モンキー・ラヴ・ダンス(xii)『金だの名誉だのロックだの』

アオヌマシズマ

前回までのあらすじ
 激変!!
 友の激変!!
 スケキヨに詰め寄る少年イワンの運命やいかに!!!
 (エロ本拾ってます。)

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と、その時

 こんこん

ドアをノックする音が響く。

??? 「スケキヨ〜。居る〜?」

スケキヨ「あぁ、あがって来ていいよ」
イワン 「だ、誰? 新聞の勧誘かい?」
スケキヨ「いや、カノジョ。今日一緒に練習するって約束しとったから」

イワン 「か、かの・・・」
 とたんに顔の血の気が引いてくるイワン。

イワン 「アヤヤヤヤヤ、お呼びじゃない?ボク、用無し?生きてちゃダメ?」
スケキヨ「別に居てもいいけどさ・・・。
     そうだ。お前も一緒にやる? 楽しいよ」
イワン 「い、イヤ、いいよ。
     ぼ、ぼぼぼ、ボキみたいな
     キショい童貞オタク野郎が居たって煙たがれるだけだし。
     ボキは心身共に、婦女子の嫌う要素を完全網羅してるからね。
     全身之、ヴァイヴる。なんちゃって。参ったねこりゃ。
     それに、それにだ。こんな奴と知り合いだなんて知れたら
     何言われるかワカンナイぜよ。
     弄られるね。間違いなく弄られるね」
スケキヨ「んなガキみてーな事言わねぇよアイツは。お得意の被害妄想か?」
イワン 「イヤイャイヤ、そうなるね。絶対そうなるね。
     ボキの人生経験上間違いないね。
     そういう訳だから、余計な被害を蒙る前にボキは退散させて貰うよ。ボッキーン」

 何を思ったかイワン、窓を開けて飛び降りる。
 が、うまく行かずにスッ転んでしまう。
 そしてよろめきながら慌てて走り去っていく・・・

エ・ラヴェール 「ねぇ、さっき君ん家から人が飛び出してかなかった? 気のせい?」
スケキヨ    「・・・気のせい、だろ」

 そう言うと、スケキヨはギターを手に取った。


つづく

(2002.09.25)


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