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『隠しボス座談会』Part4

第4回座談会

4月1日の魔術師(以下「聞き手」):全国2000万人のゲームファンと1000万人のRPGファンの皆様、こんにちわ。「隠しボス座談会」のお時間がやってまいりました。今回は、第3回座談会の続きということで、『WILD ARMS』シリーズの隠しボスの座談会を続けて参りたいと思います。前回はモンスターとダンジョンについての論議が行われましたので、今回はシナリオなどそれ以外の要素について論議を深めたいと考えております。まずは、前回から引き続き登場するゲストの方々を紹介致します。
アンゴルモア:では、よろしくお願いする。
聞き手:こちらこそよろしくお願い致します。
アンゴルモア:ところで、前回も登場していた蜥蜴の2人組はどうなったかね?
聞き手:トカさんとゲーさんですか。ええと、あの──(と言って隣を見る)
トカ:…………(一心不乱にカブトムシの寿司を頬張っている)
ゲー:げげー(--;)
聞き手・アンゴルモア:…………(--;)
アンゴルモア:相変わらず、といったところだな。ところで、前回のリクエストはどうなったかね?
聞き手:ああ、「リクエスト」ですね? こちらの方をお呼びしました。
エマ博士:……あ、どうもよろしく〜。
アンゴルモア:なるほど……そなたはこういう女性が趣味なのか。
聞き手:(--;)い、いや、「趣味」というわけではないのですが……ただ、今日の内容を考えますと、学者の方をお呼びしたほうが良いのではないかと思いましたので……。
アンゴルモア:なるほどな。
エマ博士:…………
アンゴルモア:どうしたのかね?
エマ博士:へえ……君があの有名なアンゴルモア君ね。こうやって見てみると、結構いい面構えだし、頭良さそうじゃないの。しかも体が大きいから実験にも耐えられそうだし。
アンゴルモア:…………(--;)
エマ博士:ねえ、良かったら、私の研究室で一緒に──
聞き手:あ、あのすいません……スカウトは後にして頂ければ……。
エマ博士:ちぇっ。まあ、いいか。
アンゴルモア:では、そろそろ始めようか。
聞き手:そうですね。その前に、この人(?)の食事が……。
トカ:…………(まだ寿司を食べている)
ゲー:げげげー。(T_T)
聞き手:……まあ、いいや。無視して始めてしまいましょう。

エマ博士:考えてみれば、この作品でストーリーに対する批判を聞いたことは滅多に無いね。
アンゴルモア:そういえばそうだな。戦闘エフェクトに関する文句は色々と聞いたことはあるが、それは大したことは無いし、そもそもグラフィック目当てにこのシリーズを買うことは滅多に無いのではないかね?
ゲー:げげーげー。げげげげー。
エマ博士:「主題歌や音楽目当てにゲーム買った人は結構いるらしい」だって。
聞き手:…………分かるのですか?
エマ博士:え? そりゃ当然でしょ。
アンゴルモア:……まあ良い。では、一体何が魅力なのであろうな?
聞き手:どうなんでしょう? ゲーム全体としては、熱血っぽいテイストが満載ですからね。それに、登場人物達は基本的にオプティミスト(optimist:楽観主義者)ですし。
エマ博士:うんうん。それは言えてるね。でも、考えてみれば、RPGというゲームのジャンルでは、それが当然じゃないかな?
アンゴルモア:どういう意味かね?
エマ博士:RPGというゲームって、プレーヤーが主人公達を操作し、目の前に現れる敵を倒し、トラップや難題を解決して先に進むゲームでしょ? RPGの基本要素として「難題を解決して先に進む」というのが要求されているのに、主人公達が後ろ向きで悲観主義者だったら、プレーヤーをげんなりとさせてしまうでしょ? それに、ゲームを見ているほうも、悲観主義者よりも楽観主義者のほうが安心して見ていられるし。
アンゴルモア:確かにそれは言えてるかもしれんな。
ゲー:げーげげー、げげげーげーーげ?
エマ博士:「『FINAL FANTASY VIII』にあったスコールのような人間はどうなるか」? まあ、確かにそうだけど……。
アンゴルモア:スコールの場合、逆に「RPGでありながら悲観主義者で陰気」という特殊な設定が目立ってしまったがな。しかし、あの作品で、スコールは結局、いつものRPGの主人公らしい熱血漢のような側面を見せることになるから、RPGとしての「文法」はしっかりと守られているわけだな。
トカ:でも、あの作品のストーリー面での評価はあまり良くないと聞いておりますぞ。
聞き手:……おや、お食事は終わりましたか。
トカ:うむ。カブトムシだけではなくクワガタの寿司を用意するとは、かなりの通とお見受け申す。
聞き手:は、はあ……。
エマ博士:(クワガタの寿司って……いくら用意したんだろう?)
トカ:……で、話を元に戻させて頂きますが、ファンサイトを除けば、『FINAL FANTASY VIII』のストーリーに対する評価はあまりよろしくないと伺っておりますぞ。RPGの文法に従っていながら、評判がよろしくないというのは如何なることでございましょうか?
エマ博士:えー、だって、あれは、陰気な主人公の存在よりも、変わり者のヒロインのほうが非難の槍玉にあがってるんじゃないの? 「あんな風変わりな女性キャラクターって普通はいない。あれはキャラクターデザイナーの個人的趣味だ」って。
アンゴルモア:しかし、それを言い出せば、他のゲームのヒーローやヒロインもそうだし、そもそもゲームの登場人物全てがそうじゃないのかね? だって、ここに並ぶ蜥蜴達だって、元を正せば『WA』シリーズの生みの親である金子彰史氏の好みと個人的趣味で作られたようなものでは──
トカ:おっと、その先は禁句ですぞ。
ゲー:げげー(^^;)。
エマ博士:それに、『FFVIII』では女性と男性のラブロマンスが主題だったと聞いているのに、カップリングの選択権がプレーヤーに全く与えられていないというのは、ちょっと不便だと思うんだけど……。ラグナレインのほうは特に問題視されていないけど、あの変わり者2人組が恋愛関係に入り、しかも濃厚(?)で思わず「ぐはっ」と唸ってしまいそうなラブシーンを見せられると……。
聞き手:それはありますね。だから、私はあの作品のレビューで「スコールとリノアに対する評価が作品全体の評価に直結している」と言及したわけです。しかし、「濃厚なラブシーン」と仰いましたが、あのゲームでは、年齢規制が必要になるような描写は──
エマ博士:登場してないですよ。だって、あれはPSで出たんですから。
アンゴルモア:しかし、『WA2』ではその辺の描写も遠回しに書かれていたぞ。しかも、エピローグで(トップレベルの機密情報につき電子処理を施させて頂きました)しな。
トカ:そ、その話はバラしてはまずいですぞ。
アンゴルモア:大丈夫。座談会の様子が公開される時には、インタビュアーが上手いことしてくれるだろうしな(^^;)。それに、その種の描写ならば、『Xenogears』で2回登場したし、インタビュアーもオンライン小説で1回やってしまっておる
聞き手:それについてはノーコメントです(^^;)。
トカ:なるほど……さすがはアンゴルモア様、目の付け所が違いますな。
アンゴルモア:そんなことで感心されても困るのだが……。
トカ:しかし、カップリングの選択権が与えられていないのは『WA2』でも一緒だトカ……。
ゲー:げげー。
エマ博士:確かにそうなんだけど、あの作品の場合、少なくても登場人物達は変人揃いではなかったでしょ? 年齢層も多種多様だったはずだわ。中にはちょっと変人もいたけど(^^;)。
トカ:ふっ。それでは我輩は──
アンゴルモア:お前はそもそも「人」ではなく蜥蜴であろう?
トカ:……くうっ…………(T_T)。
ゲー:げー(--;)。
エマ博士:それに、メインカップルとなるアシュレー・ウィンチェスターマリナ・アイリントンは誰がどう見ても「常識人×常識人」だったし。それだから、見ているほうもストレスはあまり感じなかったのよね。まあ、リルカのファンが結末を知ったら、ちょっとがっかりするかもしれないけど。
アンゴルモア:そうだな。…………ところで、最初は何から話し始めたんだ?(^^;)
聞き手:「登場人物達が楽観主義者である」というところから入ったはずですが、いつのまにやら理想のカップル論になっていますね(^^;)。
エマ博士:別にいいんじゃないの。これで、『WA2』の「常識さ」が証明されたんだし(^^;)。

アンゴルモア:次に『WA』シリーズを語る上で欠かせないのは、『奇跡』というメインテーマだな。
聞き手:そうですね。
トカ:ここでも『WA』シリーズを貫いている楽観主義が表に現れておりますぞ。主人公クラスの人間に「奇跡は自分の手で起こしてこそ価値がある」という趣旨の言葉を言わせ、それを実践させておるのですから。『(1)』では、まだ「神様頼みの奇跡」という要素が完全に抜けきってはおりませんでしたが、『2』では、完全に人間達が自力で奇跡を起こした様子が描写されておるのです。
ゲー:げーげげー、げげーげげげーげ、げっげげー!
トカ:他力本願を排除した美しき自力救済の物語、人を勇気付けるには絶好の一品!」と申しておりますぞ。我輩も、思わずつぶらな瞳から大粒の涙を流してしまいましたぞ……特にラストバトル、あれを見て涙を流したファンは決して少なくないと伺っておりますぞ。
エマ博士:でも、あのラストバトルの演出って、『MOTHER2』にも──
アンゴルモア:おっと、それは禁句だ(^^;)。
聞き手:良いわるいは個人の価値観の問題になりますからどうでも良いのですが、他力本願の要素をできる限り排除したというのは間違いありませんね。「THE CONSUMER」の2000年11月の日記で、「衆院本会議を欠席してしまった加藤紘一さんにお勧めのゲーム」としてこの作品が登場していたことも、何となく納得できますし。
エマ博士:見ていて気持ちがいいのは間違いないわね。でも、時には自力救済とは全く関係無く訪れる「奇跡」に期待を繋ぎたくなる瞬間もあるわけで、そういう時には、この作品はちょっときついかもしれないね。
アンゴルモア:まあ、『WA』シリーズはそもそも癒し系のゲームではないから、そんなことはどうでも良い。
トカ:しかし、『Kanon』のレビューでは、『WA2』を根拠にして『Kanon』の批判をしておりましたな。
聞き手:はい。……まあ、昔からの私の思想信条として「一方的な他力本願は大嫌い」というものがございましたから、『Kanon』が嫌いになる下地そのものはしっかりと備わっていたわけです。
トカ:では、インタビュアーは浄土真宗よりも自力救済を前面に押し出している宗派──例えば禅宗や古代仏教のほうが好みというわけですな。一神教は問題外、ということで──
聞き手:ここは宗教の話をする場所じゃありません(^^;)。……で、『Kanon』では悲劇から奇跡へと繋がるプロセスが不透明なケースがあったのです。それに……。
エマ博士:それに?
聞き手:奇跡なんて起こさずにストーリーを終わらせたほうが完成度が高くなるように感じられたのに、それにわざわざ奇跡をくっつけて御都合主義的な大団円を無理矢理作ってしまったような印象が見受けられるんです。
アンゴルモア:RPGだったならば、一定のハッピーエンドはゲームの特性上必要不可欠になるが、ADVでは必ずしも必要ではなくなるからな。しかも、ついでに言えば、RPGにおけるハッピーエンドは原則として自力によって成し遂げられねばならない。他人の手によって為された場合でも、主人公達が世界の救済を積極的に支援したという証左をゲーム中で提示しなければならん。そうでないと、主人公達が戦っていることの意味が全く無くなってしまう上に、悪役であるわしのほうも張り合い甲斐が無い(^^;)。
エマ博士:うん、そうね。さすがは魔王様ね、いいこと言うじゃない。
ゲー:げげーげ、げげげーげげー!
トカ:「だから『FFVII』のエンディングに賛否両論が集まった」? うむ、それは言えてるな。
エマ博士:でも……『Kanon』の場合、もっと別の場所からも批判してたでしょ? 「メインヒロイン達の描写が偏っている」って。
アンゴルモア:それは確かにな。しかし、このままでは、あの会社のブランドイメージとして、「メインヒロイン=年少の女性だけ、(危険発言につき電子処理を施させて頂きました)」ということになるからな。
トカ:おおっ! 本日2回目の爆弾発言! 危険な香りでは誰にも負けぬと自負していた我輩をも上回る絶好調ぶり! さすがはアンゴルモア様っ!!
ゲー:げげー♪
アンゴルモア:だから、変なところで感心されても困るのだが……。

エマ博士:これで、『WA』シリーズ──特に『2nd』のストーリー分析はあらかた済んだわけね。
聞き手:いいえ。まだ1点だけ残っています。
トカ:ほほう?
聞き手:実を言うと、『WILD ARMS 2nd IGNITION』というゲームは、「政治学的に見ても正しい物語」でもあるんです。
エマ博士アンゴルモア:?
トカ:ほほう……なるほど。これはなかなか面白い着眼点ですな。いや、我輩も似たようなことを考えておったのですぞ。
ゲー:げー?
聞き手:まあ、厳密には「現実主義的な国際政治学」という限定が付きますがね。
トカ:そう、それ! 我輩も同じことを考えておったのだあ!
ゲー:??
エマ博士:あのー……ちょっと話が見えないんだけど……。
聞き手:実は──
トカ:(聞き手を押し退けて)ここからは我輩が説明致しますぞ。重度の機密情報になりますが、御了解願いたい。
アンゴルモア:ああ。
トカ:この作品の最大の「謎」とされていたオデッサの存在理由は、以下のように説明されていたはずでございます。

アーヴィング・フォルド・ヴァレリアの意図
(1)侵食異世界カイバーベルトの存在を確認

(2)カイバーベルト封印にはファルガイアの大同団結が不可欠

(3)ただし、ファルガイアの諸国家は対立状態にあり大同団結は困難
そもそも、「侵食異世界」という存在が漠然としており、大同団結させる為の動機付けとしては不十分

(4)ファルガイア各国を団結させる為、
「現在迫っている明白な危機」としてテロ組織オデッサを用意

(5)対オデッサ戦線として各国を団結させ、危機対応部隊としてARMSを国際社会に認知させる

(6)ARMSの主導でオデッサ掃討作戦とカイバーベルト破壊作戦を実施


ゲー:げっげー。
エマ博士:「これのどこが『政治学的に正しい』のか分からない」って言ってるよ。
トカ:それは至って単純明快。「敵の存在があって初めて味方が生まれる」という考え方ですな。
アンゴルモア:ほほう……。
トカ:一連の事件において、カイバーベルトを無事に破壊できたのは、何よりもファルが遭いの各国が一致団結していたから。そして、ファルガイアの諸国を実際に一致団結させていたのはテロ組織オデッサという明白なる脅威。テロ組織オデッサのお陰でファルガイアが団結し、その余勢を駆ってカイバーベルトを潰すことができたのですぞ。もし、オデッサのような存在が無かったならば、ファルガイアはカイバーベルトによって呑み込まれていたのではないですかな?
ゲー:げー。
エマ博士:確かにそうかもしれないけど、それが政治学とどのように関係するの?
トカ:それは──
聞き手:面倒なので、ここからは実際に政治学を大学で履修していた私が話しますね。
トカ:ああっ……せっかくのチャンスが……(T_T)。
聞き手:ちょっとゲームから話は外れますが、そもそもナショナリズムって何だと思いますか?
エマ博士:え?
聞き手:ナショナリズムというものは、自分達の社会を脅かす外国人を「敵」と認定し、その敵に立ち向かう為に自分達の団結を深めるという論理構成を取っているんです。
アンゴルモア:ふむふむ。それで?
聞き手:で、この作品でアーヴィングを実践した上述の作戦って、「ファルガイアの各国の国民に、『統一国家ファルガイア』としてのナショナリズムを持たせた」とも言い換えられるんです。そして、そのファルガイアを「統一」し、漠然とした概念存在であるカイバーベルトと戦う準備を整える為に、目に見える脅威──ファルガイアの『敵』としてオデッサを用意したはずです。それは上の表でも書かれたことです。
トカ:その通りですな。
聞き手:しかも、スコット・サマーズの設定資料に「余談になるが、のちに虐げられた人々を解放する戦いに参加し、リーダーとして活躍する」と書かれていたように、ファルガイア全体の脅威であったカイバーベルトとオデッサ、更にはロードブレイザーが消滅した後、「統一国家ファルガイア」は何らかの事情で政治的に分裂してしまったことが示唆されています。エピローグで超国家的な軍事組織だったARMSが解散されたことからも、それは伺えると思います。
エマ博士:なるほどね。
アンゴルモア:「組織や団体の団結・維持には敵・目標が不可欠」……確かに、現実の政治では良くある話だな。
エマ博士:それは分かったけど、どうして「現実主義的な国際政治学」という限定が付くわけ?
トカ:ややこしい話になりますが、この不肖トカが御説明致しましょう。実は、今まで述べたような政治学の考え方というものは、複数ある政治学の流派の中の1つに過ぎないのでございます。他の流派の中には「世界政府は実現可能」と考える人々もございまして、その観点から言えば、「明白なる脅威を用意しないと団結できず」「敵がいなくなったら分裂してしまった」ファルガイアというものは「理想を実現できなかった失敗例」というように写ってしまうのですな、これが。現実主義の人間から見れば、「最も有り得そうな結末が提示されていた」と考えることもできるのですが。
ゲー:げっげげー。
エマ博士:それにしても……普通なこんなこと誰も考えないでしょうね。
アンゴルモア:確かにな。
聞き手:私がこれに気付いたのは、『Tactics Ogre』のせいなんです。
エマ博士:どういう意味?
聞き手:あの作品は民族対立をテーマにしています。んで、一見すると、ヴァレリア島の住民が「手を取り合って」ローディス教国をヴァレリア島から追放してハッピーエンド……という話なんです。
エマ博士:うんうん。
聞き手:でも、これって、ちょっと考えれば気付くことなんですが、あれは「革命」と呼べるような綺麗事を達成したのではなく、ウォルスタ/ガルガスタン/バクラムという3つの民族至上主義思想を、「ヴァレリア人」という別のナショナリズムで上書きしただけに過ぎないんですよ。で、その時の仮想敵国にローディスが選ばれたわけです。この仮想敵国の存在のお陰で、ヴァレリア島はゲームクリア後も統一した独立国としての地位を維持できたのです。前の統一王だったドルガルアには、そういった「島民を1つに団結させる為に必要な敵・目的」を持っていなかった……だから、崩御直後に国内が3分裂してしまったわけでして……。
エマ博士:何か、ユーゴスラヴィアで実際に見たことがあるような光景ね。
アンゴルモア:ここまでリアルだからこそ、逆に今でも高い支持が得られているのかもしれないがな。

聞き手:……とまあ、今まで2回にわたって『WILD ARMS』シリーズを様々な角度から論議してまいりました。
アンゴルモア:関係無い話も混ざっていたがな。
聞き手:ええ。次回は以前からの話通り、『テイルズ』シリーズ3部作とTriAce作品の隠しボスによる座談会をお届けしたいと思います。
アンゴルモア:了解した。……しかし…………
聞き手:どうされました?
アンゴルモア:エマ博士と蜥蜴の2人組がいなくなっておるのだが……
トカ:(網に入れられてる)ああっ! 丁度良かった!
ゲー:(同上)げげー(T_T)。
聞き手:どうしたんです?
エマ博士:いやあ、せっかくいい研究材料が見つかったから、このまま研究所に持って帰らせてもらうね。
トカ:け、研究材料ですかぁ〜!? 卑しくも、IQ1200である我輩をモルモットと同じように扱うなどと──
エマ博士:あ、いいこと聞いちゃった。それなら、より研究甲斐があるわね。
アンゴルモア:あ、あのだな……
トカ:だ〜か〜ら〜、我輩はモルモットではなく、偉大な科学者──
エマ博士:それじゃあ、せっかくだし、この2人は連れて帰るわ。それじゃ、またね♪(ずるずるずる)
トカ:あーれー、おーたーすーけー………………
ゲー:げーーーーーーーー………………

聞き手・アンゴルモア:………………(--;)。
アンゴルモア:人選……間違えたようだな(--;)。
聞き手:ええ(--;)。


注釈

エマ博士(『WILD ARMS』より)
 本名エマ・ヘットフィールド。ゴーレムなど古代兵器研究の専門家で、ゲーム中では幾度と無くロディ達に助けの手を差し伸べている。眼鏡着用者。

スコール(『FINAL FANTASY VIII』より)
 本名スコール・レオンハート。ガンブレードという特殊な剣を振り回す男。そのクールな外見に似合わない陰気で悲観主義的な性格が賛否両論の的となった。ゲーム終盤には、良くあるCRPGの熱血漢のような言動を見せている。

変わり者のヒロイン
 リノア・ハーティリーのこと。彼女に対する評価は様々だが、もっとも良く聞いた話が「ティファとユフィを足して2で割った感じ」というものだった。性格がユフィで体格がティファ……ということなのだろうか?(そこまでグラマーには見えなかったが……)

ラグナ(『FINAL FANTASY VIII』より)
 本名ラグナ・レウァール。エスタ共和国大統領にしてスコール・レオンハートの父親。じっくり見てみれば、この人の性格・言動はかなり壊れていたのだが、スコールと違いあまり問題にされていなかった。ここに主役と脇役の「扱いの差」というものが垣間見られる。

レイン(『FINAL FANTASY VIII』より)
 本名レイン・レウァール。ラグナ・レウァールの妻で、ウィンヒルにある酒場の経営者。

濃厚なラブシーン
 ゲームとは全く関係無い話であるが、以前、アメリカ下院の実力者だったキングリッジという政治家が、濃厚なラブシーンを挿入している小説を売り出して話題になったらしい。誰か、現物を御覧になったことのある方は、本HP運営者にまで御一報を。

『WA』のエピローグ
 後述のマリナ・アイリントンが双子の子供を出産していた。そして、この子供達に「アーヴィング」「アルティシア」と名前を付けたらしい。

『Xenogears』のベッドシーン
 1回目はカーラン・ラムサスとミァン・ハッワー。2回目はウォン・フェイフォンとエレハイム・ヴァン・ホーテン。どちらも「行為後」のみ紹介されている。

アシュレー・ウィンチェスター(『WILD ARMS 2nd IGNITION』より)
 メリアブール銃士隊の新米隊員。本作品の主人公。前作の主人公とは異なり、セリフがしっかりと用意されている。正義に燃える熱血漢だが、それ以外に特に目立った性格的な特徴が無いという常識人。しかし、彼がトカと顔を合わせると、突然リミッターが外れ(^^;)、トカと2人で漫才紛いの会話を始めてしまう。

マリナ・アイリントン(『WILD ARMS 2nd IGNITION』より)
 メリアブールにあるパン屋の女性店員。アシュレー・ウィンチェスターとは恋人同士の間柄にある。

『MOTHER2』のラストバトル
 第1・第2形態は普通の戦闘であるが、第3形態に突入した後は、通常の攻撃が全く通用しなくなる。実は、第3形態に入ったら、ポーラの持っている【いのり】コマンドをなりふり構わず連続して入力すれば、最終ボスを倒すことができる。この演出は、【アークインパルス】を使ってロードブレイザーを倒す『WA2』と非常に似通っているのだが、『MOTHER2』の場合、ラストに「プレーヤーが祈っ」て最終ボスを倒す点が極めて独創的である。

『FFVII』のエンディング
 突然500年後に話が飛び、緑で覆われたミッドガルの姿が映し出されてゲームエンド……という内容である。人間達の姿が1人もいなかったため、本当にハッピーエンドなのかどうか論議が分かれていた。主人公達の中で生存が確認されたのはレッドXIIIだけである。

2個目の危険発言
 本当に危険なので削除しました(いや、マジで)。

スコット・サマーズ(『WILD ARMS 2nd IGNITION』より)
 メリアブールに住む「少年ARMS」の1人。「わたくしなりの結論といたしましては」を口癖とする理知的な少年。


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関連リンク

Sony Computer Entertainment Inc.(『WILD ARMS』シリーズ発売元)




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