●4年越しに復活した超大作の「続編」にして「プロローグ編」 〜 『Xenosaga Episode I』
原作となったのは1998年にSQUAREが出した『Xenogears』。
当時のスタッフの一部が独立してモノリスソフトを立ち上げ、こちらのソフト会社がnamcoと共同で
開発を続け、今年の年明けに完成を迎えた大作である。
『Xenogears』当時から高く評価されていたイベントシーンの演出がほぼ全てCV付きとなり、
映画を思わせるような巧みなカメラワークと音楽手法も加わったため、その完成度はより一層高まっている。 また、戦闘システム面では、ブーストのルールやスキルの概念の導入、
必殺技やエーテル能力のシステムが改善されたことなど、『Xenogears』当時よりも高い完成度を誇っている。
ただし、イベントシーンの関係上、パーティーが戦闘をすることも無いのに、 ダンジョン内を1時間以上歩き回らなければならない個所が数ヶ所登場したり、 メニュー画面の処理速度が、同時期に出ている他のRPG(例えば『FF10』など)と比較して遅い点 (これはメニュー画面内の処理で色々な画像エフェクトを用いているせいだと思われる)など、 操作性に関して気になる点がいくつか見られた。
あと、ダンジョン探索パートとイベントパートが完全に分離してしまっているため、 イベントを見るだけでもゲームを満喫した気分になり(これは脚本・演出の完成度があまりに高いことの裏返しでもある)、 ここをどう評価すべきか悩むところである。
他にも、ゲーム中でのBGMの使われ方が明らかに「ゲーム」ではなく「映画」を意識したものになっており、 ここでもユーザーの好みが分かれてしまいそうである。戦闘のBGMも2種類(ノーマル/ラストバトル)しかないし……。
なお、本作品の登場人物は、メインキャラ6人よりも アレン、アルベド、バージルなどサブキャラのほうに名キャラと呼べる人物が集まっているようである。
操作性 | 音楽 | 画像 | ゲーム システム | 設定 | 人物 | 脚本 | 主観評価 | 合計 |
7 | 10 | 10 | 9 | 10 | 9 | 10+ | 25 | 90 |
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