シチルにて〜お萩戦争〜 おまけ
語り手エリー
茶は普通の味だった。
それどころか美味しい部類に入った。
更にはパンドラが配合した薬草やら香草の効果もあって、
御茶会は非常に和やかに進んでいた。
「アレ、パンドラ将軍何か食べるの遅いですね?」
既に御茶会が始まって結構経つにも関わらず、
パンドラはまだ10個も食べていなかった。
あれだけ執着していたにしては妙な光景だった。
「どうかしたんですか?」
「いや、ちっと残しておこうかなと・・・・・・・・・・・・・・・・・・
多分半々になるだろうから十分喰えるだろうしね。」
茶を啜りながらと遠くを見つめてぼんやりと話す。
兵士達には意味が分からない。
「何か分からないですけど・・・・・・
早食い大会をやろうって事になったんですが将軍もどうですか?」
「私が出たら不公平でしょう。甘いモノ好きですから早いですよ。
まあ、審判役でもやっていますから皆さんだけでどうぞ」
その後、お萩50個を用いての早食いが始まる。
始まりから最後の者が食い終えた時まで、
パンドラは一つのお萩をゆっくりかじっていた。
その日の夕方、「聖蓮」はクレアへの撤退が決まった。
隊長格が中心になって、速やかに撤退は実行された。
その部隊の遙か前方をパンドラは走っていた。
いつもの装備と自分に割り当てられたお萩だけを抱えて。
以後、パンドラ視点(多分)
クレアに辿り着くともう日が暮れていた。
全身が疲れでだるかったが、気にせずまずは自室に向かう。
貯蔵庫から酒を何種類か選び、好評だった茶葉も持ち出す。
そうして酒と茶葉と大量のお萩を抱えて出向く。
向こうは待っては居ないだろうが気にしたら負けだ。
訪ねてみると顔色が悪かった。
どうやら先日の怪我と日頃の蓄積が原因らしい。
取りあえず茶とお萩を用意して御茶にする。
お萩は大量にあったので2人で食べて丁度良いだろう。
お萩に酒は余り合わなかったが気にしない。
お萩だけでは口が甘くなるので、酒の肴を作る。
そんなこんなで時間が経った。
今夜は泊まっていく事が決まり………………
気が付くと朝だった。
夢中になって。結局徹夜したらしい。
「(眠い。・・・・・・・・部隊が後退し切れたか確認しにいかないと
終わったら自室に戻って……………取りあえず寝ようか二日位
でも、二日も顔を出さないのは問題か・・・・・・・・・・・・・眠い。)」
「聖蓮2」の残存兵力は800人だった。
たいした働きもせずに−1200人は痛いがまだマシだろう。
後日改めて部隊を編成する旨を伝えて取りあえず解散を言い渡す。
その後、隊長格を集めて幾つか相談、すぐに終わる。
結局、自室には戻らずに再び訪ねる。
留守だったが気にしない。椅子の一つに腰掛け夕方まで爆睡。
………………の予定だったが、お昼頃に起きる。
丁度、帰ってきた所だったので一緒に昼食を取る。
その後、昨日の続き。
昨日の残りのお萩やら茶やら酒やらを喰らいながら。
結局今日も、泊まり&徹夜…………お肌が荒れそう。【爆】
|