仁の日記:息子の告白
御神楽 薙
仁がカルスケートについてからの日記
初日
馬鹿息子が惚れた相手を見に行く。
ついでに少し後押しをしてやる。
まぁ、親心ってヤツだ。
(詳しくは前のSS参照)
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2日目
朝、馬鹿息子が、昨日のことでジョシュア嬢と顔をあわせづらい、とか何とかうじうじしてやがるから
蹴た繰り倒してテントから追い出す。
謹慎中なのでそこから夜までは特筆して書くこと無し。せいぜい見張りの兄ちゃんに薙のことを色々聞いたくらいか。
案の定、薙がジョシュア嬢にホの字だというのは知れ渡っているらしい。
知らんかったのは当人達だけとか。
夜、見るからに憔悴した様子で薙が帰ってくる。
とりあえず、明日、色々とはっきりさせてこいとけしかける。
ぐだぐだ抜かす薙を丸め込むのに2時間ほどかかった。ったく、根性無しが…。
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3日目
朝、目を覚ますと目を充血させた薙の姿が目に入る。どうやら緊張で一睡も出来なかった様子だ。
情けないことこの上ないが、この様子なら何かしら行動を起こすものと思われるので、まぁヨシ。
昼、暇だったので昼寝する。
夜、馬鹿息子が大木にヘッドバッドする音で目が覚める。鬱陶しいことこの上ないので、気絶させて部屋に放り込む。
この様子だと、明確な返事はもらえなかったようだな……。
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4日目
朝、薙ぎの目は相変わらず充血している。戦地でこんな状態で大丈夫なのか?
と、思ったが、何か吹っ切ったようなツラをしてやがる。あんまり心配はいらんか。
昼、もはや寝すぎて眠くないので、イメージトレーニングをして時間を潰す。
夜、薙がなんか晴れ晴れした様子で戻ってきやがった……。
この様子だと、少なくとも100%のOKサインはもらってねぇ。賭けてもいい……。
だが、100%拒絶されたわけでもなさそうだな……。
せいぜい気持ちを知られても傍にいる事は許してもらえた、とかそんな感じか……。
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5日目
見張りの兄ちゃんに聞いたところ、もう薙の様子は今までとかわらんそうだ……。
つまらん……。
もう少し粘れってんだ……。
しかし、その様子だと、もう一押し何かせんと、もう何も進展はねぇな……。
あぁ、もうそろそろ悠を迎えに行ってやらんとならんし、ぼちぼち出てくか……。
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6日目
ばれることもなく脱走完了。
街で悠も無事に引き取った。
さて、今度はどこに行くかね……。
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<了>
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