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2002年1月の図書館長日誌

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サロニア私立図書館・玄関へ戻る日誌収蔵室で過去の記録を閲覧する

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  • 2002年1月31日 18時18分40秒
    アニメ版『Kanon』狂騒曲

    前外務大臣の更迭劇の余波はまだおさまっていません。

    お世辞でも、今回の更迭劇のタイミングが良かったとは言いません。
    今までの前外務大臣は昨年の内から外交官としての資質の無さが露呈していた人物ですし、
    更迭するのならばもっと早い時期にやっておくべきだったんです。
    現に、前外務大臣が在職中だった時には、事実上の「外務大臣パッシング」が行われていました。
    外交上の重要案件の多くが、外務官僚と首相官邸だけで決められていたというのは御世辞でも正常とは言えませんでした。
    その結果、日本が失った国益というものはかなり大きかったはずです。
    前外務大臣は「政治家」よりも「政治評論家」の方が向いていたような気がしますね。
    「政治評論家」として同女史を見た時、その着眼点の正確さと舌鋒の鋭さは高い評価に値しますから。


    しかし、そんな前外務大臣に熱烈な支持を寄せ、
    前外務大臣が更迭されたら小泉首相への支持を取り止める人々(特に主婦)が多いことには驚かされました。
    とあるワイドショーの調査によると、
    「外務大臣の交代によって、今まで小泉さんを支持していた主婦の約半数が支持を撤回する」とのこと。
    主婦層を中心に前外務大臣を擁護する意見が広がっている反面、
    丸の内などに勤めるサラリーマンの間では、必ずしも前外務大臣の評判が良くなかった──このことは、
    ワイドショーを中心に、テレビでは前外務大臣を擁護する報道が多数為されていた一方、
    新聞を中心とする活字メディアでは、前外務大臣に対して冷ややかだった会社が少なくなかったこととは無関係ではないはず。
    まあ、問題の渦中にいた人は職を辞したわけですから、今更考えても詮無きことですが……。

    繰り返しになりますが、次の外務大臣に私が望むのは外交上の成果です。

    もし、日本の政治を見て憂鬱になったなら、こちらでも御覧になって下さい。
    (『君が望む永遠』というPCゲームを知らないと笑いにくいネタですが……)
    近々、更新が入るのではないかと思われます(ぉ



    ……よし、長い前振り終了(爆)
    よく考えたら、本題とは全く関係無いけど(ぉ


    さて、本サイトにお越しの方で、
    こちらの番組を御覧になった方はどれくらいいるのでしょうか?
    放送地域が関東・関西一円に限られていますので、「見たくても見ることができなかった」方がいるかもしれません。
    元々、私は見る予定をいれていなかったのですが、
    私がPCゲームに手を付けていることを知っている友人氏からこんな言葉を聞いて急遽予定変更。

    「ゲームをプレーしたことがあるのなら、ゲームとアニメを比較したレビューが欲しいよね」

    その友人氏はPCゲームやアニメの道にはまっている『Kanon』未経験者。
    彼の友人が「ビデオデッキが壊れて録画できないから、代わりに頼むわ」と彼にビデオテープを押し付けたので、
    「録画のついでに見てみるか」という気になったとか。それで、私のところに事前情報を仕入れる為の質問が舞い込んだわけです。
    そういうわけで、ゲームの概略を10分程説明して昨日は別れました。

    ……で、今日。その友人氏曰く──

    「まだ1回目だし、込み入った論評はできないよ。結構良かったけどね……目を除いたら

    ちなみに、私の見た感想ですが──

    「DC版発売直後にCVを巡って大混乱になった理由が完璧に理解できました(爆死)」

    ……いや、DC版は声無しでプレーしましたから(^^;)
    相沢祐一役となった男性(私市淳さん)の声には違和感を覚えなかったのでしたが……。
    あと、目の大きさと鼻・口の位置が明らかに不自然。
    PC版とDC版のCGではさほど気にならなかったのですが、
    アニメになって急に「どう考えても変だな」と感じてしまいました。
    静止画像やCG・イラストとアニメでは勝手が違うのかもしれません。

    でも、昨夜最も楽しめたのは、アニメ本体ではなく2ch住人達の反応だったことは内緒ということで(ぉ

  • 2002年1月30日 01時40分37秒(本日2回目)
    政界ドラマ『再編』・第4話感想文・追加

    日記を上げた直後、問題となっている口論の当事者だった
    田中外務大臣・野上外務事務次官・鈴木衆院議院運営委員長がまとめて辞めさせられました。

    やっと外相の首を切ったか(←本音)

    ……と、それはおいといて。
    外務大臣が過去に行った言動を考慮すれば、あまりに遅きに失した決断。
    外務大臣の政治家生命も多分これで断たれてしまったと思われます。
    以前の日誌にも書きましたが、私は昨年6月の時点で「今回の外務大臣はダメだ」と見切っていましたからねえ。
    「事務次官が外務大臣を道連れにした」という印象を受けた辞任劇でした。

    あと、NGO排除の問題は……これ以上話も聞きたくないです(--#)
    真相究明も大切ですが、そのせいで景気対策や構造改革が遅れるのでは無様としか言いようがありません。

    せめて、後任の外務大臣が賢明な人間であることを願うばかりです。
    頼みますから、外務大臣は外交をちゃんとやって下さい(切実)

  • 2002年1月30日 00時23分37秒
    政界ドラマ『再編』・第4話感想文

    たかが補正予算1個可決するのに、どうしてここまでこじれてしまったんでしょう?
    元を正せば、「言った」「言わない」という程度の低い言い争いだったのですが、
    言い争いの当事者が外務大臣と外務事務次官と衆院議院運営委員長だったため、とんでもないことになってしまいました。
    与党内からは「事務次官を更迭しろ」との声が上がる一方、「外務大臣もどうにかしてもらいたい」と叫ぶ声も聞こえ、
    一方、野党は「納得のいく説明が出るまで議事に参加しない」と言い出し、衆院での補正予算可決を欠席。
    このままでは、平成14年度予算の審議にも影響が出ることは必至。
    果たして、何人の首が飛んだら事態が片付くのかいつになったらこの混乱が終わるのか、私も先を読みかねています。
    首相の指導力欠如と人事権行使に対する躊躇が根本的な問題であることは言うまでもありませんが……。

    ただし、本日の日誌の主人公となるのは、国会で次元の低い喧嘩を続けている人々ではなく、
    喧嘩を続けている人々に愛想を尽かしてしまった人でございます。

    昨年7月末に行われた参議院選挙で、民主党比例代表区からトップ当選を果たした大橋巨泉参院議員が、
    1月29日午後、国会で井上裕参院議長に議員辞職願を提出したのです。
    現在のところ、辞職願はほぼ確実に受理されるものと思われます。
    で、大橋さんが国会議員を辞めた理由なんですが、ストレートに言ってしまえば──

    「鳩山さんと民主党執行部に愛想が尽きたから」

    ──ということ。
    愛想が尽きた理由は色々とあるのですが、最も大きかったのは安全保障問題を巡る見解の相違でした。
    大橋さんが週刊誌に『内遊外歓』という題のコラムを発表していた時からずっと感じていたことなのですが、
    この人は、政治家としては「中道左派のリベラリスト」に分類するのが最も適切です。
    で、このグループに属する人達ってのは、基本的に「戦争反対」が信条。
    そんな人が、徴兵制復活を口に出したこともある鳩山由紀夫さんと上手くやっていくのは至難の技です。
    大橋さんは民主党のことを「社会党右派とさきがけが一緒になったリベラル政党というイメージ」で捉えていました。
    その事実誤認が、今回の辞職劇の原因だったのは明らかでしょう。
    「(下らない言い争いで国会が空転し、首相にそれを止める指導力が無い)政治の現状に対する警鐘を鳴らす意味もある」
    ということも大橋さんは記者会見で話していましたが、それは枝葉末節に属するところ。
    大橋さんが行った議員辞職記者会見の席上で、
    議員辞職を思い止まるよう説得していた人の中に、社民党の国会議員が複数名混じっていたという事実が、
    大橋さんの置かれていた立場と存在感を如実に示していました。
    無党派から立候補していたら、こんなことにはならなかったでしょうなあ……。

    任期の10%も果たさずに国会議員の椅子を降りることが政治家として許されることなのか?
    正直言いまして、私はこの質問に対して「はい」「いいえ」と即答することはできません。
    比例代表からの当選者ということで、離党ではなく辞職の道を選んだ点については「潔い」と評価できますが……。


    ちなみに、大橋さんの辞職が成立した場合、次点だったツルネン・マルテイさんが繰上げ当選します。
    この人は

    1940年フィンランド生まれ→キリスト教宣教師として来日(1967)→英語塾講師(1975)→
    国籍取得(1979)→神奈川県湯河原町議(1992)→国政選挙で4回連続次点(1995〜)


    という経歴をお持ちの方。
    国政選挙では「青い目をした国会議員はいかかですか?」という宣伝文句を掲げたこともあります。
    国政選挙への出馬を決めてから苦節7年、トップ当選者の辞職というアクシデントが原因となっているものの、
    これで晴れて国会議員の仲間入りを果たすことになります。



    追記1:
    これは私の予想になるのですが、大橋さんは
    「日本でも、アメリカのように政党内における議員活動・発言は自由ではないか」
    と勘違いしていたのかもしれません。
    日本では党議拘束が「常識」なんですけどねえ……。

    追記2:
    ツルネンさんのホームページを見ていて気付いたのですが、通常国会の会期が延長になったら、
    このツアーはどうなるんでしょうか?

  • 2002年1月28日 23時22分13秒
    『東京魔人学園剣風帖』というゲーム

    今回の週末ですが、知人宅で『東京魔人学園剣風帖』という作品をプレーしていました。
    つい先頃、続編となる『東京魔人学園外法帖』という作品がPlayStation(1)で発表されたばかりでして、
    その知人氏が最新作を購入したついでに、「前作の復習が必要ですし」と言い出して、
    私を呼んで一緒にプレーしないか……という話になった次第です。
    というわけで、今日は久々にゲームの話と参りましょう。


    『東京魔人学園剣風帖』の舞台となるのは1998年の東京。
    新宿にある都立真神学園に、主人公(名前変更可能)が転入してくるところから話は始まります。
    しかし、主人公の周りで様々な奇怪な出来事が発生してしまいます。
    旧校舎に出現した巨大なコウモリ、呪われた妖刀に支配された殺人鬼、
    渋谷に現れた空を埋め尽くさんばかりの鴉と、その鴉に食い尽くされたかのような惨殺死体……。
    主人公は不思議な能力を持った転校生として、高校の仲間達と共に一連の事件の謎を追うのですが、
    その先には、東京の命運をも左右するほどの危険な秘密が……。

    あらすじ説明は以上。
    なお、あらすじは途中でいつでも参照可能になっています。

    では、ここからはレビュー……もとい、「感想」になります。
    レビューの正式版はいつもの事ながら、こちらでの公開となりそうです。
    もっとも、今はとても忙しいですので、公開できるかどうかは分かりません……(--;)
    期待しないでお待ち下さい>ぎぃす・はわぁど様)

    私がプレーした感想としては、kagamiさんのコメントではないですが、
    世界観が最大の魅力といったところでしょう。
    中国伝来の風水の思想・知識がストーリーの根幹に据えられており、
    これに日本の陰陽道の話が絡む……といった話。
    私自身は風水の専門家ではありませんので、作品中にて開陳されている風水の専門知識がどの程度正確なのか、
    残念ながらすぐには分かりませんでした。でも、風水の「事実上初心者」である私から見た範囲では、
    世界設定などに(風水を良く知らない人間でも気付くほどの)大きな穴は見られませんでした。
    ストーリーの方はそれなりの出来、と言うべきでしょうか。
    (繰り返しになりますけど)独特の世界観が前面に押し出されているゲームですので、
    それに魅入られる(もしくは理解できる)か否かによって、ストーリーの印象も変わってしまいそうな気がしました。
    何しろ、後半は裏設定の暴露が連発されていて、それがストーリーの中心ではないかという印象でしたし……。

    ゲームシステムはシミュレーションRPG。
    戦闘はターン制となっており、プレーヤー側はキャラ毎に設定されているAPを消費してキャラを操作します。
    APが余っているうちは、自ターン内での行動順番を自由に組替えることができる
    (キャラAが支援系の技を使った後にキャラBが移動+攻撃、
    その後、キャラAが余ったAPを活用して攻撃することができる)ことや、
    味方フェイズ中に敵フェイズの行動予測(移動範囲とダメージ期待値の予測)ができること、
    味方キャラの大半(おそらく全員)が大型のマップ兵器を持っていること、
    そして、エクストラダンジョンによってキャラを徹底的に強化できることなどの理由により、
    戦闘における難易度はとても低いので御注意下さい。
    ストイックなプレーをお望みの方は、マップ兵器の使用を自主規制するなどの工夫が必要になります。
    なお、戦闘中の技発動画面は結構長いのですが、設定を変更することにより省略できます。
    それにしても、仲間25人を全て揃えるのはなかなか難儀なようで……(--;)(←4人仲間にできなかった人)

    良い作品だったのですが、気になった点が無いと言えば嘘になります。
    第1に、ストーリーにおけるサブキャラクター達の立場・影が薄く感じられたこと。
    これはシミュレーションRPG形式の作品においては頻繁に起こる現象なのですが、
    メインキャラクター(強制出撃になることが多い)となる5人を除き、
    サブキャラクターの出現頻度が少ない(仲間になった後はストーリーに顔を出さないことも珍しくない)のです。
    サブキャラクターの戦闘能力が主人公達を上回ることも珍しくないので、戦闘では存在感が光っていましたが……
    (サブキャラの方が強く感じるということも、SRPGでは決して珍しくありませんが……)。
    そして第2に、振り仮名をはじめとする文字が見にくかったこと。
    これはゲーム中で使われた文字のサイズが小さかったのが全ての原因で、
    「振り仮名が読めない」という事態は決して珍しくありませんでした。
    あと、ステータス画面で表示される数字の多くに斜体処理が施されていたので、
    「5」と「9」が識別できないこともありました。
    ちなみに、文字に関する問題点は今作『東京魔人学園外法帖』で完璧なまでに改善されています。

    上でも書きましたが、世界観が最大の魅力となるゲームですので、購入時にはお忘れなきよう。


    さて、これを踏まえた上で、『東京魔人学園外法帖』をプレーしていたのですが、
    こちらの作品で物凄く気になる点を1つ発見。

    前作からの曲の使い回しがとても多いように感じられるのは気のせいでしょうか?

  • 2002年1月25日 02時05分30秒
    国に税金を納めることに疑問を感じる瞬間

    約3ヶ月ぶりに、背景真っ暗での日誌執筆となります。
    不愉快なニュースが2連発で飛び込んできましたからねえ……。

    本日の昼飯は、渋谷にある焼肉店で取りました。
    名前は忘れたので書きませんが、この店では「焼肉定食全品500円」というセールをやっておりました。
    元々、この店の昼のランチは大体600〜800円の値段設定になっていたのですが、
    ふとある事情から、値下げ断行をせざるを得ない状況に追い込まれていたのです。
    「ふとある事情」──諸悪の根源となっていたのはBSE(狂牛病)。
    牛の脳に発症する病気でして、人間にも感染するとされています。
    昨年に日本国内で発症が確認されてから、日本国内の牛肉需要を大幅に低下させることになってしまいました。
    大阪では焼肉チェーン店の倒産が発生するほどの被害です。

    狂牛病問題そのものは、農林水産省が検査体制を強化した結果、牛肉の流通段階での「安全」が「暫定的」に確保されました。
    そして、このまま順調に事が進めば、牛肉の消費回復も遠からず達成されるのではないか──
    おそらく、私も含めた多くの方がそう感じていたと思います。
    しかし、徐々に明るくなりつつあった畜産業界・外食産業のムードを暗転させるような事件が再び発覚。

    東京に本社を持つ大手食肉会社・雪印食品(雪印乳業のグループ会社)の関西ミートセンターが、
    オーストラリア産の牛肉を国内産と偽って業界団体に買い取らせていたというのです。
    事件は問題の食肉を保管し偽装工作の「現場」となっていた西宮冷蔵の告発によって表面化しました。
    その後の展開は皆さんも御承知の通り。既に兵庫県警が詐欺容疑による捜査の準備を整えています。

    この事件には我々の頭を痛くさせる2つの「おまけ」が付いています。

    第1に、この事件は雪印食品の社内検査で発見される可能性があり、
    同社は汚名を返上できるチャンスに恵まれていたにもかかわらず事件は見過ごされ、
    その結果として最悪の結果を招いてしまったこと。
    2001年11月、とある男性から本社に「関西ミートセンターで輸入牛を国産として扱っているのではないか」との情報が寄せられ、
    担当の部長が関西ミートセンターに出張して調査を行ったのですが、
    帳簿上の辻褄が合っていたことや、関西ミートセンターの責任者が疑惑を否定したので、そこで調査を停止。
    肝心の食肉が置いてある西宮冷蔵には足を運ばずに帰ってしまったのです。
    西宮冷蔵には偽造された入出荷伝票が残されており、それを見つけることができれば不正を見抜くことも可能でした。
    同社の危機管理・内部監査の体制に欠陥があったと非難されても反論できないところです。

    第2に、今回の事件に使われた偽造されたシールは石川県内の雪印グループ子会社で作成されたこと。
    今のところ、雪印側は「子会社の幹部が独断でやったこと」と語っていますが、
    その言葉をどこまで信用できるのか、正直言って微妙なところ。
    組織ぐるみの犯罪だったと言う可能性がゼロとは言い切れなくなっています。

    あと、この2点とは直接関係無いのですが、
    今回の詐欺事件の舞台となった、「牛肉在庫緊急保管対策事業」という制度の運用に問題があった可能性もあります。
    考えてみれば分かるんですが、加工された肉とシールとパッケージだけで屠畜(屠殺)の日時を特定しようと言うのなら、
    シールとパッケージを改竄するだけで屠畜の日時を誤魔化すことができるんですよ。
    屠畜に関して公的な署名が発行されているならば、その署名を併用したチェックが不可欠。
    実際のチェックがどのように行われていたのかは残念ながら存じ上げませんが、
    不正行為が実際に発生してしまった以上、チェック体制のどこかに「盲点」や「穴」があったとしても不思議ではありません。

    これが、今回発生した事件の顛末です。
    他人の会社の建物内で不正行為を堂々と行っていたというのが、私にはとても信じられません。
    詐欺を働くにしてはあまりに杜撰過ぎます……が、それはおいといて。

    物凄く平たい言い方が認められるとすれば、今回の事件は国の制度を悪用した「詐欺」ということになります。
    無論、国産牛買取の経費は国民の血税ですから、同社(の一部社員)による行為は国民に対する裏切り行為にもなります。
    事件による最大の被害者が、酪農家の皆さんと偽装工作を強要されていた西宮冷蔵であることは言うまでありませんが……。

    今回事件を起こした雪印食品の親会社である雪印乳業は、2000年に集団食中毒騒ぎを起こしたばかり。
    冒頭で紹介した焼肉店で昼飯を一緒に食べた友人はその集団食中毒事件の被害者の1人であり(実話)、
    今回の事件を聞いて「なめとんのかゴルァ」と怒り心頭の御様子でした。
    ちなみに、この事件に関する雪印乳業の謝罪広告はこちらで公開されています。
    しかし、この謝罪文も信頼回復には全く役に立たないでしょう。
    集団食中毒の禊が完全に終わらないうちに起きてしまった事件ですからねえ……。
    子会社の犯罪とはいえ、SNOW BRANDを背負っている点では親会社も子会社も同じですし。

    あと、監督官庁である農林水産省に対する国民の不信感も払拭されていません。
    今回の事件を防止できなかった責任は当然論議されなければなりません。
    それだけではなく、EUがBSEに関連して日本に対し発した警告を無視し、更にはEUへの調査協力も拒否して、
    日本国内にBSEという災厄ををもたらした大罪の償いが終わっていません。
    この間、農林水産省の事務次官が責任を取らされて事実上更迭されました。
    でも、現在事務次官だけが詰め腹を切らされてハイ終わり、なんて甘い話は到底認められませんよ。
    それを言い出せば、厚生労働省の対応も極めてお粗末だったけどなあ……。

    「怒りを向けるべき相手には事欠かない」
    ──これが日本におけるBSE問題の悲しき現実です。


    雪印のストリングチーズ、好きだったのになあ……(涙)<本音


    実は、今日は不愉快なニュースがもう1つあるんですよ。

    先日行われたアフガニスタン復興支援NGO会議において、日本の2団体が会議から排除されたという出来事がありました。
    で、「誰が2団体を外せと言い出したのか」という問題を巡り、
    田中外務大臣と野上義二外務事務次官、鈴木宗男衆院議院運営委員長が激しく対立。
    外相が1月24日の衆院予算委員会で、「野上次官が、鈴木氏の関与があったと認めた」と答弁したのが発端でして、
    残る当事者である次官と衆院運営委員長は関与を否定。
    遂には、外相と衆院運営委員長が相手を嘘吐き呼ばわりする始末。
    官房長官は夕方の記者会見で「外相が勘違いしている」と発言、外務省側に立って何とか事態を収拾しようとしている模様。
    一方、外相の任命権者たる首相は「よく整理してもらいたいねえ。いつまでもギクシャクしてもしようがない」とコメント。
    この言葉だけだと、率直な感想を漏らしただけで自ら率先して事態の解決に動こうとしていないように受け取られかねません。

    念の為に言っておきますが、今回の「バトル」は政策論争でもなければ国家戦略の対立といった高尚なものではありません。
    「外相と衆院運営委員長のどっちが嘘吐きか」という、次元の低い言い争いと受け取られても仕方ありません。

    私は税金を低次元なトークバトルの見学料として払ったつもりは全くありません(--#)
    首相、呆れ返っている暇があるなら、あなた自身が仲裁に乗り出したらどうなんです?(--#)


    ニュースを見ていて心底不愉快になったのは久し振りですよ、全く。

  • 2002年1月22日 23時19分13秒
    2年前のこの頃には……

    以前御紹介した通称「プロバイダ責任法」ですが、火塚たつやさんなどから、
    「あの法律は議員立法だったと思う」との貴重な御指摘を頂きました。御協力、感謝。
    アメリカとは異なり日本では議員立法が盛んではなく、
    政治制度改革の一環(?)として議員立法の活性化が叫ばれているのですが、
    議員立法で作られる法律の中には、この法律のように「テクニカルな穴が残されている」ことが多く、
    「今の政治家に議員立法を任せてしまっても良いのだろうか」と頭を痛めてしまいます。
    プロバイダ責任法については、総務省の方にできる限り早く手を加えてもらいたいところです。
    言論の自由云々の話は別にして、プロバイダや掲示板運営者が
    権利侵害の被害者と情報発信者との間で板ばさみになってしまう現状はどうにかしてもらわないと……。
    (逆に言うと、こんなテクニカルな問題に注意を払わなかったということは、
    立法者達の意図はこことは別の所にあったのではないかとも考えられるのですが……)

    さて、今日のニュースは、新潟で発生した女性監禁事件の地裁判決がトップになっていたようです。
    とある男性が当時小学生だった女性を誘拐し、自宅に10年近く監禁していたという事件。
    当時の新潟県警幹部の対応がお世辞でも的確とは言えなかった
    (事件発覚後も県警本部には戻らず温泉に逗留して賭けマージャンを続けていたんだっけ?)ため、
    犯人に対する怒りとは別に警察に対する批判も集めてしまったといういわく付き。
    地裁の判決は懲役14年とのこと。
    罪に対する罰の軽重については諸説あるでしょうが、これでひとまず事件に区切りがつけられたことになります。

    私の個人的な話になりますが、この事件のニュースが報じられていた当時、
    丁度PS版の『ToHeart』(※製品情報への直リンク無し)をプレーしていたのです。
    で、ニュースを見て、
    「この事件の犯人とマルチの開発者って似た者どうしなのではないか?」
    という疑問が頭から離れられず、その結果として作られたのがこちらのテキスト)。
    しかし、このテキストを書いた当時、前出の疑問に対して明確な解答が出されたわけではありませんでした。
    結局、「長瀬源五郎達の行為に、重大な道徳上の疑念が生じることは間違い無いようである」と書いて
    お茶を濁したまま放置してしまいました。

    そこで、事件発覚から2年経ったということで、
    改めてこの問題に対する解答というものを考えてみることにしたのですが、どうも納得できる解答が出てこないのです。
    表面的には全く異なるように見える両者の行為なんですが、
    対象となる女性に対してあたかも絶対的支配者であるかのごとく振舞おうとした点において、
    両者の姿が重なって見えてしまいます。
    だからと言って、両者の行為を完全に同一視することもできない……(行為の中身が違いますし)。
    でも、分からないまま放置するにはちょっと勿体無い厄介な問題でもあるし……。

    ……というように、未だに結論を出しあぐねているんです(汗)
    この疑問に対して明確な解答が出た時には、また別の文章でも書いてみましょう。
    もっとも、これが私の「ギャルゲー卒業論文」になる可能性がありますけど……。


    余談ですが、私の知人(女性)はマルチシナリオをクリアした後、
    「私、マルチじゃなくてセリオの方が欲しいんですけど」と漏らしたとか……。


    東京ではアフガニスタンの復興に関する国際会議が行われていたので、こちらを日誌の話題としても選んで良かったのですが、
    成功裏に終わったようですので、取りたてて私が騒ぐ必要性は無いと思われます。
    ただし、これでアフガニスタンへの支援が終わるわけではありません。

    それにしても、日本の外務大臣から存在感がどんどん失われていくなあ……。

  • 2002年1月20日 05時48分40秒
    「物理的に」接続を拒否するUSB

    「プロバイダ責任法」に対する突っ込みは完成致しました。
    私は法学部に在籍していただけの人間ですので、細かい専門的な話までは踏み込むことができませんでした(汗)

    さて、この5日間ですが、私のパソコンに様々な出来事が発生しました。
    どこぞのバナー広告のせいで「トロイの木馬」型のコンピュータウィルスに感染されそうになったり、
    1999年からずっと使ってきたマウスが使い物にならなくなったり、
    新しくゲームを1本インストールしたり……。
    しかし、その中でも最も大きいイベントだったのが「CD-RWドライブとDVD-ROMドライブの導入」でした。
    元々はフロッピーディスクドライブの買い直しが主目的だったのですが、
    いつの間にやらバックアップ用の名目でCD-Rを買うことになりました。
    DVD-ROMはそのついで……ということで。

    で、昨日1日、秋葉原の町を知人(以下「某氏」)と一緒に練り歩き、安いハードやらボードやらを次々と購入していきました。
    そして、家に帰って機械を繋げたらDVD-ROMも楽しめるようになる……私はこのように思い込んでいました。
    でも、世の中そんなに甘くない。
    家に帰ってタワーの中を調べて発覚したのですが、
    「マザーボードを買い換えないとDVD-ROMがCD-ROMに成り下がってしまう」とのこと。
    そんなわけで、今日も電車で1時間揺られて秋葉原に顔を出すことになりました(涙)


    さて、大失敗に終わった今回の買い物ですが、思わず笑ってしまった出来事があったので御紹介。
    秋葉原の中に、近頃「ブロードバンドができるカレー屋」なるものが出現したとの話を聞き、
    私と某氏はカレー屋にて昼食を取ることにしました。
    食事が終わってからはブロードバンド(無線LAN)のインターネットを使い、
    数MBの大きさを誇るドライバーやユーティリティソフトを20本近くまとめてダウンロードし、
    ダウンロードしたソフトを買ったばかりのCD-RWで焼こうとしていました。
    ……しかし、ここで致命的な問題が1つ判明。
    無線LANとCD-RWドライブの間は便宜的にUSBで繋ぐことになったのですが、我々はこの接続に失敗してしまったのです。
    こんな「簡単」な作業が失敗してしまった理由、それは──

    USB端子が「大き過ぎて」CD-RWドライブ側に指し込めなかったから。

    私の買ったCD-RWの裏面には、電源用端子を指し込む場所とUSB端子(もしくはケーブルの端子)を指し込む場所が
    約5mmほどの幅を開けて併設されていました。
    ところが、某氏が自宅から持ってきたUSB端子は、「持ちやすいように」という理由で
    端子の部分が横に大きく──目で見たところでは7mmか8mmほど膨らんでいたのです。
    使う直前になって発覚したこの驚愕の事実を前に、某氏は自失呆然としていたとか……。

    皆さん、ハードウェアを買う時には事前の下見をお忘れ無きよう……。


    追記:昨日購入したゲームについては別途紹介の予定。

  • 2002年1月15日 23時55分24秒
    プレッツェルを食べながら

    「プロバイダ責任法」に対する突っ込みはもうすぐ完成予定。

    今日は、今話題の「プレッツェル」を食べながら日誌を書いています(^^;)。
    記者に対する差し入れにプレッツェルの袋を持ち出し、

    「合衆国大統領指令――よくかみなさい」

    というメモを添えるとは、ブッシュさんもお茶目な一面があるようです。

    さて、その「プレッツェル」なる食品がどういうものなのか、御存知でない方がいらっしゃるかもしれませんので、
    せっかくですしここで御紹介してしまいましょう(^^)

    『ジーニアス英和辞典』の説明によりますと……

    pretzel プレッツェル《塩味の8の字型ビスケット》

    と書かれています。
    インターネットで情報を調べて回ったところによると、
    プレッツェルという食品は元々ドイツのバイエルン地方が発祥地(綴りからしていかにも……って感じですが)。
    現地では“brezel”──「ブレッツェルと呼ばれています。
    刑務所に入れられたパン職人のアイデアによって生み出されたものなんだそうです。
    8の字型という独特の形状ビスケットや乾パンのような固い歯ざわり
    そして塩をまぶしただけの薄い塩味というシンプルな姿がドイツにおけるブレッツェルの「基本形」。
    現地ではビールのつまみにもなっています。
    後に、一直線の棒状になったプレッツェルやパンのように柔らかいプレッツェルも「登場」し、
    味付けのバリエーションも塩味だけではなく多種多様に広がりました。
    ここまでバリエーションが広がってしまうと、細いパン・クッキー・ビスケット風の食品全てを
    「プレッツェル」と呼んでいるのではないかという気がします。

    ※現在私が食べているのは「ブレッツェル」のほうです。

    ひょっとしたら、ブレッツェルのバリエーションが広がったことと
    「プレッツェル」の呼称の登場には何か関係があるのかもしれませんが、これは考え過ぎでしょうか。


    追記:日本では、スティック型のプレッツェルにチョコレートやらいちごのクリームを塗ったお菓子が多数市販されていますが、
    あれがプレッツェルの一種であることなんて、今日まで全く知りませんでした(爆)

  • 2002年1月11日 02時59分17秒
    30年以上も昔の事件

    「プロバイダ責任法」に対する突っ込みは、現在悪戦苦闘中(--;)

    ……で、その代わりに(?)本日選んだのは、1月8日に放送された『プロジェクトX』について。
    本当は福岡からの帰還後、東京の下宿先でじっくりと見て、9日辺りの日誌に書くつもりだったのです。
    しかし、1月8日は羽田空港が悪天候のせいで事実上使えず、東京への帰還に新幹線を使わなければなりませんでした。
    新幹線と在来線を乗り継いで家に辿り着いたのは、福岡市内の実家を出てから9時間近く経った午後10時。
    ビデオ録画が行われているはずも無く、私はその番組を見逃してしまいました(T_T)
    その後、こちらのサイトの掲示板にいる方などから再放送の話を聞き、
    つい2時間ほど前までテレビの前でずっと見ていたところです。

    番組を御覧にならなかった方に説明しておきますと、今回『プロジェクトX』で取り上げられたのは浅間山荘事件。
    1972年2月19日、軽井沢町にあった浅間山荘に連合赤軍メンバー5人が侵入、
    管理人の奥さんを人質にとって10日間篭城を続けたというもの。
    最終的に犯人は全員逮捕され人質も無事解放されましたが、救出作戦時に警察官2名が殉職。
    日本における左派系政治活動の「末路」を象徴する事件だったそうです。

    この事件は、犯人となった連合赤軍の視点、事件解決の指揮を取ることになった警視庁と長野県警の視点など
    色々な角度から取りあげることが可能なのですが、
    今回の番組では事件解決に協力した民間人の視点を中心に番組が構成されていました。
    実際には、長野県警と警視庁の人間が対立していたこととか、
    犯行に及んだ連合赤軍が内部抗争で死者を10人以上出してしまっていることなど、
    歴史としては触れておいたほうが良さそうなエピソードが他にも色々と転がっていますが、今回はほぼ完全に無視されました。
    市井の一般人を主人公──現代の「英雄」として見たてるこの番組の性格から考えれば、
    血生臭くてきな臭いエピソードの数々は、どこかに放り出して正解だったのでしょう。


    さて、ここからは番組の感想から離れた話になりますが……。

    今の私から見ると、この浅間山荘事件は生まれる前に発生した歴史上の1事件に過ぎません。
    無論、あの当時に学生運動に必死になって取り組んでいた方々の心理など理解できるはずも無く、
    自分と同年代(もしくは数年若いだけ)の人々が、「思想に殉じる」という理由(?)で
    大量殺人に走ってしまったことも、「WTCに突っ込んだテロリストと同類じゃないか」と切り捨ててしまう始末。
    歴史家としてこの事件を見るならば、連合赤軍の人々が
    「えいえんのせかい」に逝ってしまったような一般の人には理解し難い行動を選んだ背景も考えるべきなのでしょうが、
    事件の背景を考えたとしても、連合赤軍の人々を革命家ではなく犯罪者と見なす態度は変わらないでしょうね。
    如何なる理由であろうとも、彼らは「越えてはならない一線」を越えてしまったわけですから……。


    ……思想って本当に恐いね。状況と信奉者にもよるけど。

  • 2002年1月8日 22時47分20秒
    「織田信長」という配役

    一応注意。本日は時代劇を見ない方には全くつまらない話題を選んでいます。

    「プロバイダ責任法」に対する突っ込みについてはもうしばらくお待ちを。

    ちょっとだけ古い話題なんですが、昨日の夜になって、ビデオで録画していた
    今年の大河ドラマ『利家とまつ』をはじめて見ました。
    普通は生で見ることにしている番組なのですが、今回は6日の夕方に所用がありましたのでこうなりました。
    で、感想なのですが……まだ1回目である上に、登場人物達の顔見せという印象が強かったので、
    良いとも悪いとも即答しかねるところ。
    最初から派手なシーンをぶつけてきた昨年の『北条時宗』(←全部見ました)と比べると静かな感じでした。
    2回目を見たらもう少しイメージが固まるかもしれません。

    今回の大河ドラマで話題になっているのは、主演の松嶋菜々子さんの旦那である反町隆史さんの出演。
    「夫婦揃っての出演」ということで騒がれているのですが、
    昨年秋に、反町さんが織田信長役だということを聞かされた時には正直言ってびっくりしました……いや、マジで。
    若い頃の信長役には似合っていると思いますし、1回目を見たところでは特に違和感は感じられなかったのですが、
    あの顔に肖像画のようなひげを乗せている様子が全く想像できないんです(苦笑)。
    でも、当時55歳だった渡哲也さんに20歳そこそこの織田信長を演じさせた時(96年の『秀吉』)と比べれば、
    登場人物と俳優の間に横たわる年齢のギャップを感じずに済む分だけは間違いなく良いはずです(ぉ

    ちなみに、過去の大河ドラマで織田信長を演じた俳優としては、他にも……

    高橋幸治さん(『太閤記』『黄金の日日』)、杉良太郎さん(『天と地と』)、
    高橋英樹さん(『国盗り物語』、この他にもテレビ東京での12時間ドラマで信長役を演じたことあり)、
    藤岡弘さん(『おんな太閤記』『春日局』)、役所公司さん(『徳川家康』)、
    石橋凌さん(『武田信玄』)、緒方直人さん(『信長』)


    ……といった方々の名前が挙げられるのですが、
    私の母(50代)くらいの方ですと、『太閤記』に出演された高橋幸治さんの姿が真っ先に頭に思い浮かぶのだとか。
    こうやって眺めて見ると、顔の形や体格には細かい差はあれど、
    怒鳴り声に迫力のあることが、織田信長という役を演じる方に求められているように思えます。
    でも、今日の姿しか知らない人間から見ると、20年近く前の役所公司さんの信長姿は全然想像できない……(--;)

    追記1:これじゃあオチがつかないと思って、大河ドラマの過去のブックレットをあさってみたところ、
    徳川家康役のほうで意外な事実(?)を発見。
    郷ひろみさん(『信長』)や西村雅彦さん(『秀吉』)も徳川家康を演じていたんですね。完全に忘れてました(藁
    一般には狸親父のイメージが強い家康も、若い頃に限れば優男っぽい人が演じていることが多いみたいです。


    追記2:そういえば、今度の大河ドラマでは徳川家康って誰が演じるんでしたっけ? 情報求む。

    追記3:松平健さん(柴田勝家役)にあの髪形は似合いません。
    やっぱり、あの人は徳川吉宗のようなちょんまげ姿じゃないと格好良くないです(爆)



    以上、密かな大河ドラマフリークの寝言でした(^^;)

  • 2002年1月5日 22時40分49秒
    特定電気通信役務提供者(省略)に関する法律

    1月3日の飲み会で知人から教えてもらったことなんですが、
    「特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律」(要 Acrobat Reader)
    というものが、2001年11月の臨時国会で可決されたんだそうです。
    ちょっと長い名前ですので、当図書館では以降「プロバイダ責任法」と省略して書きます。

    プロバイダ責任法のことを教えてくれたその知人が言うには
    「このプロバイダ責任法には穴が多すぎる」とのこと。
    インターネットでホームページを開いている人間としては無視できない話ですのでとりあえず御一読あれ。
    折を見て、この法律については細かく話してみたいと考えています。

  • 2002年1月2日 23時40分49秒
    年末年始の報告

    当図書館を御訪問された皆様、あけましておめでとうございます。
    今年もよろしくお願い致します。

    ……さて、今年の年末年始は、実家の都合により1泊2日という強行軍になりました。
    そのため1月1日は「起床→車で移動→食事→読書→寝る」という健康とは言えない過ごし方となってしまいました。
    年末年始にテレビをあまり見ないというのはいつものことでして、
    私がまともに見た新春特番(と呼ばれている番組)は『クイズミリオネア』と『名探偵ポワロ』ぐらい。
    あとは、今日見た某番組で、本木雅弘氏がスタジオ内でつまみ食いをしていたシーンが記憶に残っている程度。
    他の時間帯って、親(正確には私以外3人)が駅伝中継などを見る為テレビにかじりついていたからなあ。


    では、1月2日までの「スポーツ以外の」ニュースをまとめて御紹介。

    ●東急百貨店たまプラーザ店に福袋売り場に買い物客殺到、6人怪我

    1月2日午前10時頃、横浜市青葉区美しが丘の東急百貨店たまプラーザ店で、
    開店と同時に買い物客が1階入り口付近の福袋売り場に殺到、
    福袋が置かれていたショーケースのガラスが割れ女性客5人と店員1人が軽傷を負った。

    ●「完全失業率6%超」を予測する企業トップは8割
    読売新聞社が主要企業30社のトップを対象とした恒例の「新春・景気アンケート」を実施。
    その中で、「2002年度中に完全失業率が6%以上に達する」と予想した経営トップが24人にのぼった。
    また、ワークシェアリング制度の即時導入に前向きだった人は2人だが、導入検討の必要性を訴える声は多数。
    図書館長注:ワークシェアリング制度とは、1人あたりの労働時間を短縮して仕事を分け合い、
    結果としての失業対策(雇用確保)を目指す制度のこと。オランダなどヨーロッパでは有名です。
    日本では昨年からずっと話題になっていたのですが、
    「パートタイマーと正社員の格差が大きすぎる日本では、この制度がリストラの一環として悪用される危険性がある
    (仕事の量を減らすという名目で正社員をパート労働者に格下げすることが横行するのではないか)」
    と慎重論も存在します。


    ●世界貿易センター崩壊で日本人5人の死亡を宣告
    2001年12月31日のこと。マンハッタンの州地裁で行われた。
    死亡宣告の対象となったのは野村総合研究所社員2人と富士銀行関係者3人。

    ●西日本から東北地方の日本海側に大雪の恐れ
    1月3日朝までの予想降雪量は北陸、関東甲信北部、東海北部のいずれも山沿いで50〜70cm、
    近畿北部・山陰の山沿いで40〜60cm、東北の山沿いで20〜40cm。
    普段は雪が積もらない九州北部でも10cmの積雪が観測される恐れがある。

    ●「安保基本法」制定へ
    2001年12月31日、政府は武力攻撃・大規模テロ・災害などに対処する為に、新たに
    「安全保障基本法」(仮称)を制定する方針を固めた模様。読売新聞社の報道による。
    戒厳令や非常事態宣言など緊急事態の規定が無い憲法を補完し、
    自衛隊や在日米軍による土地の一時占有など私権制限に繋がる事項を明文化して、
    緊急事態における自衛隊などの行動を迅速にするのが狙い。
    私権制限に際しては、国会の関与や裁判所による事後審査などが課されるものと見られる。
    2002年1月21日に召集される通常国会の施政方針演説で基本法制定方針を表明する考えだ。
    図書館長注:緊急事態に対応する為の基本的な法律が今まで何も無かったのは驚異且つ脅威。

    ●名古屋で貴金属店荒らされ、2億相当盗まれる
    2002年1月1日、名古屋市中区錦の時計・貴金属店の陳列ケースが割られ、
    ダイヤの裸石やネックレス、指輪、バックなど、2億円相当の商品が盗まれているのが発見された。
    侵入経路は1階の壁にドリルで開けられた穴と見られる。

    ●皇居の新年一般参賀に72850人訪問
    新年の一般参賀が1月2日、皇居・宮殿の東庭で行われた。
    宮内庁発表によると、午前9時半の開門から午後3時10分の閉門までの訪問者は72580人。

    ●ジュリアーニさんからブルームバーグさんへ
    2002年1月1日、ニューヨーク市のブルームバーグ新市長が正式に就任。
    就任演説で、市長はニューヨークの復興を約束する一方、市庁の人員削減や
    米政府、ニューヨーク州政府、市指導部、市議会、組合、業界団体などと良好な関係を築く意向を示した。

    ●アルゼンチン次期大統領にドゥアルデ氏を選出
    2002年1月1日夜、アルゼンチン国会は上下両院合同会議を開き、
    エドゥアルド・ドゥアルデ上院議員(60)を後任の大統領に選出した。
    与党・正義党と最大野党・急進党の連立政権を組閣するものと見られる。

    ●ユーロ現金流通開始
    遂に、欧州単一通貨ユーロが現金で流通し始めた。
    フランクフルトの欧州中央銀行などで大規模な記念行事が行われた。

    ●インドネシアで5件の爆発事件が発生
    インドネシアの中スラウェシ州で4件の爆破事件(いずれも教会が標的)、
    首都ジャカルタでも爆発が発生。ジャカルタで1人が死亡。
    国家警察報道官は、2つの地域で起きた爆発事件に関連性は無いとの見方を示した。

    ●印パが砲撃戦
    12月31日夜、カシミールにてインドとパキスタン軍が再び衝突。
    インド側の発表によると、パキスタン軍兵士10人が死亡したとのこと。
    衝突は1月1日にも発生している。

    ●オマル師の潜伏先を包囲?
    アフガニスタン暫定行政機構の治安当局幹部によると、
    1月2日、タリバンの残党を追撃する武装勢力がタリバン最高指導者オマル師が潜伏していると見られる
    南部ヘルマンド州バグランの地区を包囲し、同師をかくまうアル・カーイダの民兵と
    身柄引き渡しを求めて交渉しているとのこと。


    さて、明日は図書館長が飲み会に出席するためお休みです。

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