将軍採用2「お気楽パンドラ」〜続・潤いと言う名の口論〜
語り手エリー
将軍採用に関しての話し合いは難航を極めていた。
更に説明を加えていく。
が、なかなかまとまりそうにない。
「何度も言いますけど、せめて仮面を外せませんか?」
「いいですよ。」
仮面を外す。出て来たのは極普通の少女の顔
「なあ、昨日と顔が違わないか?」
「さっき暇だったのでちょっと。」
「つまり、その顔も変装なのですね。」
「ええ、そうですね。」
教官は溜息を一つ。
「そう言う意味で仮面を外して欲しいと言った訳じゃないんですが。」
「分かってます。素顔を晒して欲しいのですよね。」
「分かっててそう言う反応するのは素顔を晒す気が無いと?」
「そうですね。素顔を晒す気は無いです。
大抵何時も変装していますので、仮面で識別してもらえませんか?」
「つまり、その仮面を付けていればパンドラと認識しろと?」
「後、声も一定ですね。パンドラの声は。
適当な顔で認識して貰う事も考えましたが、素顔を晒さない以上、
この仮面姿で識別して貰った方が良いかと・・・・・・」
何とか丸め込む。
その後も色々と言い争う。
「部隊指揮が苦手なのにどうやって指揮官をやるつもりなのですか?」
「そこら辺は、今後に期待と言う事で。」
「開戦までに身に付けられると?」
「努力はします。最悪、後方支援か一騎打ちにでも徹します。」
「それだけしか出来ない将軍を採用する余裕もないのですが。」
「禄はかなり割り込んでも平気ですよ。」
「・・・・・・そういう問題ですか?」
ひたすらに言い争う。
だが、偶には。
パ「この爆薬の調合良いですね。粗いけど、組み合わせが面白い。」
教官「その爆薬は結構自信があるわよ。とっておきの新作だから。」
パ「ここら辺の爆薬をちょっと混ぜてみては?」
教官「それは試したけど、上手く安定しないのよ。」
パ「起爆剤をもっと強いのに換えて爆薬をもっと厳重に包んでは?
ちょっと大型化しますが、誤爆は減りますよ。」
鴉「教官、パンドラ・・・・・・話がずれまくっている様な気がしますが。」
教官「はっ・・・・・・・・・・・・つい夢中に(汗)」
パ「良いじゃないですか、楽しいし♪」
等と脱線しつつ、書類を作成していく。
空欄が多かったり、妙な記述が多かったりするが。
そのうち昼時になる。
パ「区切りが良い所ですから昼食にしませんか?」
鴉「お前、・・・・・・・もうちょっと危機感を持てよ。
書類自体はそんなに難しくないんだから普通もっと早く終わるんだぞ。」
パ「でも、昼食に丁度良い時間ですよ?」
等と言いつつ、昼食にする事になる。
|