闇医者が助手を雇う?

アザゼル+鴉

「せんせー!」
「せんせー!」
「せんせー!」
暇潰しにはなるかと思ってた。
が、辛かった.......(´Д`;
彼女の名前はランドント・ファックス。
愛称はランド.....だそうだ(彼女自称)
本当に偶然だったのよ〜
つーか、PLの策略だと思う!
ま、黙れ(一応、さいきょーです)
それは今から一週間ぐらい前。
そろそろ研究所(アザゼル自称)の食糧倉庫が底に付きそうなので溜め込んでおいた所持金(以外に実家が富豪)で貯め買いに行った時だった。


「回想シーンなのに.....KUTABIRERU.........」
ゴキ。
暫くお待ちください(_ _)
「(このPL容赦無い......(涙)」
それは置いといて.....
「(がーん!)」
アザゼルがリアカーで食料を運んでいると。
「止めてください!」
「へっへへ〜逃がさないぜ」
お芝居じゃなくて
回想シーンです!
「・・・・・・・・(冷滝汗)」
ちょっと待て。
「・・・・・・あ”い”?」
素通りすな。
「(´Д`*←涙」
駄目。
「しくしくしくしく.......」
本当に
逃がさねえぜ
「うう......てめえら!何してんだ!(やけくそ)」
アザゼルが素通りしとうよしたけど人助けのため素通りを止め、男共(10人ぐらい)に絡まれている女性を助け出そうとした。
「あん? 何だ
チキンやろう!?」
アドリブでも禁句は..........
男共、瞬殺。
・・・・・ちゃんとしたSSだよ。ギャグのね。
「私はギャグ要員じゃな〜〜〜〜〜〜〜い!」
真面目な設定が有るけどギャグに最適要員アザゼル。
「ああ.....なんてお強い方......素顔を見せてくださいませ......」
「いや。絶対誰にも見せん!つーか、絶対あんたには見せん!(嫌になったらしい)」
「ああ.....なんて秘密主義で素敵な方......」
彼女は自分勝手な思考でアザゼルに付いて行った。しかも住み着いてしまった。
なお、彼女は身内が居ない為、ホームレス状態だった。



初めはアザゼルは新薬の実験台にするつもりだったのが.......
「私の体でよければ!」
アザゼルは襲ってこそ新薬の打ちがいあった.....
「何でそんな設定をぉ!」
PLの言葉は絶対.......っぽい。
「うおい!」
それからだ。
日に日にやつれて行っているのだ......
余談だがこれまでアザゼルは助手は付けた事が無い。
常人にはヘヴィな事をするパターンが多いので助手を雇おうにも雇えない。
色々な意味で彼女は最適なのだが.....
クレアではほぼ不死身とされたアザゼルがほんの一つの人助けをしたが為に追い詰められているのだ。
「(ああ......逝く前にティリシアの子を......見に行けばよかった.....)」
アザゼルが一人留守番(?)をしているが、中々彼女が帰ってこない。
アザゼルが夕食を食べたいと思う時間には必ず帰ってくるはずなのだ。
「・・・・・・・・・」
少し体を起こして研究所(?)の玄関の扉を開く。
辺りは既に暗い。
女性一人がこんな夜道を歩いたら狙われるに違いない。
アザゼルは探しに行こうか少し迷った。
アザゼルの自称研究所の扉が閉じられた。



ちなみにアザゼルの自称研究所はハルバートの首都から離れた山中、マップで言えば5−11〜8−11ぐらいの場所。
ランドは急いで戻っていた。
「あうう〜何で見つけることが出来なかったんだろう〜」
ランドはここ数日でアザゼルの好みを熟知した。
アザゼルはミカンと魚(なんでも)が無ければ満足に腹を満たすことが出来ないちょっと我侭な性質(たち)。
ランドはうっかり、ミカンを買い忘れて魚市場へ行って帰ろうとした時(夕暮れ前)にミカンを買い忘れた事に気が付き戻ったのだ。
ので結局帰りが夜になってしまったのだ。
きっとアザゼルはぐったりとしているに違いないと思い、急ぎ足でアザゼルの自称研究所へ向かっていた。
がさ.....
ふと物音に気が付きランドは足を止める。
暫く経っても音がしないので気のせいだと思った。
そして再び帰路へ付こうとした時......
フーーーーー
「・・・・・・ひっ」
一瞬、何かと思った。
一つ反応が遅れて其れが何かと分かった時は遅かった。
それは....2mほど背丈がある『人間の姿をした異形のもの』
帰路に着く前、ミカンを買ったお店のおばさんが言っていたのを思い出した。
『最近、山の中に山みたいにでかい異形のもんがあらわれる噂があるから気をつけなよ』
ランドはただの噂だろう思ってた......
だが、現にそれは彼女の目の前に立っていた。
体の異たる所から彼女の腕ほどの太さがある触手の伸ばし、揺れ動かしていた。
フーーーーーーーー
異形のものが呼吸するたび、その息が彼女にかかる。
彼女は恐怖と絶望で足がすくんだ。
「あ......あああ.....」
尻餅を付き、少しずつ異形のものから離れようとするが思うように体が動かない。
異形のものが口を開く。2枚歯の奥には舌に見える彼女の親指ほどの太さがある触手のようなものが10本.....それ以上かもしれない。
その異形のものの姿だけでも気持ち悪いのだがそれを見たら吐く気も出なかった。
フーーーーーーーーーーーーー
異形のものが一歩一歩彼女に近づく。
「いや...いや........」
彼女も逃げる......だが、無駄な行為だった。
ふしゃああああああああああああああ
異形のものが咆え、左腕を掲げる。
「誰かああああああああああ!」
こんな寒空の下でましてや山中の夜道に誰も助けに来るはずが無かった。
彼女はもう....駄目だと思った。
ぐじゃ
異形のものの方から奇妙な音が聞こえた。
どさ
そして、彼女の側にもぎ取られたと言うに等しい異形のものの腕が.....彼女の顔には異形のものの血がべっとりと付いていた。
「下衆共が.......貴様らに存在価値は無いと言う事に気がつかないのか?」
殺気。しかも尋常ではないほどの凶大な......
一体誰が? これは言うまでも無い。
戦闘態勢に入ったアザゼルである。
うぐおごごごごごごご...........
異形のものが唸り声を上げながら後ろを向く。
「遅いんだよ」
速い。
どちらが人外かと思ってしまうほどなのだ。
アザゼルは異形のものの背後に回りこみ、素手でもう片方の異形のものの手を切り裂いた。
があああああああがあああああああああ
痛み。
一方的に傷を負って、尚且つ相手を見ていない。
しかも両腕はもぎ取られた。
異形のものだって決死って馬鹿ではない。
背から触手を伸ばしアザゼルを捕らえよとする。
しかしそれよりもアザゼルが異形のものの足を掴み、放り投げる。
投げるというよりは叩きつけるだが。
ランドは呆然と戦いを見る。
「止めだ」
散々痛めつけ、もう抵抗する気力すら奪って、最後の最後で止め。
『まだ無事だった』異形のものの頭を握り潰す。
返り血がアザゼルに降りかかる。
だが、アザゼルは気にも止めていない。
「愚図が勝てると思うなよ.......強欲に......」
アザゼルが捨て台詞のように言う。
「・・・・・・・」
声が出なかった。
今まで持っていたアザゼルのイメージとは全く違う。
悪魔のようだった。
「すげえ!」
煤i-_―)
いきなりランドが声を出したためアザゼルが驚く。
「せんせー!あたしも強くなりてえです!」
・・・・・・ま、アザゼルは暇潰しにはなるだろう.......
あくまで楽観的考えだった。

(2002.12.05)


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