-
2004年9月11日 22時04分20秒
3年経過
「もう3年」と言うべきか、「まだ3年」と言うべきか。
ニューヨークの世界貿易センタービルに旅客機が突っ込んでから、丸3年。
アフガニスタンとイラクでは、独裁主義的な傾向の強かったテロリスト支援国家が崩壊する一方、
世界各地にイスラム教の一部過激派によるテロが拡散し、ソ連などで民間人を巻き込んだテロが
連鎖的に発生するという事態を迎えています。
3年前に始まった、テロリストと国家の対決は未だに続行中であります。
日本政府はこのテロとの戦争に対し、ほぼ終始一貫してアメリカ政府を支持する姿勢を貫き、
自衛隊をインド洋やイラクに派遣するなど、アメリカによる対テロ戦争を間接的に支援する立場にありました。
それ故か、政府レベルでの日米関係は過去に例が無いほど親密なものとなっており、
今後4年間にアジアで火を吹くかもしれない諸々の外交的問題を考えると、決して悪くは無い状況となっています。
ただ、日本も含めたリベラル派の知識人やメディアはブッシュ政権のことがあまりお好きではない様子。
また、テロ組織撲滅を名目にした武力攻撃が行われた結果、世界各地に戦火が広がっているという一面も事実であり、
それ故なのか、ヨーロッパなど外国諸国からブッシュ大統領は色々と嫌われています。
その点については、9月9日に報道されたアメリカの大学による調査結果が詳しく紹介しています。
海外でケリー氏「圧勝」 米大学が35カ国調査
【ワシントン8日共同】米メリーランド大が世界35カ国で実施、
8日発表した米大統領選に関する世論調査結果によると、
民主党候補のケリー上院議員が平均46%の支持を集め、20%のブッシュ大統領に“圧勝”、
海外での「反ブッシュ」感情の強さを裏付けた。
日本はケリー氏43%、ブッシュ氏23%で、先進国の中ではブッシュ氏への支持が最も高かった。
「どちらの候補に勝ってほしいか」との質問に、ケリー氏と答えた人が最も多かったのはドイツとノルウェーで74%。
フランス(64%)、オランダ(63%)が続いた。
逆にブッシュ氏への支持はフィリピン(57%)、ドミニカ共和国(38%)の順に高かった。
全体では30カ国で、ケリー氏への支持がブッシュ氏を明確に上回った。
(共同通信) - 9月9日9時26分更新
|
日本の場合、上でも触れたように、北朝鮮や中国、更には核兵器開発疑惑すら取り沙汰される韓国など
周辺国に危険要素がごろごろしており、
その様子は20世紀初頭のバルカン半島や19世紀末の東アジアにも通じるところがあります。
そんなわけで、ヨーロッパ人とは別の判断を下さざるを得ませんし、
アメリカでは親日派とされる共和党政権の続投を「嫌でも期待せざるを得ない」状況にあります。
(それが、「先進国の中ではブッシュ氏への支持が最も高かった」というところに繋がっているのでしょう)
そんな「9.11」については、ここ最近テレビなどで特集番組がいくつも組まれており、
今日もテレビ朝日系で「時系列に従って悲劇を振り返り、浮かび上がった数々の疑惑を検証する」という
触れ込みの番組が放送されていました。
(この番組は私も見たのですが、大統領選挙に間に合わせたかったせいなのか、裏付け不足という感がありました)
同時多発テロに関する疑惑を追及する作品として有名なのは、こちらの、『華氏911』という作品。
日本のニュースや新聞でも賛否両論の立場から論じられている話題作であり、
上で述べたテレビ朝日系の疑惑追求番組の提供(19時〜19時30分)にも名を連ねていました。
実を言いますと、当初はこの映画を見に行く予定だったのですが、諸般の事情により取り止めとなりました。
私の体調が悪かったというのもあるのですが、チャットでの知り合いである映画マニアの友人がこの映画について
「つまらなくて途中で寝てしまいました」とコメントし、
わざわざ1800円を払ってまで見に行くべきなのかどうか迷っていたという理由もあります。
今度の週末──連休辺りに見に行ってみようと考えていますが、
果たして1800円の入場料に見合う内容なのか、若干不安ではあります。
なお、見に行った場合には、本日誌上で連休中に鑑賞報告を行う予定です。
|