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リレー形式SSシリーズ三発目「少女とタライと○発言」
 
 
 御剣 叢雲 「天誅っ!!」
 叢雲は本能に従って声の主にどこからともなく取り出した金ダライを渾身の力を込めて投げつけた。
 フガクにツインテールを噛まれていたためにぐしゃぐしゃになっている。それが双眸に不気味な光を宿らせて影のおちた笑顔を浮かべる叢雲の怪しい姿をいっそう引き立てていた。
 「う、うぐぅ…痛いよぉ」
 金ダライの直撃を受けていたアリサがようやく起き上がった。しかし…
 「滅殺…だよ♪」
 背後に現れた叢雲の容赦ない一撃がアリサの身体を宙に舞わせることになった。
 「ふふ…ふふふ…」
 「がじがじがじがじ…ふーっ」
 シンパの皆様が見たら世を儚んで集団自決してしまいそうな暗い笑顔を振りまいて地面に倒れたアリサに一歩ずつゆっくりと近付く叢雲だったが、再びそのツインテールを噛み始めたフガクの前にあえなく撃沈した。
 「がじがじ…」
 「……」
 「…うぐぅ」
 たまたま近くにいた人たちがどうしたらいいものかと困惑げな視線を二人に送っていると、通りの向こうから一人の女性がやってきた。
 
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