無題(仮) 初反撃(侵攻)記念
パンドラ
「反帝国陣営初の侵攻・・・・・反撃の機会ですね」
「ええ、でもあまりに厳しい。臆病者の私としては辛い所ですね」
「・・・・・特攻はお好きと聞きましたが?」
「一人ならね、・・・・・・・・・・一人でならば好きなんだ。
責任も利益も全部一人で背負い込んでそれで済むから」
「・・・・・・・・・・・そうですか」
「今侵攻する事はクレアを危機に晒しかねない。
それに部隊の皆はほぼ生きて帰れまい。
それ以前に脱走する者も多いだろう。
彼らとて死ぬ為に此処にいるのではないのだから」
「つまり・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
丙さんが目を逸らす。視線で先を促す。
「私達は、・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
私は将軍の枷でしかないのですか?」
沈黙が場を包む。
パンドラは黙したまま手元の何かをみつめている。
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