忘れ物
ソフィア
「このイアリング、誰のモノでしたっけ?」
王都侵攻の最中、帝国軍第12軍はソフィアが高熱を発した為カルカシアで一時停止、その回復を待っていたのだが・・・。
甲斐甲斐しく看病するリリエは、ふと主の宝石箱に見慣れないモノがあるのに気付いた。片方だけのイアリング・・・。どうもソフィアには似合いそうもないデザインである事といい、ココにあるのが不自然なような・・・。
「・・・忘れてしまいました」
熱で上気した頬に流れるプラチナの髪をかきあげながら、彼女は応えた。
「そうですか・・・」
リリエはそれ以上何かを尋ねようとするコトもなく、主の額の氷嚢を優しく取り替えると、深々と一礼し部屋を出ていく。
「そう・・・」
脆い眼差しは、何を見ているのか、黙ってカルカシアの風景を見つめていた・・・
P.S
というわけです(何が? ^^)
それにしても、移動する度に熱を出すというのも、妙なキャラだなぁ、と我ながら思ってしまったりして・・・。きっとバファ○ンがお友達??(^^;;)
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