モンキー・ラヴ・ダンス(xxv)『イワンの馬鹿』

アオヌマシズマ

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     完結編・イワンの馬鹿
        それが、君の望んだ世界。


「・・・ワン。イワンッ!!」
「・・・ふぇ?」

少年イワンは、聞きなれた声で目を覚ました。

「・・・あれ?」
「ようやく起きやがったか。」

目の前に居るのは・・・マゴウコト無き、スケキヨ君。
しかも、その姿は『バンドマン』こと『逆賊』の『それ』ではない。
巨大な銀縁メガネ
似合いもしねー謎のバンダナ
よれよれのTシャツ
ボロボロのGパン・・・
そう、正に『あの時のまま』の・・・オタク少年・スケキヨがそこに居た。

「す、スケキヨ? あれ・・・? ぼ、ボキはたしかデートに行ってて・・・
 そ、それでカノジョは消えちゃって・・・」
「カノジョだぁーー? ふふん。夢ん中で妄想デートかい? 実に君らしいね。ダメダメだね。」
「夢・・・」
「おい、そんな事よりも、話の途中で寝るんじゃぁないぜ。逃げ出したくなったのかい? ええ?」
「い、いや、そ、そんな事はないさ。」
「それじゃあ続きをやろうじゃないか。」
「あぁ、うん、もちろん。・・・って何の話してたんだっけ?」
「トボケンジャネーヨ!!
 自分達オタクの存在意義!!
 童貞は悪か!? チカラは正義か!?
 実に重要かつ有意義な議論を交わしていたところじゃあないか!!
 それとも君はアレか、童貞の誇りを失い、愚鈍な一般ピーポゥの思想に染められてしまったのか!?」
「・・・・・・・」


・・・戻ってる? あの時に。
いや、あるいは・・・・・・

      全てが、夢だったというのか?


「・・・・・・・(□;)」
「・・・何をボサっとしてんだい。また寝るつもりかい?」
「ち、違うって。・・・ぼ、ボキを見くびらないで欲しいもんだね。
 そんなコトより、ぎ、議論を続けようじゃあないか。」
「ああ。そう来なくちゃあね。」


つづく

(2002.11.04)


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