彼岸の会議室
カーチャ・ボルジア
その日、共和国評議員会議室は荒れに荒れていた。
アメリアがドラゴン修道院の僧兵に襲われたとの報を受け、
帝国軍への攻撃を止めてでも、修道院に兵を向けて焼き討ち
すると主張するカーチャと、帝国軍攻撃を優先するラヴェリア。
更にゴゥド警護案を出すシリスにレディスの早期講和案までが
発表されて収拾がつかなくなっていたのである。
そんな時に予備役のファルが伝言を持ってきた。
「あのぉ・・・ 何故かクレアからお萩が10t トラックで届けられたんですけど・・・」
レディス 「お萩が10t ? 罠じゃないの?」
ラヴェリア「我が国とクレアは友好関係にはあるが、毒が入っている可能性もあるな」
カーチャ「毒見をしてみるか。」
結局、もっとも毒に詳しいカーチャが味見をすることになった。
カーチャ「やっぱり毒だ! みんな食べるな! アタシが食べる!」
シリス「そうはさせないわよ!」
アメリア「私はゴマが好きですぅ」
レディス「赤いのや青いのも美味しいわよ」
ラヴェリア「やはりアンコがスタンダートだろう・・・」
ファル「予備役で出番がないとはいえ、私もお萩くらいは食べさせて下さい・・・」
エヴェリーナ「このこと、前線部隊には内緒にするべきなのでしょうか・・・」
いつしか、ドラゴン修道院の件もゴゥド護衛の件も忘れ去られる評議委員会議室であった。
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