闇の闇、鴉の鴉
アザゼル+鴉
赤竜の家系は他の家々と同じ。 だが、継承者を決めるのは他と違う。 この家に生まれてこないほうが良かった.....そう思うのが幾つもある。 現在の継承者候補は二人。 無論、どちらも赤竜の苗を持っている。 その前に赤竜の独特の継承者の決め方について説明しよう。 必ず二人の子を授からなくてはならない。 そしてどちらか一人を赤竜の家から遠ざけなければならない。 残った一人を赤竜の家で育てる。 お互いが成人になり、時を置かなくてはならない。 そして、何れ両者を殺し合わせること。 強い子を選び、弱き子を消し捨てる。 それが......赤竜の伝統。 「・・・・・・・・・」 それは起きた。 「・・・・・・・・・・・」 まるで長い年月を眠り過ごしていたかのよう。 「・・・・・」 ただ思う。 「消さなくては......弱き子を......」 殺意に満ちたその笑顔。 一羽の烏が其れに近付く。 「どうやら全く良く気は無い様だぜ」 馴れ馴れしい。そんな言葉使いだった。 「それはそれでいい.....確実に殺す」
============================= ED前.....ちょっと前かな?(^^; 名前? 鵠ですよ。
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