シチル戦

グレイアス

シチルの町近郊の天幕にて

「グレイアス将軍、ウォッカ、ブランデー、カクテル、ウイスキーの各部隊長、集合しました！」
「よ〜し。今回の作戦だが、我々第８軍は第４軍、第５軍の撤退を支援すべく、第１０軍と共に敵
法術部隊に攻撃を掛ける」
「法術合戦ですか…」
「そうだ。本作戦の目標は敵法術部隊の壊滅。一応後詰めとして第７軍が控えてるが、敵騎馬隊が
接近しているとの報告もある。敵の増援に備えれるように第７軍の手を煩わせる事無く、目標の撃
破を達成する。　いいなっ？」
「了解しましたっ！！」

　うむ、良い返事だ。

「では全員各部隊に戻り攻撃準備を整えよ。　解散！」
「了解っ！」

部隊長達が天幕を出ていく。
そして…

「第１０軍、攻撃を開始しましたっ！！」
伝令が届く。
「よしっ　こっちも行くぞ！　各隊、攻撃開始！！」
合図と共に魔法弾が次々と放たれる。
敵兵の命を食らう為に…。


帝国第８軍「ファルタス騎兵師団」、魔法攻撃開始。


　………
「左舷、弾幕薄いぞ！　何をやってるっ！」
「さ、左舷って、将軍、船じゃないんですから…」
「んなもん気分の問題だっ！」
「……そんなもんなんですか………？」