上官は問題児?(多分)〜II〜

アザゼル+鴉

どうも、飛鳥です。
一応、まだ続くので.....

「えっと........どう言う意味ですか?」 多分、この時の私の顔は相当な間抜け面だと今になって思った(赤面)。
「資料を見て判断、そして論に至った訳だ。つまり、第一試験と言う事」
鴉さんが再びテーブルの上にある私の資料を見ながら言った。
「と....私はまだ仕事があるから飛鳥を置いてくね。変な事はしないように。わかった? 鴉」
「了解です」
鴉さんがCALCM教官の方を向いて軽い敬礼をする。
「じゃあね〜飛鳥他の試験も頑張ってね〜」
そう言いながら教官は帰った。
「さてと........第二試験を行う。付いて来い」
鴉さんが上にジャケットを羽織り、外に出る。無論、私も付いて行く。
家の裏手に回って森の中へと入って行く。
私がふと左を向くと大きな川が流れていた。
「その川の名前はフォロフォル川。大きさも深さも丁度良くて釣り人にはそれなりに知られている川だ」
ふ〜んと私が感心しながら歩いて行くと誰かが釣りをしていた。
よ〜く見ると誰かの手製なのかフード付きの服を着ている。
それと、緑色の頭と魚のような尻尾が見えた.........
「アイツはトベリ。一応、俺が飼っている謎の生物だ。俺がまだ傭兵時代に戦場でたまたま見つけて同居している。頭が良くてな〜釣りの仕方を教えたらすぐに出来るようになった。しかも、結構大物を釣りやがる。それと、慣れていない人には何か刺す時がある。慣らす為にお前にも預けるからな」
私は最後辺りに出た「何かを刺す」の言葉が引っ掛かり尋ねようとしたが余計な詮索は止める事にした。
森を深く進むにつれ、更に道が険しくなって行った。
そして、一筋の道が現れ、そこから道を抜けると私の目の前には綺麗な湖が見えた。
そして鴉さんは。
「ここがお前の第二試験場だ」
私は気を引き締めた。

(2002.09.11)


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