|
注意 本文章は刀和祥子様から御投稿を頂いた『下級生2』（Windows）レビューです。ですので、背景が黄緑色となっている部分（レビュー本体）の著作権は刀和祥子様にあります。予め、御了承下さい。 |
発売日に買ってきてプレイした感想は凡作（しかもメインヒロインが核地雷）。 確かにサウンドやCGはさすがエルフといったところなんですけどね、他の部分の欠点が目立つんですよね、なまじ『下級生』というブランドなだけに。 ＜システム＞ まずHDDを3G近く食うにも関わらずフルボイスではなく部分部分で欠落するのは中途半端と言わざるを得ません。CPU使用率が常時100％なので動作が重い。またコピー防止のプロテクトのため、誤作動が多く、私もコンプするまでに5回程強制再起動を食らいました（ゲームが全く起動しないという報告すらある） ゲーム展開としては『同級生』シリーズ、『下級生（1）』と同様、箱庭状の町を移動しイベントを起こすという、所謂古きよきシリーズ伝統のシステムなのですがそのまま持ってこられても・・・。 特に後半になるとバイトで資金稼ぎ→デートの繰り返しなので単調に感じてしまいます。もう少し工夫がほしかったです。 ＜シナリオ＞ まず問題のメインヒロインは置いといて他のキャラから。 ヒロイン9人に対して下級生2人というのはどうかと言う意見もあるが、概ね設定自体はしっかりしており魅力的に写ります。ただシナリオ毎に対象キャラ以外のヒロインがほとんど出てこないのが欠点です。 この傾向は、実はシリーズの特徴なのです。これまでは強力なライバルや個性的なサブキャラでシナリオを盛り上げていたのですが、本作ではそれに該当するキャラが存在しない（全くいないというわけではない）ので、ほぼ主人公とヒロインの1対1でストーリーが進むので盛り上がりに欠けます。 そして「彼女さえいなければ凡作止まりですんだ」と言われる柴門たまき。彼女のおかげでこの作品自体が印象最悪になったといっても過言ではありません。 ちまたで言われてるように処女、非処女かどうかは正直関心はありません（事実2ちゃんを始めとする他レビューサイトでも、この事を問題視しているのは少ない）。 ここで彼女の作中での行動と特徴をあげてみると…… (1) 主人公と幼馴染 (2) ゲーム開始時すでに付き合っている人間がいる (3) なのに関わらず朝主人公を起こしにきて料理なども作ったりする (4) 恋人に振られたら主人公のものになってあげようかと発言 (5) 恋人がいるにも関わらず主人公と平然とデート (6) (3)と(5)について恋人に尋ねられたら「弟みたいなものだから」 (7) 主人公とデートの帰り主人公ほったらかして彼氏とホテル直行→翌朝、何食わぬ顔で主人公を起こしにくる (8) 主人公と付き合うようになってからやたら元彼氏と比較する（特にHシーン） (9) 元彼氏とは既に体験済み、というよりフェラ、青姦、テコキ、バック、騎上位等経験豊富でHシーンは常にリード たまきからしてみれば主人公は弟だという認識だとしても、恋人がいるにも関わらず同年代の男性とデートしたりする(3)(4)(5)は非常識と言わざるを得ないでしょう。更に主人公も常時受身で、本来なら彼女に文句言うなり何なりしなければならないのに「・・・・・・」か「（何か悔しいぞ）」ばかりで彼女に振り回されっぱなし。 非常識なヒロインとヘタレな主人公という最高の組み合わせでたまきシナリオは評価不可能です。 もし彼女がサブヒロインならここまで叩かれなかったでしょう。しかしメインヒロインというのはよくも悪くも作品の顔です。その重要なポジションに彼女を持ってきた時点で、作品の評価が決定してしまったと言っても過言ではありません。 これは私の主観ですが、『下級生』というシリーズは『同級生』と同様、エロゲー黎明期から業界を引っ張ってきたといってもいいぐらいの言わばエロゲーの顔役とも言っていいほどのブランドです。そしてユーザーが望んでいるのは安定した作品（キャラ設定）であり何も奇をてらったものを持ち出す必要はなかったと思います。 特に今回幼馴染という設定と上にあげたたまきの特徴の食い合わせが最悪だったと言わざるを得ません。例をあげるならドラクエにFFのようなCGバリバリのキャラが登場するようなものです。 ＜結論＞ たまき1人にごちゃごちゃ書きましたが、彼女抜きにしてもあまり誉められた出来ではないと思います。 製作スタッフには次の言葉をささげたいです。 「いい？ もしまた次回作でこんなメインヒロイン出したら、怒るからね。分かった？」by柴門たまき | ||||||||||||||||||||||
玄関（トップページ） 
社会情報研究所のトップページ 電脳研究室のトップページWindows用ソフトレビュー