クリスティナ・ウェイクロフ
Christina Waycrof
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解説: ラコルニア帝国の高級官僚の家に生まれる。 生後間も無く母親が病死し、子育ては父親の手によって行われた。 1514年に士官学校を首席で卒業し、国防省の官僚として働き始める。 同年11月、父親チャールズ・ウェイクロフが軍事物資の横領の容疑で逮捕・処刑されると、 その罪に連座する形で彼女も獄に繋がれ、翌15年には辺境の流刑地(現・鬼哭の谷北側の砦)に幽閉される。 後に、当時政府内で頭角を現しつつあったレアルーシの一派によって父親の冤罪が証明され、 彼女に対する幽閉措置も解かれることになったのだが、折悪く1516年のクレアクライシス独立前後の混乱に巻き込まれ、 クリスティナをラコルニア帝国に呼び戻す命令が流刑地に届くことは無かった。 彼女がクレアクライシスに加わることになったのは、 元官僚の流刑者という奇異な人材の話を耳にした白金鷹匡らが彼女を牢から出し、 彼女と桔梗の間に会談の席を用意したことによる。 クレアクライシス軍の将軍となってからは、若手将校らと共同で軍制改革や装備近代化などを推進。 「偽りの遺産」からロイカーンの戦いにかけては、クレアクライシスの後方支援活動を統括。 ラコルニア帝国軍に逮捕され、危うく処刑されそうになることもあった。 1524年12月の戦間期には、羅将門計杜らと共同でクレアクライシスの戦略方針に関する機密文書を作成。 1525年にラルと結婚、1526年に一人息子リックを出産すると、 彼女はラコルニア帝国とクレアクライシスの和平交渉を提唱し、 自治都市バスティアと並び、和平交渉における事実上の仲介人となる。 だが、クレアクライシス国内の過激な国粋主義者などから命を狙われることも多く、 1527年12月には誘拐されて激しい拷問を受け、一時生死の境をさ迷った。 救出後、彼女は羅将門歳羽に対して、 誘拐とクーデター未遂の計画犯であったクレアクライシス長老10数名の暗殺を秘密裏に指示。 これによって、交渉の障害だった過激派分子が一掃され、ラコルニア帝国との和平が実現する。 和平成立後は初代駐ラコルニア・クレア大使に就任、息子リックをレアルーシの養子とする。 1542年にリックが第7代ラコルニア皇帝に即位すると大使を退任してラコルニア国籍を取得、1547年6月まで帝立院学院長の座に就き、 ハランド朝ベステロス王国との国交回復に道をつけるなど、皇帝リックを影から支え、平和の維持に貢献した。 テレーゼ・バッハナハトと異なり、あえて夫妻共にラコルニア帝国に帰化したのは、 両親が平民であり爵位を持たないが故に脆弱なリックの権力基盤を影から支え、 帝国内に残存しているクレア排斥論者に無言の政治的圧力を掛けると同時に、 リックとレアルーシの関係を取り持つことによって帝国の中枢に亀裂を生じさせない為だと言われている。 その姿勢は、養子に出したマナとの関係を完全に遮断したテレーゼ・バッハナハトと対比され、 後世の歴史家などから批判を浴びることも決して珍しくなかった。 また、必要とあらば桔梗やリックに対する諫言や批判も躊躇わず、 後世では「国民と国家の為には君主を殺すことも厭わない」とすら評された彼女の政治姿勢は、 君主に対する個人的忠誠を誓う者が多かったクレアクライシスの中でも極めて異質であり、 後世の人間による彼女に対する好悪を大きく二分させてしまう結果に繋がっている。 1547年9月、帝都ラコルニアの自宅で乳癌のために死去。享年50。 ラコルニア帝国において、ヴェルス家以外の人間で国葬が執り行われた史上2人目(平民では史上初)の人物。 遺言により遺体は火葬され、その灰はシチル川に流された。 クレアクライシス時代の初期には、形式的に巫女装束を羽織っていた。 しかし、本人はこれを「旧クレアムーン国の民族衣装」としか考えておらず、 動きやすいよう勝手にカスタマイズしてしまっている。 1524年頃からはラコルニア製のビジネススーツを着用することが普通となっている。 また、帝国の士官学校仕込みの合理思想を全面に振りかざしているため、 一般庶民や長老達の間からは「外国から来た風変わりな女」としか思われておらず、 長老をはじめとする宗教右派とは10年間にわたり激しく対立し続けていた。 ただし、士官学校で兵站や建築の技術など多数の専門知識を身に付けたため、 桔梗をはじめとする政府の実務担当者からは信頼を集めている。 なお、彼女の左腕は、長期間の緊縛による神経への損傷が原因で 肩より上にあがらなくなっており、指先も自由に動かせなくなっている。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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