美雪の一日

神那 美雪

「んしょ・・・」
まだ朝靄の晴れていない聖都クレア宮廷の一室。
美雪は自分の居室で目を覚ました・・・。
「ん〜〜〜・・・いい天気ですね・・・さて」
窓から眩しい朝日の輝きを一身に受け、居室内の浴室へ向かった。
美雪の一日の始まりは沐浴から・・・冷たい水を浴び心身ともに鍛える。

「美雪様・・・おはようございます・・・」
沐浴を終え巫女衣に袖を通した頃、一人の女性が居室へ入ってきた。
女性の名は「村雲」・・・美雪の部隊の副将であり片腕である。
「はい、おはようございます。村雲さん・・・」
「美雪様・・・今日は全将軍含めた会議です・・・」
「そうでしたね・・・ではヴェルナ姉様と風華姉様を誘って行きましょう」
ポンと手を叩き部屋を後にした・・・。

朝の会議を終え昼食をとった後、美雪は宮廷の中にある境内で祈祷をする。
最近は風華・ヴェルナの両将軍も美雪と一緒に祈祷に足を運んでくれている。
身寄りの無い美雪にとって二人は実の姉のように慕っており、風華とヴェルナも妹のように可愛がっている。
祈祷を終え居室へ戻った。
最近はよく風華とヴェルナも一緒に美雪の部屋へ行く事が多い。
この時は普通の女の子の会話になり、最近の出来事、趣味それに好みの男性のことなど・・・色々盛り上がる。

夕食を終え入浴を済ますと寝衣に着替え読書に勤しむ。
その後やや早い時間に就寝する・・・これは美雪自身遅くまで起きているとお化けが出ると未だに信じているからだという。

こうして美雪の一日が終えていく・・・しかしこの後様々な事件が起こっていくのだが・・・それはまた後日・・・。

(2002.10.16)


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