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刀和祥子様による『D→A:WHITE』レビュー

注意

 本文章は刀和祥子様から御投稿を頂いた『D→A:WHITE』(PlayStation2)レビューです。ですので、背景が黄緑色となっている部分(レビュー本体)の著作権は刀和祥子様にあります。予め、御了承下さい。


刀和祥子様による『D→A:WHITE』レビュー
項目評価
操作性3
音楽7
画像8
システム3
設定6
人物6
脚本5
主観評価10
合計48


 以前レビューした『D→A BLACK』ブラックの続編。スタッフ自身前作はボリューム不足でありユーザーには不満を残したと反省していた(雑誌のインタビューより)ため、今作は期待できると踏んでいたのだが・・・・。


<シナリオ>
 前作から2ヶ月、ひいろが創造した世界は新たな現実世界として歩みだしていた。
 主人公灯夜は学校でクリープ狩りための部活「都市研究会」を発足させ活動を続けていたが・・・・。

 もうね、すっかり騙されましたよ。雑誌には今回は前作の3倍近いボリュームがありますってあったのでシナリオ量が3倍かと期待していたら単に選択肢が3倍だったんですね。
 おまけに選択肢が増えたために分岐ポイントがやたら増えて難易度が無茶苦茶高くなったというオチ付き。

 シナリオ展開もヒロインが6人+αいるのにほぼ1本道で毎回毎回似たような話、しかも1人につき4〜5個EDがあり、ラストの選択肢で変化するならともかく序盤から中盤の好感度の高低及びフラグによって分岐するため、違うEDを見るために一々最初からやり直さなければならなく非常に手間です。
 肝心の既読スキップも遅く、又エフェクトシーンでストップがかかるので最初から最後までフルで飛ばしても1時間以上かかりストレスがたまりまくります。おまけシナリオに至っては到達条件が全ED28種+途中のバッドED群合計40近く見なければって拷問ですか?これ。

 悪名高いランダム選択肢についても触れなければなりません。序盤の戦闘シーンで3回にわたってランダムの方向から襲ってくる敵の触手を回避するイベントがあるのですが、これ触手が飛んでくる方向によって回避成功すると逆にヒロインの好感度が下がるというとんでもな仕様(しかも見た目変らない)なため、回避成功に気をよくしてヒロインの好感度が下がっているのにプレイ続けてラストで目当てのEDが見れなくて数時間がパー等という事に・・・ああまたムカムカしてきたぞ(爆)

 クソミソけなすのも何なので良かった点を挙げましょうか。
 前作から原画担当している村上水軍氏、今回もいい仕事しています。しかし『TOON』といい『D→A』シリーズといい、担当した作品がアレなため第2のカーネリアン氏化しているような・・・。幸福をお祈りしています。  サウンド担当は林克洋氏、名作ミッシングブルーから担当されており特に戦闘シーンのBGMは迫力満点でよかったです。

<攻略本について>
 攻略サイトというのは偉大なものでして、私のような時間のない人間ソフトの発売日から攻略本発売日までもっぱらそこを参考にしてプレイします。そんなありがたいサイトを支えているのはずばり人海戦術。
 特に2ちゃんねるの攻略スレッド等は何百人(『DQ』や『FF』といったソフトとなると数万人)もの人間が閲覧、プレイ状況を提供しそのすさまじい情報量は攻略本の会社が参考にするほどの膨大な量で、大抵のゲームは攻略本が出る前に「攻略しつくされる」のが常なのですが・・・・。
 本作、前述の異様な難易度なため人海戦術が通用せず(一応EDまでの道筋等は判明するもランダム選択肢のため検証しようとしても違うEDに到達したりする)皆攻略本の発売を首を長くして待っていました。
 そして攻略本発売。いそいそとページをめくった私の目にとびこんできたのは100ページに渡りアミダ籤のごとくびっちりと書き込まれたフローチャート・・・・。おまけに誤表記も多く肝心のED分岐ポイントの表記が間違っておりチャートの通りにするとゲームオーバーになるとか洒落になってません。
 攻略本を買ってきてまず私したことはフローチャートから必要選択肢を書き出し、その選択肢を色々試して誤表記部分を洗い出すという文字通り「攻略本を攻略する」作業を・・・・ああ、またムカムカが(爆


<総論>
 地雷です。ボリュームが少ない分前作の方がまだましです。
 私自身最後は意地でプレイしており何度投げようかと思った事か・・・・。他に面白いゲームは沢山あります。


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関連リンク

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