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2002年11月の図書館長日誌

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サロニア私立図書館・玄関へ戻る日誌収蔵室で過去の記録を閲覧する

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  • 2002年11月28日 21時47分12秒
    夢で見たモノ

    先日の記事で取り上げた、ミス・ワールド関連でちょっとまずいことを書いてしまった女性記者ですが、
    ナイジェリア国内で死刑判決が出たとのこと。
    舌禍の報いとしてはあまりに重過ぎるような気がしますが……


    全く関係ありませんが、先日の夢で、こんなヘンな物を見てしまいました。

    それは、「マシュマロ型のキャラクターグッズ」
    名前の通り、マシュマロの形をした円筒形のキャラクターで、かわいらしい目と鼻と口がありました。
    で、男性キャラは白、女性キャラはピンクで、子供のマシュマロ(?)にはリボンが付いているという念の入れようでした。
    私が見た夢では、どういうわけかそのキャラクターがアニメの中で大量に動き回り、
    マシュマロ達の中に「くいーん」という超大型のマシュマロまで登場するという内容。

    女性のゲームキャラが私の夢に登場したことは無いんですが、人間外生物が夢の中に登場することは時たまありました。
    しかし、まさかオリジナルのキャラまで登場するとは……

    ちなみに、夢から覚めた私が最初に漏らした感想──
    「これ、すしあざらしそっくり」

    以上、お粗末様でした。

  • 2002年11月24日 22時38分35秒
    オバサンジョ大統領の「夢」、潰える

    実を言いますと、私は過去これまで、いわゆる「ミスコンテスト」なるものに興味が全然ありませんでした。
    別に、「2次元の女性にしか興味が無い」というわけではありませんが……。
    しかし、とあるミスコンテストがトラブルを巻き起こしているのを聞き、思わず注目せずにはいられなくなりました。


    今回問題となっているのは、世界のミスコンテストでは、「ミス・ユニバース」と双璧を為す「ミス・ワールド」
    前回のミス・ワールドにナイジェリア在住の大学生アバニ・ダレゴさんが選ばれ、
    そのおかげで、今回のミス・ワールドがナイジェリア首都のアブジャで開催されることになっていました。
    ナイジェリアを統治するオバサンジョ大統領(選挙で選ばれた文民政権です)も、
    今回のミス・ワールド大会の開催を、昨年行われたアフリカ統一機構主催のエイズサミットに続き
    ナイジェリアの知名度と国際的地位を向上させるチャンスと捉え、大会を成功させるべく様々な活動を行っていました。

    ところが、開催を間近に控え、ナイジェリア北部を中心にミス・ワールド大会の開催に反対するデモが続発。
    死者100人以上を出す事態を迎え、開催地がアブジャからロンドンに変更されてしまったというのです。

    暴動の直接の引金となったのは、ミス・ワールド推進派だった地元紙が書いた迂闊な一言でした。
    正確な訳ではありませんが、その大意はこんなところ。

    「ムハンマドも、ミス・ワールドに登場する美女達を見たら、その中から奥さんを選んでいたかもしれない」

    そりゃあ、こんな台詞を聞いたら、イスラム教徒が激怒するのも無理は無いでしょう。
    11月21日に北部で始まった暴動は翌22日に首都へ拡大、一部の代表が帰国を決めたり、
    ナイジェリア入りを予定していたイギリス王室関係者がナイジェリア入りを見合わせるなど混乱が広がっていたのです。


    今回のミス・ワールド開催に反対していたのは、主としてナイジェリア北部に住むイスラム教徒。
    彼らの言い分によると、「性の乱れを招く」とのこと。
    一見すると、ただの道徳的な見地から発せられた意見にも感じられるのですが、実際にはそこまで簡単なものではありません。

    ナイジェリア北部は昔からイスラム教の影響力が強い地域でして、
    かつてナイジェリアが軍政を経験していた時代には、軍の指導者達を多数輩出した地域でもありました。
    1998年まで軍政を続けていたアバチャ将軍も北部出身者だったのですが、彼が死亡してから約1年後に民政移管が完了し、
    現在のオバサンジョ政権が出来上がっています。

    中央集権的な性格が強かった軍政時代とは異なり、現在のオバサンジョ政権では、
    ナイジェリアは37の行政区画から構成される連邦政府として再編成され、地方の自治権が大幅に強化されました。
    この強化された自治権を利用したのが、イスラム教が多数住む北部地域に残っていた地元の有力者達
    (その中には、アバチャ将軍の腹心達も一部混じっているようです)。
    彼らは共和制に移行後、北部12州で「シャリーア」と呼ばれるイスラム法を次々と導入していきました。

    ナイジェリア北部だけでなく中近東のイスラム教諸国で比較的広く導入されているシャリーアですが、
    これは西洋の法体系と比較して厳罰主義的・宗教的(悪く言えば教条主義的)という特徴を持っています。
    皆さんも、人権団体の声明やアフガニスタンを支配していた旧タリバン政権に関連した話題として、
    シャリーアが施行されている国家で「窃盗犯に対する手首切断」や「石打ちの刑」が執行されたことがあるという話は
    どこかで聞いたことがあると思います。
    また、シャリーアによる処刑を恐れ、男性同性愛者がイランからアメリカへ政治亡命を果たしたという
    嘘のようで本当の話も存在します。
    そのような法体系に対する価値判断は別問題にして、こういった話が存在するというのは事実なのです。

    (同性愛者の問題に関しては、以前放送されていた『ここがヘンだよ日本人』という番組の中で
    取り上げられていたことがありましたから、ひょっとしたら御存知の方がいらっしゃるかもしれません。
    番組中でイスラム教国の方が「うちの国には同性愛者はいない」と発言したところ、
    アメリカなどキリスト教圏の出演者から大ブーイングを浴びていたシーンは今でも覚えています)

    ナイジェリア北部でシャリーアが導入されて以降、同地ではイスラム教徒とキリスト教徒の間で暴動が発生し、
    2000年以降の2年間で数千人単位の死者が出たと言われています。
    日本の外務省は、ナイジェリア北部は渡航延期勧告を出すべきであるほど「危険である」と判断しています
    ナイジェリアの連邦政府は早くからシャリーアの導入拡大には反対しており、
    政府の特使が北部諸州に派遣されたり、最高裁判所でシャリーアの拡大に違憲判決が出たこともありました。
    しかし、今のところ、シャリーアの適用拡大は止まっていない模様です。

    ……さて、そのシャリーアで禁じられている行為の中に「婚外子の出産」というものがあります
    (私の身勝手な推測になるのですが、これはいわゆる宗教的な理由の他にも、
    昔のサウジアラビアの部族制社会において、部族の血脈と団結を維持するという理由で用意された既定ではないのでしょうか)。
    そんな中、アミナ・ラワルさんというナイジェリア北部在住の女性が婚外子を出産したためにこの規定に引っ掛かり、
    日本でいうところの地方裁判所みたいな場所で石打ちの刑が言い渡されたという事件がありました。
    石打ち刑というのは実質的には死刑と同じようなもの。
    これに対して怒りの声を上げたのが、ヨーロッパを中心とした一部のミス・ワールド参加者達。
    彼女達は「ナイジェリアでのミス・ワールド開催には納得できない」と、ボイコットを表明し出したのです。
    これに慌てたナイジェリアの外務省は「ナイジェリアでは石打ち刑は絶対にあり得ない」と発表し
    ラウルさんへの死刑執行を断固阻止する姿勢を見せ、その声明文をミス・ワールドのオフィシャルページ内で公表。

    We restate that no person shall be comdemned to death by stoning in Nigeria.
    Safiyal and Amina Lawal will not be subjected to abuse of rights.
    The Nigerian government shall protect their rights.

    (2002年11月8日にナイジェリア外相が公表した声明文より)

    オバサンジョ大統領自身も死刑阻止とミス・ワールド開催に自信を表明し、
    ナイジェリアが安全であることをPRする声明を発表するなどヨーロッパ諸国の同様を和らげる配慮を見せていました。
    大統領夫人がイスラム教の断食月に配慮して、ミス・ワールド大会最終日を1週間遅らす措置も行われました。
    しかし、これらの声明が目立った効果が現れることはありませんでした。

    また、ナイジェリア国内のイスラム教徒の多くは、元からミス・ワールド開催に反対していました。
    例えば、ナイジェリアの有力ムスリム団体であるJama'atul Muslimin(「ムスリム協会」)は、
    「乱交とエイズの蔓延を促進する、憎悪の対象である」と声明を出し露骨な嫌悪感を表明しています。
    そして、この反対運動を激化させてしまったのが、ムハンマドを引き合いに出したあの新聞記事だったのです。
    無論、一連の反対運動の裏側に、オバサンジョ政権と対立する北部諸州の有力者達が関与していた疑いは否定できません。

    そんなこんなで、国内外の双方から「No」を突き付けられてしまった格好となり、
    ミス・ワールドのナイジェリア開催というオバサンジョ大統領の夢は消え去ってしまいました。
    騒動の引金となったラウルさんに対する死刑執行が停止されたままになっているのが、不幸中の幸いと言えるかもしれません。
    過去にも、北部の裁判所が婚外子に対して石打ち刑の判決を出したことはあるのですが、
    連邦政府の介入によって、刑の執行は止められています。
    ですが、婚外子そのものを有罪と見なす動きは全く止まっておりません。
    BBCのホームページ内の記事では、レイプによって妊娠した女性に対して鞭打ち刑(100回)を執行したという、
    日本人には信じられない話も紹介されています。


    一見するとただの宗教対立に見えるのですが、裏にはナイジェリア国内のパワーゲームという要素も見え隠れする今回の騒動。
    イラクと北朝鮮の問題が国際ニュースを騒がせていることや、
    日本からはあまりに遠過ぎる上に、サッカーと石油くらいしか両国の接点が見当たらないため、
    国内のニュースではあまり取り上げられていません。
    しかし、問題への対処を誤ると、ナイジェリア北部でイスラム原理主義運動が発生する危険性もあり、
    おろそかにし過ぎるのはまずいという状況に置かれているのです。

    西欧の人権思想の観点から見たら、「こんな愚行は即刻止めるべきだ」と反射神経的に声を上げるところです。
    ただ、シャリーア導入に踏み切ったナイジェリア北部諸州では、貧困や犯罪発生率の増加など社会不安が進行しており、
    為政者達が社会不安を抑え治安を回復し、政治的な正統性と求心力を確保する為にシャリーアを導入したとも言えます。
    アフガニスタンで7年か6年くらい前に見たような光景がナイジェリアで繰り返されている……とは思いたくないのですが、
    社会不安と貧困による混乱を回避する(隠す)為に、宗教が利用されているという構図は似ていると言えます。

    今回の一件、「ミスコンテストに関するトラブル」で済むような話ではありません。

  • 2002年11月13日 22時30分11秒
    メディアがニュースを「作る」という罪

    最近、「日誌」というよりも「週刊誌」に近い状態になっているこのコーナーですが、
    こちらも色々と忙しいのでこうなっているんです、はい。肉体的にもストレスが溜まっていますし……。


    で、そんな中で今回取り上げることになったのはこちらの番組に関する問題。
    11月に入ってから、この番組に関して重大なトラブルが連続して発生しています。

    最初に問題になったのが、明治学院大学で行われていた鳩山由紀夫さんの講演会中に起こしたトラブル。
    あの番組のコーナーの1つには「ママさんコーラス隊」というのがありまして、
    「事件の現場に飛んで、その事件を風刺した替え歌をコーラスとして披露する」という内容でした。
    で、問題のコーラス隊が鳩山さんの講演会にアポ無しで乱入し、
    数百人の聴衆と鳩山さん本人の眼前で替え歌を披露した結果、講演会から追い出された……というもの。
    露骨な名誉毀損と言われても反論できない事案である上に、事件を起こした現場が講演会の席上であり
    主催者である明治学院大の顔にも泥を塗り、集まっていた聴衆の神経を逆撫でしたわけですから、
    事件が丸く収まるはずもありませんでした。
    後日、この件に関して民主党と明治学院大から猛抗議を受けたため、
    日本テレビ側が明治学院大に対して謝罪文を出し、「ママさんコーラス隊」が解散されました。
    その間の経緯に関しては、インターネットや新聞などであれこれ報じられていましたから、御存知の方も多いと思います。

    これだけでも結構大きなトラブルだったのですが、これとは別に新しく発生したのがこちらのトラブル。

    2002年9月、岩手県遠野市を本拠地とするケーブルテレビ局がカッパの目撃情報を報道してから、
    現地では「カッパが本当にいるのではないか」と大騒ぎになっていたのですが、
    その真相が「問題となっている番組のやらせだった」ということなのです。
    若手芸人に全身緑タイツでカッパの格好をさせて生活を送らせ、
    河童の目撃証言などの自作自演の投稿を行わせていた……ということだそうです。
    今のところ、今回の事件がどういう方向に発展するかは全く分かりませんが、
    ケーブルテレビ局が1000万円の懸賞金を掛けたことなど、騒動はあちこちに広がっているようでして、
    丸く収まってくれるとはとても考えられません。


    しかし、一連の騒動を見ていて、私が最も問題だと思ったのが、事件を起こした後の日本テレビの対応。
    講演会乱入事件の直後となった前回(11月9日)の同番組の放送では、
    問題を起こした当のコーラス隊が渋谷で合唱していた(時期は不明)シーンが放送され、
    明治学院大でのトラブルには一切触れられること無く「コーラス隊が解散した」という事実が報告されるだけでした。
    しかも、謝罪文を提出した相手は明治学院大だけであり、民主党相手には特別なリアクションを行っていないとのこと。
    私が調べた限りでは、この件に関する謝罪文などを日本テレビのホームページで発見することはできませんでした
    (無論、問題の番組のホームページには何もありませんでした。
    ひょっとしたら、見落としの可能性がありますので、気付かれた方がいらっしゃいましたら御一報を)。

    一方、今回のカッパ騒動では、日本テレビの広報部は
    「まさか(カッパは)いないだろうとニコッとしていただくノリ、シャレの一環。
    タレントのおわびの様子も含めて今度の放送でお見せしますが、局としての謝罪はありません」とコメント。
    地元ケーブルテレビ局だけではなく東京のキー局を巻き込んだ(TBSもカッパ騒動のことを報道していました)ほどの
    「やらせ」をやらかしたというのに、「局としての」謝罪のコメントは一言も無し。
    しかも、騒動を引き起こした芸人の「カッパとしての生活振り」を11月16日に番組で放送するという……


    いくらなんでも、限度というものを知らないんじゃありませんか?
    マスメディアに携わる人間がやってはならない「犯罪行為」の1つに
    「ニュースの自作自演」というものがあるのですが、今回の問題はこれにそのまま当てはまります。
    しかも、番組や自局内で完結すること無く、他局や新聞社に偽の投稿を行うなど、
    他のメディアを巻きこんだという点で、その悪質さは更に際立っています。
    バラエティー番組の「やらせ」という問題は昔から色々とあったらしいのですが、
    ここまで露骨で悪質なものは過去に見たことがありません。
    しかも、言動や番組内容、広報の反応を見る限り、
    「やらせ」をやった本人達には「罪」の意識があまりないと判断されても仕方ありません。

    ちなみに、この番組は元々日曜午後10時30分からの時間帯に放送されていたものが土曜午後10時の枠に移ったものですが、
    移動の際には「視聴率が悪かったら打ち切り」という厳しい制約(?)も付けられていました。
    そのプレッシャーに負けて、やってはいけない所業に手を出してしまったとでもいうのでしょうか?

    問題ばかりを繰り返しているようでは、一時の話題提供をすることはできても、
    そのうちに視聴者からは見向きもされなくなります。
    更なるトラブルを引き起こしてマスメディア全体と会社に対する信用を一層貶める前に、
    番組の打ち切りを含めた「然るべき必要な措置」を講じることが、
    日本テレビの為になるのではないかと思えてなりません。
    自社の番組が引き起こした問題を棚上げにして清算しない状態で、
    「マスメディア規制法案反対」の声をあげたとしても、説得力が全くありませんよ。


    最後に念の為補足。
    問題のカッパ騒動は日本テレビの報道番組内でも取り上げられていましたが、
    そちらのほうにはカッパ騒動が「やらせ」であることは伝えられていなかったそうです。
    つまり、騙されていたのは日本テレビ内の報道記者も全く一緒だったわけです。
    局内の人間すら騙してしまうほどの徹底ぶり「だけ」は注目に値する……かもしれません。

    何はともあれ、偽物のカッパに踊らされた遠野のケーブルテレビ局の皆さんには、心から同情を申し上げます。


    本当はこちらのニュースを取り上げるつもりだったんですけどねえ……。

  • 2002年11月7日 23時07分40秒
    マリファナ in 中間選挙

    こんなのがあるから、住基ネットは怖いんです。

    ……さて、オープニングの戯言は本日のコラムの中身と全く関係ありません(ぉ

    ニュースを御覧になった方ならもう御存知でしょうが、今年のアメリカ中間選挙は共和党の勝利に終わりました。
    普段は、「政権党は中間選挙で必ずこける」というジンクスが適用されていたはずなのですが、
    今回ばかりはブッシュ政権への追い風が予想以上に強かったようです。

    さて、今回の中間選挙では、下院議員を総入替し、上院議員の3分の1を改選し、多数の州知事を選出するだけでなく、
    地元住民や知事などから提起されていた案件を住民投票に掛けるなど、
    「投票するべき事柄」が山ほど存在するわけですから、その中では色々と面白い(興味深い)話が出てきます。
    というわけで、今日は若干の野次馬根性を発揮し、中間選挙を思い切り斜めから眺めてみることにしました。

    故人が「当選」してしまった選挙区
    ハワイ州の下院議員選挙2区(ホノルル周辺を除く州全域)で実際にあった話。
    選挙前に死亡した民主党議員パッツィー・タケモト・ミンク氏が、共和党の候補を破り当選してしまったというもの。
    議席は空席扱いとなり、来年1月4日の補欠選挙で空席が埋められることになった。
    ただ、前出リンク中の記事には出ていないことだが、
    一部メディアが、今回の中間選挙で日系人候補者を破って当選した共和党の州知事が
    「下院議員に転出する可能性を排除しない」とコメントしたことを報道。
    ちょっと物議を醸し出しそうな気配……。

    ケネディ家の落日
    メリーランド州知事選で、カスリーン・ケネディ・タウンゼンド女史が落選。
    同女史は、1968年の大統領予備選の最中に暗殺された故ロバート・ケネディ司法長官の長女。

    選挙情報組織の混乱
    2000年の大統領選挙で、出口調査や推計などで混乱を引き起こした選挙情報調査組織「ボーター・ニュース・サービス」。
    今回はコンピューターの故障で、出口調査のデータを提供できなくなったことというトラブルに見舞われている。
    関係者曰く「実際の選挙ではテストされたことがなかった」……。

    住民投票、「星取り」表
    住民投票の数々の結果、決められたことは以下の通り。

    ●レストラン・職場など室内でのタバコを禁止(フロリダ)
    ●放課後の課外教育に対する毎年4億ドルの公費助成(カリフォルニア)
    ●闘鶏の禁止(オクラホマ)
    などなど……


    一方、こちらの各案件は否決された。

    ●マリファナ合法化(ネヴァダ)
    ●「ハリウッド市」独立(カリフォルニア)
    などなど……



    ……で、ここからが本日の本題。
    マリファナ合法化問題については、中間選挙直前の日本のニュースでも取り上げられていました。
    両派の言い分を簡単に色分けすると、

    【賛成】
    ●毒性が低く、人体に対する害も決して大きくない
    ●一部の国では既に合法化されているという前例が存在する


    【反対】
    ●毒性が低くても麻薬は所詮「麻薬」
    ●麻薬が済し崩し的に合法化されて行く恐れがある


    ……といったところ。

    ドラッグの「合法化」には前例がいくつかあります。
    例えばオランダの場合、大麻・マリファナを「ソフトドラッグ」として容認し、
    所定の条件(1回に1人あたり5グラム以上販売しないetc.)を守った上でソフトドラッグを販売しても
    罰則を適用しないという形で合法化が実現されました。
    また、医療目的とした大麻(別に「医療大麻」と呼ばれている)の所持・栽培合法化を求める声は昔からありまして、
    アリゾナ州やカリフォルニア州では、州法レベルでの医療大麻合法化が実現されています
    (ただ、連邦法では非合法のままなので、医療目的で使ったところ逮捕された医者もいるのだとか)。
    今回の住民投票の舞台となったネヴァダ州でも、医療目的のマリファナ所持は2000年に非犯罪化されているのです。
    日本の場合も、大麻と普通の麻薬は同じ「非合法」でも「別扱い」になっているようでして、
    「麻薬及び向精神薬取締法」とは別に「大麻取締法」が制定されています。
    更に、医師が医療目的でモルヒネやコカインを処方することは認められているのです。

    こうやって見ると、マリファナ合法化の声は結構強いように感じられました。
    ですが、今回の住民投票では、マリファナ合法化の提案は葬り去られることになりました。
    その理由はいくつか取り沙汰されているのですが、私が耳にした物としてはこんなものがありました。

    ●連邦政府の強力な反マリファナキャンペーンの効果
    (日本ではあまり知られていないことですが、連邦政府はテレビCMや麻薬取締局スタッフのネヴァダ州訪問など
    大々的な反麻薬・反マリファナキャンペーンを展開していました)
    ●いわゆる「ハードドラッグ」の済し崩し的な使用拡大に対する恐怖感
    (ソフトドラッグ合法化を実現したオランダの場合も、政府関係者の間から
    「『ソフトドラッグの合法化によってハードドラッグの使用を抑制するという当初の政策目的は
    達せられているとはとても言い難い』との声が上がることがあります。
    マリファナ程度では飽き足らなくなり非合法ドラッグに手を出してしまった人間が大勢いるということでしょうか)
    ●あまりにラディカル過ぎるマリファナ合法化に対する警戒感
    (今回のマリファナ合法化の提案は、微量のマリファナ所持を処罰の対象から外すという生易しいものではなく、
    アルコール並みの大量所持を容認し、マリファナ販売から税金を徴収するという「完全合法化」と呼ぶべきもの。
    私は医療目的の麻薬所持なら認めても良いと思いますが、ここまで大々的な麻薬解禁はさすがに怖くなります)

    結局、御承知の通り、マリファナ合法化は見送られることになったわけです。
    これを「期がまだ熟していなかった」と捉えるか、はたまた「市民の良識が守られた」と考えるか、難しいところです。
    でも、こういうことを見ていると、ニコチンたっぷりとして悪者扱いされているタバコが、
    半ば専売の形で今日まで合法化され続けているというのが不思議にも思えてきます。
    ニコチンの毒性に関する研究がそれだけ遅れていたのか、はたまたタバコを擁護する論者の数があまりに多いのか、
    それともタバコを非合法化するのが面倒なだけなのか……。

    ちなみに、日本のニュースは賛成・反対両派の言い分双方を取り上げる内容……のはずだったのですが、
    私がパッと見た限りでは、反対派の論点を強調するような時間配分になっていました。
    それは、日本でのマリファナ解禁が遠い未来のことであることをそこはかとなく感じさせる一幕でもありました。

  • 2002年11月1日 23時07分40秒
    『地獄の亡霊』

    ……というわけで(謎)、現在『Phantom of Inferno』プレー中です。
    この作品は、以前こちらのコーナーで紹介された一品でして、
    最近時間ができたので、ぼちぼちとプレーしています。
    ストーリーの紹介は上述のページでやっていますので、そちらを御覧して頂くとします。
    まだ第1章が終わったところなので、全体のレビューをとやかく言うことができない状態にあります。

    実を言いますと、このゲームをプレーする契機となったのは、
    私が現在参加しているメールゲームの参加者の間で行われたチャットでの一幕だったのです。
    たまたま、「過去にやったことのあるギャルゲー」という話題で盛り上がっていた時、この作品の名前が上がったのですが、
    その時、チャット参加者の1人が
    「操作性が悪過ぎて、ゲームを開始後5分で放棄してしまった」
    と発言したことが妙に気になりました。
    おりしも、先月の日誌でゲームの操作云々に関する話題を取り上げたばかり。
    「いい機会でもあるし、積まれたまま放置されていたのを再開しよう」と思い立ったというわけです。

    で、肝心の操作性なんですが、
    「無茶苦茶悪いわけではないが、気になるところは色々あった」といったところ。
    ゲームの進攻に致命的な影響を及ぼすバグは1個存在しているのですが、
    これは修正パッチをあてれば解決できる問題だった上に、
    バグがハード面ではなくソフト面の問題だったのでとりあえず無視します。
    で、テキストノベルとしての基本的な機能は一通りそろえられているのですが、
    プレーアビリティーの面から見て若干気になった点が色々ありました。具体的にはこんなところ。

    ●メニュー画面が見難い(ついでに言うとメニュー選択時の銃声が胃に悪い)
    ●グラフィック閲覧コーナーで、サムネイルを作成する処理を行うため時間が掛かる
    ●セーブデータのタイムスタンプが乱れることがある
    ●ゲーム開始時に必ずAドライブへアクセスが掛かる

    これらの問題点は、本作品のプレーに利用されているMacromedia Directorに起因しているらしいのか、
    修正パッチによって修正されることはありませんでした。

    テキストを読み進め、ストーリーとグラフィックを楽しむだけなら全く気にならない事柄ばかりなんですが、
    いざメニューを開いてデータをセーブしようとすると、その時だけでも不便さを実感させられてしまうわけです。
    ちなみに、プレーを5分で放棄した友人氏は「セーブの位置が分かりませんでした」と語っています。
    いかんせん、ストーリーの出来が良い(序盤までしかプレーしていませんが、
    作品の持つ独特の雰囲気と世界観は見事なものです)だけに、細かいところが余計に気になってしまうんです。


    全く関係無いですが、先週フジテレビがやらかしたおおへまについてはノーコメント。
    怒る気力すら起こりません。
    メディアリテラシーが必要なのは自分自身だという皮肉な状況に、彼らは気付いていないのでしょうか。

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