽ ̄)」
「・・・(−−#)」
「とりあえず・・・こんなところでやるのもなんだし・・・ベッドに連れて行くか。」
ゲイルが普段寝ている部屋、それは家の横に建っていた塔のような建物の地下にあった。
寝室が地下にある以外はこの塔は倉庫として使っていたようだが・・・
「さぁて・・・じっくり楽しませてもらおうかな、大丈夫、ここならどんだけ声を出しても近所迷惑にならんし。」
「・・・(そういう問題じゃないでしょ。)」
「まっ、いいじゃないの、とりあえず・・・その体を拝見しようかな。」
「・・・(そういえばさっきから体中の痺れがとれていくような・・・)」
ところ変わって共和国軍会議室
「そういえば・・・セグくん、ミリィちゃんに何をわたしたの?」
「えっ、あぁアレですか、単なる解毒剤ですよ。」
「なぁーんだ、解毒剤か・・・」
「えぇ、比較的リスクを少なくしたがるゲイルさんですから、性行為を行なうときに痺れ薬を使うかなぁと思いましてね。それに結構単純ですし。」
「ん〜・・・それもそうね・・・」
(そう簡単にはいい思いをさせませんよゲイルさん、ゴーヤ拷問の仕返し、きっちりとさせていただきます。ふふふ・・・)
ゲイルの家より・・・
「・・・(どうやら体は動くみたいね、どうなるか覚えてなさい!)」
「さぁて・・・まずはその服から・・・」
今の状況をまったく知らないゲイル、動けないふりをしているミリィの服のボタンを丁寧に一つ一つとっていく。
「・・・(今はがまんしよう、そして隙を狙って・・・)」
「おぉ・・・おっきい胸だな、う〜ん・・・あとでゆっくり弄んであげるつもりだったが・・・がまんならん(爆)、先にこっちから責めてやる。」
ゲイルが胸を責めようとしてミリィにのしかかろうとしたそのとき、
「うふふ、ゲイルさん。もう十分に楽しみましたよね(^^#)」
「へっ!?」
(ドスッ)
満面の笑みで寝転んだ状態からゲイルの腹部に回転回し蹴りを放つ。
「ぐはっ・・・な・・・何で動けんの・・・」
「さぁ?・・・でも私を襲おうとしたことは事実ですし・・・覚悟はよろしいですか? ゲイルさん?(^^#)」
「いや・・・これは・・・え〜っとその・・・えっ、うわぁっ・・・ギャァァァァァ( ̄□ ̄;;;;)」
その後数時間、地下室から悲鳴と断末魔の叫び声があとを絶たなかったという・・・
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