会議室より・・・
ゲイル
開戦前共和国会議室より
「む〜・・・帝国軍はどう来るんでしょうか・・・」
「さぁ・・・まずい状況としか言いようがないんじゃ・・・」
と頭を悩ませている二人・・・新入りのセグトラ評議委員とつい最近に共和国に呼ばれ第2部隊の軍団長に指名されたゲイル将軍である。
この二人はつい先ほどキロール・シャルンホスト将軍、ショウ・ラングド将軍とともにカルスケートの守備をいきなり言い渡されたばかりなのだ・・・
「大体、敵の動きほとんど入ってきてないんだよな・・・」
とゲイルがつぶやく。実際のところ敵の動きがまったく入ってこない、これでは作戦の立てようがないのだ。どうしようもないといった感じでしばらく二人でぼやいていると・・・
「・・・はぁ・・・今日もろくな一日じゃなかった・・・」
といいながらカオス・コントン青嵐隊将軍代理が入ってきた。この様子だとまた誰かにナンパしてふられた様だ。
「懲りませんねぇ〜・・・これで何連敗ですか〜?」
とからかうセグトラ
「やかましー! 失敗ばっかしみたいにゆーなー!!」
またいつものように食ってかかるカオス、
「ふっ・・・カオスさんの場合もうちょっとテクニックがいるなぁ・・・下心出しすぎだよな・・・(縄とか持ってるし)」
とセグトラに続けてたたみかけるゲイル、
「うるさいうるさーい! 大体そんな怪しい格好しとるゲイルに言われたくないわぁ!」
「この格好しているのはできるだけ目立たないようにして政争に巻き込まれないようにしているんですよ、カオスさん」
と反論するゲイル。ゲイルは政治は苦手でかかわらないようにしているが、いざ共和国に入ってみると議会の対立が激しく、特にゴゥド議員などは常にラヴェリア議長の失脚を狙っているという状態。こういう政争に巻き込まれないようにわざと目立たないような服装をしているのだが、怪しすぎて逆に目立っているといった状況なのだ(しかし、本人は気づいていない)。
そんなやり取りをしていると・・・
「お〜〜みんなこんなとこにいたの〜今から(ここ会議室で)宴会やるよ〜」
もうすでに酒がまわりきっている状態で入ってきたのはアメージュ・ラズリ(アメラちゃん)。
「・・・・・・(何でここには開戦前だっていうのに緊張感ない奴ばっかりいるんだ!!!)」
そうゲイルは心の中で思いつつも断れなかった・・・なぜならこのアメラちゃん、体に2匹の龍が棲んでいて、ここで宴会を断るとこの2匹の内の1匹に意識を乗っ取られたアメラちゃんに何されるかわからない(燃やされたり凍らされたり食べられたりするらしいが)! そしてしぶしぶ・・・
「いきます・・・(会議はしなくていいのだろうか・・・)」
他の二人も宴会に行くことになった。
「よ〜っし! おもいっきり飲むぞ〜〜♪!!!」(まだ未成年だろ・・・)
しかし、この後の宴会で事件が発生(連発とも言う)した・・・
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