2001年7月の図書館長日誌



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  • 2001年07月31日00時04分20秒
    政界ドラマ『再編』・第3話感想文

    7月29日の夜はちょっとしたショータイムでした。
    政治に興味を持つ人間にとって、選挙の開票速報というものは一種のショーであります。
    当然、速報を流すほうもあの手この手で番組を盛り上げようと必死になっています。
    今回は「参議院の選挙」という事情もありまして、各党の有力政治家がたくさんテレビに登場していました。
    その中でも圧巻だったのは日本テレビの選挙速報に出演していた鈴木宗男さん(自民)と、
    同番組にゲストとして招かれていたテリー伊藤さんとの論戦……というか口論。
    あれは非常に楽しかったです、はい(^o^)。
    途中、退屈になってNHK教育を見ていたのは内緒ですが(^^;)。

    で、選挙結果ですが、自民党が予想以上の大勝をおさめました。
    58か59議席くらいになるんじゃないかと思っていたのですが、こんなに多くなるとはねえ。
    ドイツのテレビが「ポップスター並みの大人気」と表していた小泉首相への人気もまだ衰えていないようです。
    既に自民党総裁選の前倒し(8月10日実施)も決まっていますし、当分は現政権の続投になりそうです。

    参院選が終わってからの政治課題は大きく分けて3つあります。

    まず第1に景気対策。
    投票日当日に放送されたとある報道番組で、元大蔵官僚で「ミスター円」の異名を取った大物アナリストが、
    「今年のうちに世界的な大恐慌が発生する可能性がある。早ければ8月にも始まるのではないか」
    と穏やかならぬことを言っています(しかも、この人の予測って的中率が高いのよ)。
    そして、アナリストや市場関係者の不安を反映するかのように、
    選挙が終わった次の日、東京の日経平均株価が今年の最安値を更新してしまっています。
    となると、
    「景気対策と構造改革のどちらを優先させるべきなのか」
    「構造改革を押し進めて大不況に陥る危険性は無いのか」

    という話は当然出てくるわけで、ここで政府は何らかの手を打たなければなりません。
    しかし、だからといって旧来型の補正予算を組んでしまうと、
    今度は構造改革に期待している国民からの総スカンを食らってしまいます。
    というわけで、「景気対策にも構造改革にも繋がる」補正予算が必要になるのですが、
    選挙期間中は補正予算や景気対策の具体策があまり出ていなかったような気がちらほら……。

    あと、景気対策としては、「日本銀行が一層の金融緩和策を行わなければならない」という話もありますが、
    これを実施するとなると、金融緩和策に抵抗し景気に対してネガティブに作用する決断ばかりを下していた
    日本銀行首脳部の首も挿げ替えなければなりません。
    本当は、今年の春に森さんが首相を辞める際、日銀総裁を道連れにするはずだったんですけどねえ……。
    何で道連れにならなかったんだろ?
    (道連れにしていたら森さんに対する評価は高くなっていたはずですが/爆)

    政治課題の第2は構造改革。
    構造改革の重要性は色々と叫ばれているのですが、
    肝心の構造改革の具体策が選挙中にあまり話題になっていなかったという非常に寒い現実があります。
    何しろ、自民党の某氏が「構造改革の具体策は参院選終了後に協議することになっている」という
    趣旨のコメントを平気な顔をして言っていたぐらいです。

    ……党利党略としては極めて合理的で正しい選択とはいえ、いくらなんでも有権者をなめてませんか?

    ちなみに、具体策に乏しかったのは野党も一緒でして、これでは小泉批判を行っても効果は望めません。
    世論調査で一時期言われていた予想投票率(70〜75%)と比べて、
    最終確定投票率が56.44%と大きく下がってしまったのは、
    与党も野党も「コイズミ」という名前の一種の熱病に浮かれている選挙戦に対して拒否反応を示したことの現れかもしれません
    (だからといって、投票に行かなかったことを正当化できるわけではありませんが)。

    残る政治課題は外交問題。
    当分は、8月15日に小泉首相が靖国神社を公式訪問するのかどうかということと、
    外務省の人事問題をどのように片付けるのかという2点が課題となっています。
    靖国神社のほうは昨日、首相が「慎重に熟慮したい」というようなことを口にして、
    ひょっとしたら公式参拝を見合わせて日中・日韓関係が一層悪化することを避けるのではないか
    という可能性も出始めています。
    そうなったら日中・日韓関係改善の取っ掛かりが生まれるわけですからめでたいんですが、
    こんなことを書いている側から日韓関係を悪化させるニュースが耳に届きました。

    韓日サンマ交渉が決裂(2001.07.30 19:13/Joins.comの記事より
    > 韓国と日本は30日、東京でクリル列島(北方4島)でのサンマ操業紛争と関連した局長級協議を再び開始したが、
    > 双方の意見の違いを埋められず、事実上交渉は決裂した。
    > これにより韓国のサンマ漁船は30日夜からロシアのクリル海域で操業を始めた。
    > これで韓国漁船がこの海域で操業する場合、今年10月に予定されたサンマ漁船の日本漁場(三陸海域)内での
    > サンマ操業に制限を加えるという立場を見せてきた日本政府との紛争が本格化する見通しだ。

    近所付き合いとは本当に難しいものですなあ。

    参院選は終わりましたが、これは構造改革と大不況と社会的激動の前準備に過ぎません。本番はこれからです。
    というわけで、どこぞの比例候補者じゃないですが、これからも「小泉ウォッチ」は欠かさず続けていきましょう。


    それにしても、社民党の惨敗ぶりは見事と言う他ありませんなあ。
    社民党系の勢力が強かった大分(←村山元首相の地盤)でも現職候補が落選。
    保守党と同様、今後の運営方針を(解党・合併も含めて)真剣に考える時期に差しかかっているのではないでしょうか。

  • 2001年07月29日01時45分17秒
    少しダメダメな参議院選挙比例区の選挙制度説明

    今日は参議院議員選挙の投票日です。
    筆者は既に不在者投票を済ませているのでどうでも良いのですが、今回の選挙制度は多少複雑です。
    複雑になっている原因は比例区が「拘束名簿方式」から「非拘束名簿方式」に改められたこと。
    というわけで、本日は「投票開始直前」ということで、新しくなった投票のシステムについて御説明しましょう。
    しかし、ただの説明では面白くないので、少しひねりを加えてみました(爆)

    記事本体はこちらに載っています。

  • 2001年07月24日01時33分31秒
    私がインターネットから離れていた間にあったこと(2)

    さて、ゲーマーの相当数が『FFX』に時間を割かれていた今回の3連休ですが、
    世間では呑気にゲームをやっている暇は無いと思いたくなるくらい様々な出来事が起こっています。

    2001年7月23日(月) 20時1分 <インドネシア>メガワティ副大統領の大統領就任が決定(毎日新聞)
    日が経つにつれて危険な香りだけが強くなっていたインドネシアですが、
    混乱の元凶となっていたワヒド前大統領が特別国民協議会で罷免され、とりあえず一区切りがついたようです。
    前大統領は23日未明に非常事態宣言を発令し、国民協議会、国会の機能停止を命じたのですが、
    この命令に国軍と警察が従わず、最高裁も非常事態宣言を違憲と判断したことによってチェックメイト。
    あえなく退陣の運びとなりました。
    ただ、前大統領は罷免を受け入れずに官邸に居座っており、その周囲には前大統領支持者が集まっているとのこと。
    今まで政治の表舞台で采配を振るうことが少なかったメガワティ新大統領の腕が試されようとしています。

    2001年7月23日(月) 20時45分 <COP6>京都議定書の運用ルールを採択 (毎日新聞)
    こちらは地球温暖化防止のための京都議定書に関するニュース。
    気候変動枠組み条約第6回締約国会議(COP6)再開会合は23日、
    プロンク議長(オランダ環境相)が示した地球温暖化防止のための京都議定書の運用ルールの核となる新議長案に合意。
    同議長案は全体会合で採択されました。
    アメリカの離脱宣言で発効が危ぶまれているこの議定書ですが、
    とりあえず、「発効した場合の運用ルールのアウトライン」程度は固まったようです。
    運用ルール策定に際しては、
    (1)途上国への資金援助
    (2)二酸化炭素排出量の取引制度
    (3)森林が吸収する二酸化炭素を削減分とみなす制度
    (4)罰則

    の4点を巡り各国が対立。
    特に、(3)(4)を巡り、EUと日本・カナダが対立していたようです。
    最終的には、2002年までの議定書発効を目指すEU側が、
    議定書発効の鍵を握る日本側に大幅に譲歩して、話し合いがまとまりました。
    しかし、途上国支援の具体的金額が提示されていなかったり、罰則制度の討議が後回しにされていたりと、
    相当数の課題をマラケシュで行われるCOP7(2001年10月末)に先送りすることになりました。
    こんな感じで本当に大丈夫なんでしょうか?
    EUが主張している2002年までの発効もかなり難しいんじゃないですか?
    そもそも、アメリカが離脱を宣言している時点で、かなり実効性に乏しい議定書になっているのに……。
    この議定書にアメリカを復帰させることができたなら、その人は本当に英雄になれますよ。いやマジで。
    なお、アメリカ入りの発効を目指していた日本の環境大臣も、最近はアメリカ抜きの批准を考え始めているとか。

    2001年7月22日(日) 21時1分 <サミット>G8首脳宣言を採択して閉幕 京都議定書は前進なし(毎日新聞)
    『FFX』をずっとプレーしていなかったら、日記のタイトルに

    「G・E・N・O・V・A」

    と名付けて遊ぶつもりだったのですが、それはおいといて
    (ちなみに、今のは『FFVII』のサントラを持ってないと分からないネタですが)

    で、当のサミットなんですが、結論から言うと「失敗」。
    地球温暖化防止に向けた京都議定書問題は米欧の対立が解けず、
    「批准に関し現時点では意見の不一致がある」と書かざるを得ませんでした
    (この先も論議を続ける……というようなことは書かれていたのですが、合意が得られていないことの方が重要です)し、
    軍備管理・核不拡散問題が宣言中に全く言及されていませんでした
    (いくら「アメリカに配慮したから」ったって、これではこの問題から逃げているのと一緒。
    論議した上で解決できなかったことを素直に書いた京都議定書問題よりもひどい扱い)。
    途上国の貧困問題やエイズ問題では進展が見られたのですがねえ……。
    あと、今回のサミットでは、グローバル化に反対するNGOらが大規模な抗議行動を展開、
    デモ参加者1名が死亡するという惨事にまで発展しています。
    最近、一部の過激派のせいで、NGOが悪役になりつつあるような気がしないでも無いのですが……。

    2001年7月22日(日) 21時50分 <将棋倒し事故>10人が死亡、113人が重軽傷 花火見物で(毎日新聞)
    7月21日に兵庫県明石市のJR朝霧駅上の歩道橋で、花火見物に来ていた観客らが将棋倒しになり10人が死亡した事故。
    その後のニュースを聞いて思ったのですが、今回の事故は「起こるべくして起きた」ものだったらしいようです。
    大会主催者側の事故防止策が信じられないほど甘かった
    (昨年末のイベントでも、歩道橋上に人が溜まるというトラブルが発生しており、
    それを踏まえた上での安全対策が当然必要であったのだが……)のも一因なのですが、
    朝霧駅に設置されている歩道橋の構造がいびつでして、これが悲劇を招いたとも考えられます。
    どういう構造かと言いますと、

    ●通路部分の幅は6m
    ●歩道橋に通じる階段は直角に取り付けられている
    ●階段の幅は3.2m

    こんなところに数千人以上が押しかけたら、そりゃあ事故の1つや2つは起こるでしょうなあ。
    いずれにせよ、今回の事故は明らかに人災。次からは絶対に無くして欲しいところです。

    2001年7月23日(月) 22時45分 <NHKに抗議>「プロジェクトX」の内容で謝罪と訂正求める(毎日新聞)
    クレームがついたのは7月10日付放送(白神山地・マタギの森の総力戦)。
    問題の回を見ていないので何ともコメントできないのですが、最近はこの番組にクレームがつくことが続いています。
    「事実と違うことは放送しない」というのがドキュメンタリー番組製作の大原則のはずなんですが、
    果たして大丈夫なんでしょうか?

    2001年7月23日(月) 23時45分 <米兵2人逮捕>連続する事件に、沖縄県内で抗議の動き相次ぐ(毎日新聞)
    今回の事件は、沖縄市内で米兵2人が乗用車に火を付けるなどしたというもの。
    聞けば聞くほど溜息が出るばかり。


    株価がどんどん下がっていますが、こちらは明日の東京市場が開くまで何とも言えませんので、ここでのコメントは省略
    (ニューヨークの動きも見ないといけませんし)。

    しかし、本当に色々なことがあった3連休でした。
    今度の1週間は平穏無事に終わればいいなあ……週末は選挙だから期待はできないけど。

  • 2001年07月23日01時42分31秒
    私がインターネットから離れていた間にあったこと(1)

    所用が終わりましたので、今日から改めてインターネットに復帰です。

    ……え? 所用って何?
    はっはっは。『FINAL FANTASY X』をぶっ続けでプレーしていたんですよ。
    現在、セーブデータの時間は51時間となっています。セーブ個所はラストダンジョンの某所。

    レビューの詳細はこちらへの寄稿という形で紹介することになりますので、
    ここでは簡潔に済ませたいと思います。

    まず、前作や過去のシリーズと比較して良くなった点。

    ●戦闘処理速度の高速化
    エンカウント処理も5秒程度で完了。この他にも、メニュー画面の操作性・処理速度も改善されています。
    メニュー中の装備品管理がかなり杜撰だった(整理ができない)のが気になりますけど。
    ●映像全般
    この項目に限れば、ここのスタッフには全面的な期待を抱いていても良いでしょう。
    ●ゲームシステム
    今回の戦闘システムはウェイトターン制に近いものとなっています。
    また、「スフィア盤」なるものを用いたキャラクターの成長システムも結構楽しめました。

    逆に、過去のシリーズと比較して悪くなったように感じられた点ですが……

    ●マップ画面の見づらさ
    マップを移動中、視点が勝手に変更されることが多いです。
    『VII』にあった主人公の所在を表すマークも無くなってしまいました。
    ●ザコ戦BGM
    個人的な好みの問題ですが、戦闘のBGMにしては緊迫感に欠けているように思えます。
    他のシーンのBGMはいつもながら素晴らしい出来なのですが……。
    ●イベントシーンの演出
    CVを導入したこと自体は悪くないのですが、声を飛ばせないとなると話は別。

    あと、問題点……と言えるかどうかは微妙ですが、いわゆるワールドマップが無くなっています。
    ストーリーについては、ゲームをクリアしていないので省略。後日、紹介します。
    このゲームを隣で見ていた知人は「この主人公は鈍感過ぎる」と頭を抱えていましたが……。

    ちなみに、ゲームシステム面について、以下の点が過去のシリーズとは異なっているようです。

    ●防具に付いているステータス防御の効果に全幅の信頼を寄せることが不可能になった
    (例えば、「石化防御」の効果を持つ防具でも、比較的高い確率で石化に引っ掛かる)
    ●サボテンダーは【はりせんぼん】ではなく【はりまんぼん】を使用
    ●アーリマンから【死のルーレット】【死の宣告】が無くなっている模様
    ●一部の機械系モンスターが【盗む】【ぶんどる】で即死するようになった
    ●雷属性の召喚獣だったラムウがいなくなった模様

    まあ、トンベリとサボテンダーが残っていたからいいか(爆)


    追記:
    明日の日記には3連休中のニュースに関しての記事が並ぶ予定。

  • 2001年07月19日01時08分48秒
    いつもとは違った光景になる……かもしれない

    今日は専門学校が休みだったので自宅にずっといたのですが、
    その間に専門学校のある渋谷界隈ではちょっとした騒ぎがあったようです。

    1回でも渋谷を訪れたことのある方なら御存知のことと思いますが、
    あの街には多数の「屋台」が存在していました。
    種類も様々でして、磯辺焼やたこ焼きなど食品を売る屋台から、
    ゴミ箱などから拾ってきたきれいな雑誌を1冊100円で売り捌くという一種の古本屋、
    そして「誰がどう見ても偽物じゃないのか」と思いたくなるようなブランドバッグを売る店や、
    今話題の非合法すれすれの薬物(マジックマッシュルームなど)を売る店まで存在していました。
    こういった屋台の営業には所定の届出が必要なのですが、中には届出を出さずに無許可営業を続けていた店もあります
    (所定の届出を出さないと道路交通法違反になるんだとか)。

    今日放送された「ニュースJAPAN2」によると、
    この非合法屋台に対する一斉摘発が、昨日(2000年7月18日)に行われたとのこと。
    逮捕者も4人出ていたようです。
    屋台を使ったことが無い人間にとっては、屋台の数が減ったところで実害が出るわけではないのですが、
    明日からはいつもより屋台の数が少なくなった渋谷の街並みを見るわけですから、
    今までとは違った光景に違和感を覚えることになるかもしれません。
    私が見覚えている渋谷の街には山ほど(?)屋台があったのですから。

    ……まあ、警察の摘発を受けても、屋台がすぐに戻ってきそうな気もしますけどね。


    事務連絡。今日から一時的にサイトの更新が停止します。理由は突っ込まないで下さい(爆)

  • 2001年07月16日02時43分14秒
    『銀色』というゲームについて

    本日のコラムのネタは『銀色』という18禁ゲーム。
    この作品はねこねこソフトから2000年8月に発表されたVNタイプの作品でして、
    つい先頃では、「presented by tatuya」内で、トリックスターと関係した話として取り上げられていました。
    とりあえず、この作品をプレーしたのでレビューを公開します。
    コラムコーナーに書くほどの作品ではないと判断しましたので、日記での紹介となります。

    操作性
    (/10)
    4インストールの不便さという致命的な問題点あり。具体的には、
    (1)インストール時に900MBの容量を要求される
    (2)インストールするファイルの量をユーザー側で変更することができない
    (3)インストール完了までに20分以上の時間を要する

    といったところ。
    インストール時にセットアップファイルからwavファイルを分割して取り出す作業を行っており、
    wavファイルが約4700個(容量にして約735MB)も存在するのが原因と見られる。
    しかも、そのうち約350MBは英語のwavファイル。かなりの高確率で死蔵ファイルとなる。
    せめて、ユーザー側でインストールするファイル
    (英語の有無、音声そのものの有無)を選択できれば良かったのだが……。

    <注記>実は、『銀色』をプレーした直後『Exile』をインストールしてみたのだが、こちらのソフトの場合、
    (1)インストールするデータ量は20MB(声無し)または1000MB(声有り)のどちらかを選択できる
    (2)インストールの所用時間は1000MBインストール時でも8〜9分程度

    というようにユーザー側の環境に配慮して作られている。
    こういった「良い例」を知っていると、どうしても『銀色』の不便さが気になってしまうのである。


    なお、誤字脱字等を修正したファイルがこちらにて配布されている。
    音楽
    (/10)
    8楽曲の使われ方に問題点も見られなかったし、十分に良いと言える範囲内。
    画像
    (/10)
    9女性達の虹彩が広過ぎるような気がするが、それを除けば問題無く楽しめるし上がり。
    システム
    (/10)
    3基本的には1本道シナリオ。
    各章毎にバッドエンドが用意されているものの、バッドエンド行きかどうかの見分けは容易につく。
    設定
    (/10)
    9細かいところに問題点があるかもしれないが、銀糸という設定のアイデアはなかなか良い物に感じられた。
    人物
    (/10)
    7
    (9)
    計5章構成。複数のライターが分担して執筆している。
    というわけで、登場人物・脚本に対する評価も章単位で行うことにしたい。
    ※ここで言う「第5章」は「第4章」の後編となる「錆」編のこと。

    第1章・第4章・第5章は「とても良かった」と前向きに評価したい。
    私的には第1章が全5章中最もお勧めである。

    第2章については、ヒロインの性格設定が論議を呼ぶところ。
    典型的な自己犠牲キャラであり、しかもおっとりボケボケタイプの性格の持ち主。
    現実世界にはあまりいそうに無い人格の持ち主なのだが、
    彼女のようなキャラに感情移入できるかどうかで評価が大きく分かれることになる。
    なお、男性キャラなど周囲の人間は現実にも有り得そうな普通の人々として描かれている。

    第3章について。私は「第3章は不要」と考えている。その理由は、
    (1)銀糸が登場する以外に、他の章との関連性が全く存在しない
    (1・2・4・5の各章は、設定が裏でしっかりと繋がっている)
    (2)登場人物達の言動があまりに短絡的・思慮不足
    (特にヒロインの朝奈。登場人物に対して嫌悪感を抱いたのは久し振り)
    (3)夕奈の視点が完全に欠落しており、彼女に対して感情移入することが極めて困難
    (朝奈と男性キャラの間で視点移動が行われているのに、なぜ夕奈に視点が動かないのか?
    暴走する彼女の心の内は覗いてみたいものがあるのだが……)
    といったところ。
    他の章に致命的な問題点が無かったので、第3章の特異性(≒問題点)が余計に気になるのである。
    登場人物の言動が現在のものとは異なっていたとしても、他章との関連性の薄さはやはり問題視したと思う。

    <注記>おまけシナリオについては本編とは関係無いので敢えて黙殺(爆)
    本編への感情移入が激しかった方はプレーされないことを推奨する。
    脚本
    (/10)
    6
    (10)
    主観評価
    (/30)
    15
    (20)
    私的には第3章が無ければもっと高い評価をつけても良いと思っている。
    あと、インストールの不便さなど技術的な問題点がどうしても気になった。
    合計
    (/100)
    61
    (72)
    第3章に対する評価が大きな注目点。他の方のレビューを御覧になる時に注目されたし。

    黄土色(?)で書かれているのは第3章を除いた時の評価。

    軽く済ませるつもりだったのに量がかさんでしまった……むう。
    なお、レビューの正式版(レビューコーナーに展示)は後日改めて行いたいと思います。


    それにしても、このゲームを英語でプレーしてクリアされた方ってどのくらいいらっしゃるんでしょう?

  • 2001年07月12日22時49分35秒
    歴史教科書問題へのぼやき

    今日、参議院選挙の告示が行われました。
    投票日は7月29日。それまでの約2週間半、激しい選挙戦が行われる予定となっています。
    となると、当然、街頭には各党の宣伝カーが出現し、
    新宿・渋谷をはじめとする大きな駅前には政治家・候補者の皆さんが集まり、
    それを見たいが為、より多くの群衆が詰め掛けてくることになります。

    で、今日、渋谷駅前で私が目撃したのは、自民党の鳩山邦夫氏と大仁田厚氏。
    9日の夕方に目撃した某女性教授よりも多くの人が集まっていたような気がするのですが、それはおいといて(ぉぃ)。
    私が通り掛かった時、宣伝カーの上には鳩山氏が乗って演説を行っていたところですが、
    その演説内容──自分がかつて所属していた民主党の批判はなかなか毒が効いていました。
    中身は端折りますが、結論部分だけ言えば「今の民主党は左翼に牛耳られている」とのこと。
    そう言いたくなる気持ちも分からんでもないのですが、初日からこの調子で飛ばしていて大丈夫なんでしょうか?

    なお、一番印象に残っているのは、大仁田氏の知人と思われる某プロレスラー(と思われる方)が、
    自民党のビラを配って「よろしくお願いしますー」と大人しく頭を下げていたこと。
    プロレスラーをブラウン管を通してしか見たことが無い私にとっては、街頭で生の政治家を見たことよりも
    こっちの方が強く印象に残りました。
    そういや、このプロレスラーの方って誰だったっけ? ……まあ、いいや。


    日本の歴史教科書問題ですが、気が付いたらもっと大変なことになっています。
    韓国で進められていた日本の大衆文化開放も凍結されることになりました。
    国内での支持率が低下している金大中大統領が、これ以上の支持率低下を防ぐ為、
    高まりつつある反日感情を利用せざるを得なくなった……という話だそうで。
    外交政策が国内政治の「はけ口」になっている現実は今も昔も変わらないようです。

    でも、この教科書問題を見ていて、どうしても気になってしまう点が2つあるんですよ。
    まず1つ目は日本の石器時代の問題。
    とある民間人考古学者が行った石器捏造事件の事後調査が進むにつれ、
    古代史の項目を相当量書き換えなければならなくなりそうなんですが、こちらはどうなるのでしょうか。
    そして2つ目は外国の歴史教科書。
    韓国や中国の政治家が日本の歴史教科書を見て「事実を歪曲している」と批判することが許されるのなら、
    逆に日本の政治家が中国の教科書に「嘘だらけ」といちゃもんをつけることも、理論上は可能になるんです。
    一度でいいから、向こうの国で使われている教科書を見てみたいものです。
    事実誤認や問題点だらけだったら、その時は容赦無く批判させてもらいますよ。

    正直言いますと、適当なところで収まりをつけて欲しいんですけどねえ。

  • 2001年07月09日22時48分47秒
    久し振りの時事ニュースネタ

    そういえば、今日、専門学校からの帰り掛けに、渋谷駅前で女性問題で有名な田嶋教授が街頭演説をしていました。
    「どうして街頭で演説を?」と思っていたら、教授の脇には社民党のポスターが。
    ……なぜか納得(^^;)。選挙の季節が着々と近付きつつある今日この頃です。

    さて、今日は久々に、世界のニュースを元ネタにして記事を書いてみたいと思います。
    ネタとして触れざるを得ないニュースがいくつかありますので。

    2001年7月9日(月) 15時45分 <連続リンチ殺人>1人を死刑、2人に無期懲役 名古屋地裁(毎日新聞)
    死刑判決を受けたのは愛知県一宮市生まれの無職(26/当時19)の人物。残る被告2人も未成年でした。
    犯罪への関与の度合いを根拠にして、死刑と無期懲役を分けたようです。

    2001年7月8日(日) 14時28分 イングランド北部で暴動、白人とアジア系住民の対立が背景(ロイター)
    暴動はイングランド北部のブラッドフォードで7月7日に発生。80人以上の負傷者と18人の逮捕者が出ています。
    この暴動の原因ですが、白人至上主義団体「ナショナル・フロント」が集会を計画し、
    これに反発したパキスタン系・バングラデシュ系の若者が集結、火炎瓶使用などの破壊行為に及んだためだとか。
    アジア系移民の問題はヨーロッパ大陸だけの問題ではないということを改めて世に知らしめる事件です。
    それにしても、「ナショナル・フロント」──「国民戦線」というネーミング、センス無いなあ(爆)

    2001年7月9日(月) 14時27分 メガワティ・インドネシア副大統領、政治システムの崩壊を警告(ロイター)
    この発言は軍のシンクタンクでの公演で行われたものです。曰く
    「政治的な崩壊は真の脅威となった」
    「特定のグループが彼らの利益や野心のために闘う際に、暴力が新たな手段となっている。恐怖が新たな言語となった」と。
    副大統領と国軍の親密さを垣間見させるエピソードです。
    しかし、政治危機がまだ続きますねえ……。日本にとっては迷惑以外の何物でも無いのですが。

    2001年7月9日(月) 5時50分 トランクス型はダメ!=公営プールの水着規制が騒動に−仏(時事通信)
    リヨンやトゥールーズの公営プールで、着用する水着の指定をめぐって、一部利用者と当局側が対立、騒動になっています。
    当局側がトランクス型の水着を禁止したのが全ての発端。
    どうしてこうなってしまったのかというと、記事によれば、
    フランスでは水着に着替えず、下着やショートパンツのままプールに入る人がいるためだとか。
    「極めて不衛生」としてこれらの客を締め出したいが、トランクス型では一見して下着か水着かの区別がつかない……
    だから「トランクスの水着も禁止してしまえ」ということになったんだそうです。
    ……そりゃトラブルになりますわな。
    それ以前に、下着姿のままプールに入る人間がいるということ自体、日本人には信じられないのですが。

    2001年7月8日(日) 10時35分 <サッチモ>空港名にルイ・アームストロング ニューオーリンズ(毎日新聞)
    8月2日から、「ニューオーリンズ国際空港」が「ルイ・アームストロング・ニューオーリンズ国際空港」になります。
    リバプールの例といい、最近は故人の名前を空港に付けることが多くなりましたねえ。
    さて、日本だとどうなるんでしょう?
    例えば、「福岡空港」を「菅原道真空港」に変えるようなもの──
    ──ダメだ。ダサいから止めた方がよろしいかも(--;)。

    2001年7月9日(月) 15時2分 歴史教科書問題、日本は修正を拒否(ロイター)
    韓国、中国の両国が、日本の検定に合格した中学歴史教科書の記述修正を求めていた問題で、
    日本政府は7月9日、検討結果を両国に返答。
    それによると、日本側は、指摘を受けていた近現代史などの記述について「明確な誤りはない」とし、修正を拒否。
    まあ、両国政府が不快感を露にして再修正を再び求めるのは当然として、
    いきなり金大中大統領と与党三党幹事長との会談を拒否するという報復措置(?)に出ています。
    しかし、この程度で済めば良いのですが、韓国政府・議会内には
    駐韓日本大使の追放や在日韓国大使館の撤収、日韓基本条約の再検討や政府高官の交流中断など
    かなり強硬な対応策を講じるよう求める声が多数上がり始めています。
    ワールドカップが控えているというのに、このままで本当に大丈夫なんでしょうか?
    中国との関係はともかく(セーフガードなど問題は山積みな上に、アメリカとの関係が冷却しつつある今、
    簡単に日中関係を修復できるとは到底思えないし……)、
    韓国との関係だけは早く治さなければならないのですが……。

    2001年7月8日(日) 6時0分 <核実験全面禁止条約>米政権が「離脱を検討」 米紙報道(毎日新聞)
    7月7日付の米紙ニューヨーク・タイムズによると、
    ブッシュ政権が核実験全面禁止条約(以下「CTBT」)からの離脱を検討し、20日からのジェノバ・サミットで
    CTBTが事実上「死文化」したことを認めるよう日本や欧州に求める可能性がある、とのこと。
    この件については、8月6日辺りに改めて書いてみたいと思います。
    とりあえず、反核団体と革新系政党の寝言・戯言を聞き流す準備から始めねば(ぉ

    2001年7月9日(月) 15時15分 冷戦下で進められていた「空飛ぶ円盤」の開発(WIRED)
    このニュースについては記事に直リンクをはっておきますので、そちらを御覧下さい。
    多分、ネタでしかないと思うのですが……
    (ネタとして読んでもそれなりに楽しめる内容ですけど)。

  • 2001年07月05日01時17分47秒
    批判をする時のマナー

    以前、お話にありましたサイト相関図ですが、とりあえず完成致しましたので御紹介します。
    実物のほうはこちらにて御確認下さい。
    なお、各サイトの情報に関する修正・削除・追加等につきましては、メールにて御一報をお願いします。


    最近、どうも体調不良気味。頭の回転も若干鈍っています。
    明らかに冷房のせいで体力が弱っているのでしょうが、我ながら困ったものです。
    しかし、ゲームとパソコンの勉強をするだけの体力はちゃんと残っているようでして、今日もこつこつとゲームをしています。
    そんなことやってるからサイトの更新が遅れがちになるんだよなあ……。

    しかも、今日は某所BBSであまりに不快な書き込みを発見したので頭が痛いです。
    書き込みはとあるゲームの極度に熱烈なファン(とは呼びたくないけど便宜的にこうしておきます)が、
    問題となったBBSの置かれているサイトの運営者に対して、記事の削除や謝罪を求めたというもの。
    あまりにも唐突に現れた謝罪要求であり、「嫌がらせ」「言い掛かり」と言われても仕方の無い書き方でしたので、
    書き込みが行われたBBSでは当然のように批判に晒されていました。

    インターネットで他者(及び他者の製作物)に対して批判を加えることは、
    日本国憲法及び日本国内で適用される法律、サイトの運営規約に従っている限りにおいて完全に自由です。
    ただし、無秩序に批判を加えても良いというわけではありません。せめて、
    (1)具体的な問題点や根拠を用意しておく
    (2)過激な表現は慎む

    ……といったぐらいのことはやってもらいたいものです。

    しかし、こういった人間は、自分が為している行為が自分の愛するゲームソフト(及びブランド)に対して
    結果的に害を為していることに気付いているのでしょうか?
    気付いていないからああいった書き込みが無くならないのでしょうけどねえ……。

  • 2001年07月02日01時22分15秒
    5桁目が必要になったカウンター

    気がつけば、本図書館も無事に10000Hitを迎えることができました。
    これも図書館を訪問して下さった皆様のおかげです。これからもどうかよろしくお願い致します。
    ちなみに、10000Hitのキリ番をゲットされた方はBarrelさんでした。
    (HPの主要コンテンツはTRPG/PBM『蓬莱学園』シリーズ関連記事だそうです)

    ちなみに、私がここの9999Hitと10001Hit、そしてBarrelさんのサイトの5555Hitを取ってしまいました(^^;)
    ついでに申し上げますと、Barrelさんが自サイトで5554Hitをお踏みになったとか(^^;)

    なお、以前のコラムに書いてあったサイト相関図(?)については、7月3日にアップロードの予定です。



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