初めての人(2)喪失

神那 美雪

一瞬気を失った美雪は、ぼやけた視界の中で宙を漂うような混濁した意識のうちに、じんじんとうずいて燃え上がる下腹部に、奇妙な暖かいものを感じた。
軽くまばたいてふと見ると、自分の秘所に風華が顔を埋め、舌で秘所を舐めあげているのに気が付いた。
「姉様、そんなところまでいやあ」
快感に身もだえしながらも、口では心にもない拒むそぶりをみせてしまう美雪。
「美雪さんおいしい・・・。それにとってもきれい、ここ・・・」
美雪の肉色の秘部が愛液に濡れて光るのがわかった。
風華は魅せられたように舌を伸ばし、音を立てて舐め続ける。
「・・・お願い姉様、私にも、姉様のを」
愛らしくせがむ美雪の言葉に胸がきゅんとなった風華は、自分の身体の向きを逆に直していった。
そして美雪の顔を跨ぐようにして、濡れている秘部を見せつける。
風華の秘部は褐色がずっと濃くなっていて愛液で光っており、スリットから愛液に包まれたクリ○リスが顔をのぞかせていた。
「姉様のも、綺麗・・・」
美雪は風華の腰に両手を回すと、秘所をぐっと自分の顔に寄せた。
美雪の執拗な愛撫に風華も耐えられなくなる。
美雪が、風華の花弁を含むようにかぶりついた。
そして、舌先で風華の入り口を責めつつ滴る愛液を吸う。
悶える風華の表情を上目で見ながら、美雪はそっと口を放した。
「姉様の・・・おいしい」
「はんっ・・・美雪さ〜ん・・・」
美雪の頭を優しく撫でると、秘所を責めていた美雪をひっくり返した。
「はふぅ、風華姉様!」
可愛い声がしたときには、美雪は自分の花園を晒していた。
風華は右手をそろそろと美雪の乳房から、下腹部へと滑らせていく。
そして右手にはちょうど男の人の形ほどの短刀が握られた。
麻耶から頂いた大切な短刀である。
「姉様・・・その短刀は・・・」
美雪もそのいきさつを知っているから驚いて問いかける。
「大切な美雪さんの処女を頂くのですもの・・・薙刀の鞘だと美雪さんのあそこ・・・壊れてしまいますの・・・私の大切な物で美雪さんの大切な物を頂きますの」
そう微笑んで風華はすっかり濡れている美雪の秘所へ短刀をあてがった。
思わず力が入った美雪をなだめるように、風華は美雪の内股を撫でさすってから、繊細な動きで陰唇に触れる。
「あああっっん! 姉様っっ!」
「大丈夫ですの、力を抜いて・・・」
人差し指の腹でクリ○リスをそっと刺激しながら、風華はゆっくりと美雪の胎内に短刀を送り込んでいく。
「ふああっ!!・・・姉様の短刀が、私の中に、入ってるう!」
ゆっくりと挿入される短刀からは美雪の処女の証がつたわり落ちていく。
「美雪さん・・・入りましたの・・・では私も・・・」
風華は自ら右手を伸ばし自分の秘所に鞘をあてがう。
そして自ら腰を沈め挿入する。
「ねっ・・・姉様も・・・」
「そうですの・・・、美雪さん一緒に・・・」
二人を結ぶ短刀からは、血液の他に二人の少し粘着質な透明の液体があふれる。
「美雪さん、わたしたち、一つにつながってますの」
「風華姉様、美雪幸せですぅ・・・」
二人は互いの腰をくねらせて、短刀が秘肉の中をかき回しあう。
「はあ、ああ、やあん・・・風華ねぇ・・・さま・・・」
「ああん・・・いいですの・・・美雪さん・・・」
「あああ、いい、いいですの・・・ああん!」
今まで純潔を守った娘とは思えないくらい、乱れる美雪。
「ああ、熱い、熱いの・・・風華姉様がわたしの中にいるみたい・・・」
興奮が高まり、風華は美雪に沈めた短刀を引き抜く。
短刀に付着した血液や愛液をなめ取ると、再びキスをした。
深いキスを交わし、美雪と風華の濡れそぼった秘所が触れ合う。
まだ美雪の秘所からは処女の証が流れているが・・・風華はお構いなしに自分の秘所をこすりつける。
「ああっ!」
「やあん!」
電気のように身体を駆け抜ける未知の感触。
お互いに抱きしめあい、秘所を擦り合わせる。
部屋の中一面に、美雪と風華の喘ぎ声がハーモニーを奏でる。
汗と愛液そして美雪の血液が滴り、布団を汚す。
「美雪さん・・・」
「風華姉様ぁ・・・あん、ああんっ!」
身体を麗しく反らせ、肩で息をし、二人は天を仰ぐ。
水音が湧き、二人を興奮と欲望の果てに導こうとしていた。
「美雪さん、愛してますのこれからもずっと・・・ああああっ!!」
「ふっ風華姉様もう、ああああああん! 私、またイッちゃうう!」
「美雪さん、一緒に、一緒にいいっ!!」
お互いの蜜壷から大量に吐き出された愛液を受け、二人は悦楽の頂点にとたどり着いた。
二人は抱き付き合って眠った。
これからの不安の中、二人が一つになれた喜びに満たされて。

(2002.11.15)


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