モンキー・ラヴ・ダンス(xxxiii)(終) (つか、飽きた)
アオヌマシズマ
ボキ、チカラ、ホシカッタ
モンキー ラヴ ダンス
−−THe LAst DAnce−−
・・・ヒトは『不幸』なくして『現実』を認識できない、悲しい生き物である。
イワン 「お・・・オシマーイおしまぁい、おしぃまい、オッシマイオッシマイ!!!」
ナースA「先生!! 205号室の患者がまた暴れています!!」
医者 「メンドクセー。注射いっぱい打っとけ!!」
イワン 「お、オマエラがボキを否定するなら、ボキもオマエラを全力で否定する!!!
おかあさーーーん!!!
ヤメロ!!! ボキを見るな!!!
サザエで御座いまーす!!! エヒャヒャヒャ!!!」
ナースA「くっ!! 大人しくしなさいーーー!!」
ナースB「いい加減、自分が正常な人間ではないと自覚しなさい!! えいっ!! お注射っ!!!」
イワン 「ぼは!!!? ぼ、ごはふぇたはらおす・・・・へ、ふへ・・・・」
ナースB「ーーーーっ!!」
イワン 「・・・・・・・・・・」
ナースA「ふぅ・・・。」
医者 「厄介な患者だぜ。ファッキン。」
自分とスケキヨの『差』は、もはや埋めようの無いモノである。
ライヴ『モンキー・ラヴ・ダンス』にて、抗えない『現実』を突きつけられた少年イワン・・・
追い詰められた人間が、最後に迫られる選択とは?
flight or fight −逃走か、闘争か−
誰もが『ココロの防衛機能』というモノを持っております。
崩壊を始めた彼の自我が選んだのは、前者だった。
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【ライヴ会場からの帰り道・・・少女、通り魔に刺される】
現場『カルカシアGARAG前』にて
スケキヨ「ええ。地味で目立たない・・・おとなしい奴でした。
アイツがこんな事するなんて、とても信じられません。
しかし、今思えば、いつも何か一人で考え込んでいる所もあった様な・・・・
こんな結果になってしまい、とても残念です。」
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運命の少女との、運命的な出会い・・・幸福のシナリオはそこまで。
『彼』は無意識の内に『オチ』を付けてしまった。つけずにはいられなかった・・・。
『んな都合の良いこたあるわけねぇだろ?』
どのみち、その手の結論に行き着く。それは目に見えていた事。
たとえ其処が、逃げ込んだ先・・・彼自身の造り上げた『理想郷』であってもだ。
夢・・・
長い、とても長い夢を見ていたんだね。
あの日、君はとても綺麗な若草模様のワンピースを着ていた。
それだよ。それがいけなかったんだよ。
『モンキー・ラヴ・ダンス』の会場で・・・
大勢の娘達の中から、何故君が選ばれたのか? 解るかい?
誰でもよかった。ボキには、ああする以外に無かったのさ。
狂気と自分を結ぶ手段とは?
ボキの貧弱な人生経験、発想力じゃ、あれっきゃ思い浮かばなかったんだ。
ヒトゴロシ
ツマラナイ奴だろ。笑ってくれてかまわないよ?
自分は他の愚凡人共とは違う。クダラナイ選民思想で誤魔化しつづけて来たけどさ・・・
結局のところ・・・限界だったんだな。いい加減さ。
土壇場になりゃあ、見えてくるもんだよね。やっぱ。
ボキの考えうる『シアワセなデート』
運命の『赤い糸の物語』
全ては罪滅ぼし。せめてもの、罪滅ぼしのつもりだったんだ。
『この世界』で君と結ばれたくて、ボキは努力した。
とても、頑張ったよ。多分、今まで生きてきた中で一番・・・さ。
けど、ダメだった。
ゴメンよ。結局ボキに『シナリオ』は描けなかった。
想像力がさ・・・及ばなかったよ。
だって、ボキはどこまで行ってもボキ。
無駄な努力ほど無駄な事って、無いねぇ?
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ダメな奴はダメ、ってお話。
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