コマのビックリドッキリの後幸せ(笑)

アザゼル+鴉

コマ・スペルンギルド将軍が帝国の将軍に一目惚れ?した事がクレア軍内部で有名になったある日。
「何の様かなぁ?」
コマは同僚の将軍、鴉に呼ばれていた。
特に会話をした時も無く、知っているのは分厚い辞書のような本を読む事と人間観察が趣味とか、昔は傭兵だった事ぐらい。
別に接点が無い訳でも無いのだが呼ばれる理由がさっぱりだった。
「色々考えている内に鴉将軍の部屋に着いたりしたりして」
もう一つ憶えている事は机上の仕事は真面目でスーツを着用。ぐらい。
コン、コン。
「失礼しま〜す」
「どうぞ〜」
コマが部屋のドアをノックして入室の許可を得て入る。
「あの〜何の用でしょうか?」
早速本題を切り出すコマ。
しかし、鴉は。
「あ、スミマセンがもう少し待ってください。もうちょっとで終りますから」
「はぁ.....」
あっさりとかわされた。
十分ほど経過。
「どうも、スミマセン。こちらがお呼びしたのに待たせてしまって......」
「あ、いえ.....で....僕を呼んだのは?」
「少し眼を瞑ってて下さい」
「え?」
「絶対に眼を開けないで下さい」
そう言って鴉はコマに眼を瞑る事を命じ、何か作業を始めた。
「あの〜何を?」
「黙ってください」
「は、はぁ・・・」
素直に従うコマ。
更に十分後。
「あの〜眼を開けても良いですか?」
し〜ん。
「鴉さん?」
し〜ん。
「・・・・・・・・開けますよ?」
反応が無いので恐る恐る目を開ける。
「こ〜まさん♪」
「えっ?はぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
コマが見た光景は目の前に一目惚れしちゃった?帝国の将軍のメイリィが立っていた。
「え?は?や、ちょっ・・・うぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」
驚きのあまり絶叫するコマ。
「なるべくだったら静かにしてください」
「はっ!」
優しい口調で言われ大人しくするコマ。
(し、静かにッ!?メメメメイリィさんて、結構ムゥドを重視するんだネッ(爆)!
 部屋の中は二人っきりだし、あ〜んな事やこ〜んな事やそ〜んな事なんかも・・・。
 キャッ(爆死)☆ミ)
冷静なのか錯乱しているのかさっぱり分からない思考がコマの頭を駆け巡る。
完全に妄想炸裂状態だ。

と、急に思考が現実へと引き戻される。
あまりに不自然な展開に、疑問点がいくつも浮かび上がってきたのだ。
何故帝国の人間の彼女がここにいるのだ?
一体いつの間に現れたんだ?
そういや鴉さんはどこにいった?

「幾つも疑問があるようですね」
「(うっわ、でもやっぱ可愛いなぁオイ(爆)!)ええ・・・まぁ」
本人?を目の前にして自然と緊張するコマ。
「答えは簡単です。私が鴉です」
「え゛?」
コマの頭の中が壊れかけて来た。
「コマさん。私.....いえ、鴉将軍に纏わる噂はご存知ですか?」
メイリィ?鴉?に問われ何気に考えるコマ。
「えーと、分厚い辞書の様な本を読むのと人間観察が趣味で......」
「そうじゃなくて他のを.......」
「ああ、はい」
少し慣れたのか軽く受け取る。
「えーと......確か........変装が得意で諜報活動が超一級の腕.......あ!」
「解かって頂けましたか?」
鴉は変装が得意中の得意。
無論、相手の容姿などが解かれば即座になれると言うほど。
つまり...............
「本人と会った時の反応が楽しみでやってみたんですが........」
「は?何で・・・?」
鴉には鴉の目的があるのは分かるが・・・。
こんな事をして鴉に利益があるとはとても思えない。一体、何故?
「ま、簡単に言えば緊張を解す見たいな?」
鴉の理由は至って簡単であった。
「でも〜〜〜」
「ま、上手くカップルになりたいのなら応援はするよ」
コマはちょっと感動した。
そして、その日のコマはいい夢を見たのとの事。

(2002.09.24)


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