夢

ショウ・ラングド

何も聞こえない世界…何も見えない世界…何もない世界……

「ここは…どこだ？」

誰も答えるものもいない、自分の声が聞こえるのみだ…

「俺は…どうして一人なんだ？
　いやだ…もう、一人はいやだ…。」

闇の先に１つの光が見える。

「あれは？あの光は何なんだ？」

そちらに向かうとひとつの世界が見えた。
そこには一人の少年と青年がいた。

「お〜い、あんまりそっちに行くなよ、迷子になるぞ。」
「大丈夫だよ〜。」
「ふう、俺は先に帰っとくぞ。さっさと帰って来いよ。」
「分かったよ、もう少ししたら帰るからね。」

日も暮れる時刻となり、青年は先に一人で街の方へと帰ろうとしていた。
しかし、なぜか街の方が赤々と明るかった。

「まさか…街が…おい、ショウ！！　僕は先に戻る。お前はここにいるんだ！！」
「わ、分かったよ。どうしたんだい？兄さん？」
「いいから、分かったな！！」
「う、うん。」

そして、青年は一人街の方へと駆けていった。

「兄さん…一体どうしたんだ？」

そして少年は町の方を見る。
街が赤々と明るかった。

「まさか、街が…」

少年は駆けていった。
そして少年は赤々と燃える街と、街の人を見た。

「やめろ！！　止めてくれ！！　もう、見せないでくれ！！」

「隊長、隊長！！　大丈夫ですか！！」

横から声が聞こえてくる。
そして、めのまえが暗くなり街が消えていった…