モンキー・ラヴ・ダンス(vii)
アオヌマシズマ
忘れていたわけではないが
−−−−登場人物紹介
『彼』ことスケキヨ(当時、満17歳)
何もやるわけじゃなし、何かできるわけじゃなし
死んだ魚が流されていくが如く
成り行きで
なんとなーーく
入学した士官学校。
13歳。
そこで彼を待っていたのは
果て無き迫害の日々。
4年
限りある、そして人生で最も貴重な時期を
半ば引き篭もって過ごす。
内気で気弱な彼に、抗う術などある筈も無く
逃げ込んだ唯一絶対のココロの拠り所は
二次元のロリロリ美少女ワールド。
オタク少年。現在、青春真っ只中★
イワン(17歳)
彼はスケキヨを超越する運命享受のプロだった。
物心ついた頃には既にイジメDAYs。
ある意味これも才能。
ただし彼は自分を底辺だと認めたがらなかった。
盲目的に自分は『特別』だと信じ込み(言い聞かせ)
人生一発逆転を狙って
士官学校へ入学。
・・・・・が
限りある貴重な青春時代を
ナァナァで過ごして
ふと気付けばもう若くない。
時間経過と共に
『若者の無限性』とやらは急激に狭まっていき
情け容赦なく突きつけられるであろう現実。
抗う術は無し。
甲斐性も無し。
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