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2002年9月の図書館長日誌

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  • 2002年9月24日 23時38分40秒
    選挙も所変われば……

    ドイツ総選挙のニュースを詳しく御覧になった方は御存知かもしれませんが、ドイツの議会選挙制度は少し複雑です。
    駐日・ドイツ大使館内部にある政治制度解説のところで詳しい説明が為されているのですが、
    恐ろしく簡単に言いますと──

    ●選挙権・被選挙権は共に満18歳で発生。
    ●有権者は小選挙区と州別比例代表の2つに対して選挙権を有する。
    ●議会での党別議席配分は、党に対する2種類の得票の総和を最大剰余法を用いて比例配分して決定される。
    ●小選挙区で当選した議員は必ず全員連邦議会へ行くことが可能。
    小選挙区での当選者数が比例配分議席数上回っていた場合でも全員選出される。
    ●比例名簿からの当選者は、連邦議会での獲得議席数から小選挙区で当選した人数を差し引いた残余。
    ●ただし、小選挙区で3人以上の候補者を当選させられず、
    更に総得票数が5%に満たなかった政党は比例代表による議席獲得の資格を失う。

    小選挙区で当選した議員はこの規定に関係無く当選が認められる。


    ──といったところ。
    この中で注目に値すべきは、最後に書いたいわゆる「5%条項」と呼ばれる規定。
    ドイツ大使館などの話によると、この規定はミニ政党が乱立して議会政治の混乱とヒトラーの台頭を招いた
    ワイマール体制の経験を反省して、1954年に導入されたものだそうです。
    第2次世界大戦のみそぎ(?)と反省を徹底的に行っているドイツらしいエピソードです。


    で、この総選挙の結果、社会民主党と90年連合・緑の党の左派連立与党がぎりぎりのところで勝利をおさめ、
    過去4年間ドイツを率いていたシュレーダー政権の続投が決まりました。
    選挙前に発生したエルベ川の大水害に対する洪水対策や、アメリカを敵視する若干過激な発言が効を奏したのか、
    選挙が始まった直後は優位に立っていた右派・中道勢力の諸会派を逆転することに成功しました。

    とはいえ、シュレーダー政権の過去4年間が評価されわけではありません。
    かつては欧州の優等生だったドイツも現在では失業率が10%前後に達するという「欧州の病人」状態ですし、
    大手通信会社など経営危機に陥った会社に対してバンバン公的資金を投入し労働者保護を重視し過ぎる姿勢は、
    ヨーロッパのエコノミストや証券マンなどからは強い批判に晒されています。
    (事実、シュレーダー政権続投が決まったことを受けて、ヨーロッパの株式市場は最高で5%を超える下落を記録)
    個人的には、経済政策以外にも、アメリカのイラク攻撃計画を批判するあまり発言が過激になった閣僚の問題や、
    自国で原子力発電所を廃止しておきながら原子力発電所の多い他国から電気を輸入するエネルギー政策を採用したことなど、
    シュレーダー政権の政策には突っ込みを入れたいところが多々あり、正直言って続投は全く期待していませんでした。
    現政権の8年間が日本でいうところの「失われた10年」と同じ結果にならないことを期待したいところですが……。


    追記。某同人ゲームのアニメ化に関しては具体的な話が見えていないのでコメント不可能。
    プレーしていない人間にとっては大して意味の無いことですけどね……。

  • 2002年9月18日 22時07分07秒
    マスコミではあれこれ叩かれているけど

    「13人中、死者8人に生存者4人、行方不明者が1人」
    昨日の日本国内は、この数字に様々な意味で翻弄されていました。

    日本から北朝鮮に拉致されていた11人の安否情報が明らかにされたのは、
    昨日の日本と北朝鮮の史上初の首脳会談での話。
    この席上、追加で2人の安否情報が公開されると共に、金正日総書記が拉致問題に関して公式に謝罪。
    これを受ける形で、「平壌宣言」という文書が発表され、
    今年10月頃から両国の国交正常化交渉が再開されることになったわけですが、
    日本国内の空気は祝賀ムードからは大きくかけ離れている様子。
    その様子はニュースや新聞を御覧になれば一目瞭然です。

    詳しい論評は抜きにして、まず最初に、
    死亡した8人の遺族の方々に対する哀悼の念と、
    5人の生存が確認された事実に対する喜びの気持ちを表明したいと思います。

    で、今回の会談と宣言を評価すべきかどうかなんですが……これが実に難しい。
    北朝鮮側が「今まで存在しなかった」と語っていた拉致問題が公式に認められたことや、
    財産請求権を相互に放棄し韓国と国交正常化を果たした時と同じように
    経済支援で金銭的な清算を完了しようという方針が固まったことなど、
    評価可能な点が多いのは事実なんですが、後味が悪い部分があることもまた事実。
    その際たる物が拉致問題。謝罪の言葉が出たのは良いものの、
    拉致被害者の過半数が死亡していた事実には、多くの人々がショックを受けていた様子。
    特に、拉致被害者の年齢が事件当時若かったことを考えると、
    北朝鮮側が「全員病死か事故死」と死因を説明したとしても、素直に信じられないのが正直なところ。
    拉致被害者の親族の間からは「実際には銃殺でもされたんじゃないか」との指摘の声が上がるほどです
    (もっとも、「強制収容所の中で病死」というのならあり得そうな話ですが……)。
    また、現在及び未来の問題である核開発疑惑や化学兵器所有に関して、
    北朝鮮側の回答が日本側の意向に沿っていたとはいえ
    その表現が若干曖昧なものとなっており、不安を残す結果となってしまっていることも見逃せません。
    もしも北朝鮮に核ミサイルが存在するとなれば、それは日本にとって
    早急に排除すべきである安全保障上の脅威以外の何物でもありませんから、
    この問題に関してもう少し突っ込んだ議論をやって欲しかったと思います。

    だからと言って、今回の階段を失敗と断じるつもりはありません。
    私が考える限り、北朝鮮が示した今回の譲歩は、北朝鮮が行い得る譲歩としては最大級の物だと思います。
    これ以上の譲歩を行えば、国家としての面子が保てなりますし、核開発問題などのカードを失うことにもなりかねません。
    その譲歩を拒んだとなったら、北朝鮮側が態度を一変させて交渉が頓挫することだって十分あり得ます。
    こうなってしまったら、国交正常化交渉を再開させるのはもはや不可能。
    数十年単位の長い時間が経過するか、どちらかの国が「地図から消滅する」ようなことにならない限り
    問題は解決しなくなるでしょうし、それが本質的な解決からは程遠い結末であることは言うまでもありません。
    それに、交渉を決裂させるとなったら、(若干オーバーですが)北朝鮮と一戦交えることぐらいは
    覚悟する必要があったのですが、その選択が賢明なものだとは到底思えません。

    そんなことを考えると、今回の交渉結果は
    「ベストかどうかはともかくワーストではないのは確か」
    評するのが適切ではないかなと思えてきます。

    日本側にとっては不満点や不安感が複数残る今回の交渉結果。
    不満点の解消は今後の実務レベル交渉で地道に進めて行くしかなさそうです。
    その中で、平壌宣言で表明された問題について北朝鮮がどれだけ具体的な行動を示してくれるのかが、
    国交正常化や経済支援の可否を左右することになるでしょう。


    ついでに言いますけど、日本国内のメディアが拉致疑惑ばかりに目を向けてしまい、
    他の懸案事項が交渉でどのように取り上げられたのかを等閑にしている状況は決して好ましい物ではありません。
    拉致問題が国民の最大の関心事であることは理解できますけど、
    両国の懸案事項はこの他にも大量に存在することはどうかお忘れ無きよう……。


    それにしても、小泉首相の総書記へのプレゼントって一体何だったんだろう? 日本のアニメのDVDだったってオチは無いよなあ……

  • 2002年9月13日 16時18分44秒
    石油を戦争の口実と考えなかった理由(わけ)

    C.F.さんへのレスになるのですが、
    先日の日誌で、私がブッシュ政権のイラク攻撃推進の理由に
    テキサス州の石油メジャー云々の話を加えなかったのにはいくつかの理由があります。

    最大の理由は、「石油価格が上昇→ウマー」なんて話を私が全然考えなかったこと。
    逆に、戦争が開始されると石油価格が上昇し、アメリカ国内でエネルギー危機が発生しかねないと考えたんです。
    無論、ベネズエラなど別ルートから石油を輸入することはできますけど、
    原油価格は確実に上がるでしょうし、それに伴ってガソリンや灯油の小売価格が上昇しますと、
    アメリカ経済にマイナスの影響が出ることは必至。
    こうなると、秋の中間選挙や2004年の大統領選挙に影響が出てもおかしくない話。
    イラクの石油を確保できるという意味では長期的なメリットがあるのかもしれませんが、
    少なくとも「原油価格が高騰して儲けが出て〜」という理由は考え難いと判断しました。

    次に考えたのが、ブッシュ政権内でイラクへの攻撃を推進する人間のうち、
    テキサス州の石油メジャーの関係者である人間は決して多くないというもの。
    対イラク強硬論者のうち、ラムズフェルド国防長官など国防総省関係の人間には、
    いわゆる「軍産複合体」の一翼を担っている(とされる)ロッキード・マーティン社の関係者が多く、
    単に石油云々だけを理由として取り上げるのでは、ラムズフェルド国防長官ら軍需産業の「関係者」が
    強硬にイラク攻撃を主張する理由を説明するのには不十分だと思ったんです。

    それに、フセイン政権が潰れることによって最も得する国が、
    どう考えてもイスラエルであるとしか思えない点も引っかかっているんです。
    アメリカにとってもフセイン政権の消滅はそれなりのメリットはあるのでしょうが、
    フセイン政権の消滅に伴う中東のパワーバランスの劇的な変化や石油価格の高騰(とアメリカ経済への負の影響)、
    アメリカの同盟国であるトルコに対する悪影響(主としてクルド人問題による)、
    更にはイラクと親交のあるロシアや中国との関係悪化などを全部考え合わせると、
    フセイン政権打倒によるメリットは想像以上に小さな物になると思えるんです。
    イスラエルのほうは、無傷で最大の仮想敵国を葬ることができるのですから、かなり大きなメリットがあります。
    無論、アメリカのイラク攻撃が始まったら大量の自爆テロに襲われるでしょうから、
    かなりのダメージは覚悟しなければなりませんが……。

    若干、論議が分散ぎみになってしまったという感はありますが、トータルで言えば
    「石油メジャーの陰謀論よりも他の理由のほうに納得している」といったところになります。

    FRB議長のコメントとも重なりますけど、戦争をするなら手早く終わらせて欲しいものです。

    まあ、今の大統領も、不景気を長引かせたら、対イラク戦の勝敗に関係なく落選しそうですけど……。

  • 2002年9月11日 17時11分10秒
    365日後の世界情勢

    昨年の丁度今頃、4つの航空機が同時にハイジャックされる事件が起こりました。
    ハイジャック犯は当時アフガニスタン近辺に本拠地を置いていたアルカイダというテロ組織。
    彼らはハイジャックしていた航空機を操縦し、
    そのうちの2機がニューヨークの世界貿易センタービルに体当たりし、
    1機がワシントンDC郊外にある国防総省の一角に激突、
    残る1機がピッツバーグ郊外の森林地帯に墜落しました。
    正確な死者数は現在も算定が続いていますが、4つの飛行機合わせて3000人前後になると見られています。


    この災厄を機に、世界は大きく変わりました。

    最初に大きく変わったのは、「安全」を得る為に人々が払う代償が高くなったこと。
    テロを防止できなかった直接の原因となった航空機の手荷物検査(ナイフを発見できなかった)は
    テロ発生前と比較して格段に厳しくなりました。
    また、大量の人間が集まる施設──サッカー競技場などでも検査が行われることも珍しくなくなりました。
    日本では、アメリカほど厳しい警戒態勢は敷かれていないようですが、
    私の周囲では「以前と比べて少し息苦しくなった」という声が上がっていました。

    次に、「自由の国」を標榜しているはずのアメリカで、一種の言論封殺が発生したこと。
    この日誌でも以前取り上げたことがある話ですが、
    アフガニスタンとアルカイダへの攻撃を求める声が声高になりつつあった去年の11月、
    「戦争反対」を訴えるTシャツを着て登校し、反戦クラブの設立を呼び掛けていた女子高生が停学処分を受け、
    これがメディアで報じられるようになってから、この女子高生と家族に対して、
    学校の内外で嫌がらせが加えられていたということもありました。
    嫌がらせが加えられたという事実もさることながら、
    停学になった理由が「教育活動の場で政治活動をするな」なんてものではなく、
    「国難の時期に非常識な行動」というのが何とも言えません。
    この他にも、アメリカ国内に住むアラブ系の人々に嫌がらせが加えられたという話や、
    アメリカ国内に住むアラブ系の人々の一部が、テロ発生後に特段の理由も無く拘禁されたらしいという話も聞きました。
    50年ほど前に発生したマッカーシズムといい今回の件といい、
    アメリカという国には「自由」とは裏腹に、どこかに全体主義的なものが見え隠れしているんですよね。

    また、軍事的な環境も大きく変わりました。
    このテロ攻撃に対抗し、アメリカは「テロリズムとの戦い」を名目にして、
    アルカイダと彼らの「庇護者」であったアフガニスタンのタリバン政権を攻撃。
    テロ組織掃討とアフガニスタンの秩序回復を目的とした軍事作戦には世界中の「賛同」が得られ、
    2001年11月にはタリバン政権が崩壊。紆余曲折を経て、
    アフガニスタンに多民族で構成される新しい政権が成立することになりました。
    テロリスト集団アルカイダの幹部の一部は現在も逃走中でして、
    リーダーであるオサマ・ビン・ラディン氏はアフガニスタン南西部に潜伏中と噂されています。
    彼らは現在も新しいテロ計画を立案中であると伝えられているのですが、
    幸運なことに、彼らの手による新しいテロは発生していない模様。
    私は一連の動きを見て、「戦争は国と国がやるものだという価値観は捨てなければならない」と書きました。
    その言葉が真実になるのかどうかを知る為には、
    アメリカの対テロ戦争の行方を見守っていかなければならないでしょう。

    考えてみれば、日本国内の環境も変わったんですよね。
    安全に対する国民の意識が少なからず高まったことだけに留まらず、
    自衛隊法の改正などを経て、自衛隊がインド洋に展開し
    アフガニスタンへの軍事作戦に関与しているアメリカ艦隊への給油を行いました。
    日本政府の言い分はともかく、この行為は明らかに「集団的自衛権を行使した」もの
    (後方支援活動と武力行使の境目を設定するのは間違っていると私は考えています。補給も戦争の一部ですから)。
    是非は別問題として、日本が「一線」を踏み越えたことだけは確かだと思います。


    さて、テロ対策を名目として始められたアメリカの「21世紀最初の戦争」ですが、
    アルカイダとタリバンが事実上崩壊し、その矛先はフィリピンとイラクに向けられました。
    フィリピンのほうでは、南部を中心に活動するイスラム過激派組織・アブサヤフや
    共産ゲリラ・新人民軍(及び上部組織・フィリピン共産党)が対テロ戦争のターゲットになっており、
    アメリカ軍とフィリピン軍が共同でテロ組織掃討作戦を展開する光景が何度も見られました。

    ところが、最近になって急に雲行きが怪しくなってきたのがイラク情勢。
    最初、ブッシュ大統領などはイラクをテロ支援国呼ばわりし、
    対テロ戦争の一環としてイラクを叩くように呼び掛けていたのですが、
    最近では「対テロ戦争」の言葉はどこかへ消えてしまい、
    以前と全く同じ「大量破壊兵器」を口実としたイラク攻撃を呼び掛けるようになりました。
    その最終目的はサダム・フセイン大統領の打倒。

    でも、ちょっと慎重に考えてみれば、アメリカの言い分に不思議な点があることが分かると思います。

    まず、イラクから大量破壊兵器を取り除く為にイラクの現政権を潰そうという話になっているのですが、
    単に「大量破壊兵器を取り除く為」だけなら、小型の核爆弾などで秘密施設を爆撃すれば良い話。

    では、イラクにテロリストがいるのかというと、「確実にテロリストがいる」とは言えない模様
    (テロリストがいるのなら、対テロ戦争を口実にすればいいのですが、それをやっていないとなると……)。

    また、フセイン政権を打倒した後、フセイン大統領に代わる有力政治家が誰1人として見当たらないことも考えねばなりません。
    アフガニスタンの場合、タリバン政権に代わる政治家としてザヒル=シャー元国王の名前が早くから取り沙汰されていましたし、
    同時多発テロ直前に暗殺されたマスード将軍がもしも存命していたら、氏を国家元首にする選択肢も考えられたというように、
    タリバンの「代わり」を担い得る人材がそれなりに揃っていたのです。
    ところが、私がニュースを見た限りでは、フセインに代わるような逸材・有力者の名前は全然耳に入ってこないのです。
    となると、「フセインの代わりはいない」という嫌な予想をせざるを得なくなります。

    更に付け加えるならば、イラク北部からトルコ・イランの国境地帯で分断されているクルド人の問題も考えなければなりません。
    クルド人の問題については詳しい話を知らないのであれこれ詳しいことを述べることはできません。
    でも、フセイン政権が消滅した場合には、その混乱に乗じてあの地域で「何か」が起きても全く不思議ではありません。

    そして、イラク国内で東の大国であるイランの影響力が伸長する可能性があります
    (イラクにはイランと同様、イスラム教シーア派の信者が大勢いるんです)。
    これはアメリカにとっては決して好ましい話ではないはずなのですが、そのことは無視されている様子。

    当然、イラクとアメリカの間で戦争が発生すれば、原油価格や貴金属相場の上昇は避けられません。

    ──とまあ、考えれば考えるほど、
    「口実が整っていないのに、本当にこのままイラクとの戦争を始めてもいいのか」
    「戦後のビジョンが(ほぼ全く)見えない状態でフセイン政権を潰してしまっていいのか」

    と突っ込みを入れたくなってしまいます。
    私の目から見れば、現在計画されている軍事作戦がアメリカの国益に適っているとは思えないのですが、
    それでもブッシュ政権はフセイン政権打倒への戦争を強行してしまうんでしょうか?
    正直言いまして、私には理解しかねる部分が山ほどあります。
    中間選挙対策で戦争を始めるというという意見も、
    イラク攻撃に対するアメリカ国民の支持率が低下している現状を考えれば、信じ難いところです。
    イラクの石油目当てで戦争を始めると考えた場合にも、中東情勢を一層悪化させるというリスクや、
    中東以外──ベネズエラなどからアメリカが原油を輸入できることを考え合わせると、
    イラクへの攻撃が「割りにあっている」とはとても思えません。

    参考になるかどうか分かりませんが、
    「イスラエルはフセイン政権が倒れた場合に得をする」ことだけは確かなようです。


    何はともあれ、アメリカの政治家の方々には、
    3000人以上の犠牲者の名に恥じない決断を下して欲しいものです。

  • 2002年9月9日 23時15分40秒
    新しいうどん屋の話

    次の日誌は「9.11」関連で政治的にちょっと濃い話になりますが、
    今回分までは比較的「身近な」話題で通させて下さい。


    今年に入ってから、就職活動の合間を縫ってフリーソフト用の
    シナリオ作成を友人と共同で進めているのですが、その打ち合わせの為に
    渋谷の飲食店を使うことが非常に多くなりました。
    (この種の打ち合わせというものはメールやチャットで
    簡単にできるかのようにお思いの方がいらっしゃるかもしれませんが、
    本当のところを言いますと、やはり顔を突き合わせて話す方法が最良なんです)

    当然、同じ飲食店ばかりを使っていたのでは飽きてきますから、
    時には「気分転換」と称して、いつもは使わない別の店に入ることがあります。
    で、今日立ち寄った店は、気分転換のついでに「発見した」新しい店でした。
    その店の名前は「はなまるうどん」。
    名前の通りうどん屋さんなのですが、その価格を見て思わずびっくり。

    「一番安いメニューって、100円じゃないか」

    料金設定についてはお店のホームページを御覧になったほうが早いので詳しいことは説明しません。
    とにかく、最も小さいサイズのかけうどんのお値段が1杯100円に設定されていたのです。
    東京の立ち食いそば/うどんの最低価格が250円近辺であるこを考えると、これはかなり驚異的。
    しかも、チェーン店の本部が香川県に置かれているためなのか、「鰹節や天カスは取り放題」という豪快さ。
    また、本場讃岐うどんの味を継承しているせいなのか、スープは想像以上に薄味となっています。
    そのことを考えてのことなのでしょうか、テーブルの上には醤油さしが並んでいました。

    センター街から離れており立地条件が若干悪く、
    店内のレイアウトが少し複雑で移動しづらいという難点はありますけど、値段と量を考えればなかなか良いお店。
    こうして、更に外食へ金が消えて行くのでありました……。

    なお、先週金曜日には、多数のマスコミ関係者が詰め掛けており、
    夕方のニュース番組で「うどんの世界にも価格破壊が!?」などの見出しで紹介されていました。
    東京の物価を考えれば、確かに「価格破壊」と呼ぶに相応しい低価格なのですが、
    香川など向こうの人々にとっては、この値段が「当たり前」になっているかもしれないことを考えると、
    素直に「価格破壊」と言いきってしまった良いものなのかどうか悩んでしまいます。
    まあ、我々消費者にとってありがたいことであることには違いないのですが。

  • 2002年9月4日 22時38分11秒
    1年経っても変わりませんでした

    夏風邪で頭が重く、夏バテも解消されないまま終焉を迎えた今年の夏。
    今年がまとまった長期休暇を確保できる最後の夏(この後、夏に長々と休めるようになる為には、
    本人の出世か定年退職ぐらいしか道が無いらしい)はずなのですが、
    バイト中で熱中症に倒れたダメージが思っていた以上に大きかったらしく、
    目立ったことが何もできないまま秋を迎えることになりました。

    考えてみれば、あの「9・11」からもうすぐ1年が経過するんですよね。
    世界秩序と国際政治の現実を根底から覆してしまった事件を振り返るイベントも色々用意されているようです。
    中には、同時多発テロ事件が奇妙な形でアカデミー賞に影響を与えているという話もあるようです。

    全くの余談になりますが、事件発生当時、本図書館のヒット数が一時的に急上昇するということがありました。
    てっきり、本図書館に掲載されていた同時多発テロ関連の記事が目当てなのかと思っていたら、
    ヒット数増加の原因が、某ゲームメーカーオフィシャル掲示板から
    このページへ張られていた直リンクであることが
    後になって判明しちょっとびっくり。
    まさか、世界の一大事の最中に、ギャルゲーの話題で自分のサイトが注目されていなんて全然思いませんでした。


    さて、つい先頃、バイトの面接でとある雑居ビルに入った時のこと。
    エレベータホールから階段側を覗いてみたところ、防火扉を塞ぐように大きな看板が立て掛けられているのを発見。

    少しだけ怖くなって他のフロアを先に調べようとしたところ、通路の半分が荷物で塞がれていた踊り場を発見。

    もうちょっと怖くなって、下のフロアにあった飲食店を調べてみたところ、
    分厚いカーペットと傘立てが防火扉を邪魔していることを確認。

    ……結局、携帯電話で面接をキャンセルした後、このビルから慌てて逃げ出してきました(爆)
    嘘のような話に聞こえるかもしれませんが、これは本当にあったことでした──しかも、つい最近のことです。
    東京都内の雑居ビルの多くが改善されていたとの発表がありましたけど、
    ダメな建物はあいも変わらずダメなままでした……。

  • 2002年9月1日 00時03分11秒
    一部の方向けの事務連絡

    『Elegy III』のキャラ募集開始に伴い、『Elegy III』のサポートサイトを開設することになりました。
    これに伴い、当図書館の一部コンテンツが入れ替わります。具体的には──

    ●『Elegy III』サポートサイトをhttp://april1st.niu.ne.jp/elegy3/に設置
    ●同時に、『Elegy III』サポートサイトのミラーサイトをhttp://inquisit.e-city.tv/elegy3/に設置
    ●『Elegy II』サポートサイトをhttp://inquisit.e-city.tv/elegy2/に設置
    ●9月15日付で、『Elegy II』サポートサイトをhttp://april1st.niu.ne.jp/のサーバ上から削除

    若干ややこしいことになりますが、皆様の御協力をお願い致します。
    参加者の方など、本サーバ内に『Elegy II』サポートサイトのブックマークを残している方は、変更をお願いします。

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