殺意と良心(1)

アザゼル+鴉

ハァ・・・・・・・ハァ・・・・・・・・ハァ・・・・・・・・・ハァ・・・・・・・・・
逃げていた。
ハァ・・・・・・ハァ・・・・・・・・ハァ・・・・・・・・ハァ・・・・・・・ハァ
恐かった。
ハァ・・・・ハァ・・・・・・ハァ・・・・・・・ハァ・・・・・・・ハァ・・・・・・・ハァ
その声が.....
ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・・・ハァ・・・・・・ハァ・・・・・ハァ・・・・ハァ
『殺せ』
ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・・・ハァ・・・ハァ・・・・・ハァ・・・・・ハァ・・・・ハァ
『血を見ろ』
はぁ・・はぁ・・・はぁ・・はぁ・・・はぁ・・・・はぁ・・・・はぁ
『所詮、殺戮者が』
違う........
『人間を惨殺しておいて.....』
違う....違う......
『お前の存在は忌まわしい』
違う...違う....違う...違う
『血肉を食らって美味いか?』
違う、違う、違う、違う、違う
『たかが、奴隷と同じ存在が.......』
俺は......
「リヴァ.......」
ディは負傷を聞き入れ駆けつけた。
顔を歪め、滝のような汗を流し、苦しい。
『使えるのか?ただの肉人形ごときが?』
違う........俺は.....
「負ケルナ......自分自身二.....」
ディはリヴァを見守る事しか出来なかった。
『フム、人形としては使える方だな。クククククククク良い肉人形が手に入ったな』
違う.......俺は.......俺は違う......

(2002.09.30)


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