其の道を選びし死神
アザゼル+鴉
彼は恐怖の対象だった。
彼は死神だった。
彼の顔を見た者は居ない。
彼は魂の収集者。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「うぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「助けっ!」
黒いマント状のコートに血が降り注ぐ。
白と黒に分けられた女形の仮面は点々と血が付いていく。
彼の手には妖しく満月の光に反応するかのように光る剣があった。
其の彼が突如、行方不明になった。
彼に賞金が賭けられ彼は付け狙われた。
だが、彼の賞金を誰も取る事は出来なかった。
ならば彼は何処に行ったのだろう。
彼は新たな戦場を見つけた。
『無慈悲な死神』『満月の魂の収集者』
そう言われた彼の新たな戦場は...........
「ん..........夢?」
本棚が大量にある部屋で彼は目覚めた。
彼の名は鴉。
「昔の夢を見るなんてな.......やれやれだ.........」
彼はクレアムーンの大地に立っていた。
彼はある理由でこの大地の為に戦う事を決めたのだ。
「確か.......もう少しで会議だったけ? やば!」
彼はこの大地に立っている鴉と言う名だけ。
何者でもないのだ..........
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